8才の子ども 50年後 (Z・2)
《身体に閉じ込められる「分けられた」記憶》
「障害」による「ハンディ」や「生きづらさ」と、
「分けられる体験」による「ハンディ」や「生きづらさ」は、
別のものだ。
「障害」と「分けられる怖れ」は、
別のものだ。
障害のために文字が読めないこと、話すのが苦手なこと、勉強ができないことと、
「分けられる恐怖」による、不安、怖れ、震え、おびえ、パニック、恥の感覚は、
別のものだ。
「知的障害」の「特徴」とみなされている行動や状態、(自信のなさ、不安、怯え、逃走、凍りつくこと、動けないこと等)は、障害の影響であるよりは、障害児として分けられた「傷害」によるものではなかったか。
それは「障害」のせいではなく、分けられた「傷害」によるものではなかったか。
分けられるという「傷害」によって、傷ついた「感情の傷であり、癒しによる手当と変容できる余地のあるもの」ではなかったか。
「分けられる」ことが、子どもにとって、不本意で、理不尽で、「圧倒される体験」「過去の恐ろしい出来事」であるなら、それは「トラウマ」そのものだ。
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