チャンピオン信者としてこれは押さえねば!!
原作もすごく面白かったし!!
まず漫画の実写化において気になるのが
「キャラが似ているかどうか」
実写化がバカにされるのは大抵がコスプレに成り下がるからで
個人的には「似た雰囲気」さえ出せていれば
見た目を近づける必要なんてないと思ってる。
しかしこの映画は「見た目」も「雰囲気」も両方とも出来が良くて
メイクのおかげもあるのだろうけれど
期待してなかったキンプリ岸がしっかりと勝太になってた!!
まあ「なんで薙がりんたろー。なんだよ」という
鑑賞前のあまり良くないほうの予感は当たってたけれどw
なんだかんだで面白かったので良し!
オタクキャラは寄せるのが割と簡単とはいえ、
肝田のノリが原作まんまで腹がよじれたw
みんな結構な歳の役者に高校生役をやらせてるけれど、
それが逆に功を奏して「リアル」ではない「演技」に対する
理解と真摯さがうかがえて良かった!!
開始5分で原作を知らない観客にも設定をバッチリ説明できてるし
たたみかけるようなボケツッコミや
リアルさよりも爽快感に大きく振ったアクションシーンが満載で
まさに漫画を読んでいるようなスピード感。
前半はゲイである伊達とのロマンスや
モテまくりの瀬名がEDに悩まされているエピソードといった
原作のオイシイところを詰め込んで
お気楽ヤンキー物としての完成度が抜群。
そして後半はガチでヤバい半グレ天王会とのトラブルに巻き込まれていく。
終盤における派手なバトルの連続は実にメリハリが効いていて見応えがあった!!
最後まで駆け抜けるような勢いとバカバカしさにあふれ、
ずっとアドレナリンを分泌しながら楽しめた。
こんなにしっかり原作の良さを再現できるなんて
この監督ものすごく優秀だな。
浦安鉄筋家族のドラマの監督もやってたのか。あれも本当に良かったわ。
自分も少年チャンピオンを数十年にわたり愛してるが
愛を作品に昇華できる人は本当に偉大で心から尊敬している。
今後も良い実写化に期待!!
ちなみに観客は若い女性がほとんどで非常に居心地が悪かった!!
ヤンキー物が好きそうなその筋の人は一人もいないし
原作のファンっぽいオタクも自分だけ。
結局みんな岸くんを見るために来てたってことなのかな。
なんだかんだでジャニーズ強ぇわ……。