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ワニなつノート

《自分の「呪い」を解くための100のメモ》③

【《対象外》の助け方は「分からない」という法則(a)】

        □

明治のはじめ。

海外視察後の誰かが言った。

「文明国では、こういう子を教育し、助けるのが当たり前らしい」

「そうか、我が国もやってみよう。何もしないと、諸外国から相手にされなくなる。で、どうやって教育し、助けるのだ?」

「いや、それがいいということは分かったのですが、どうやったらいいのかがさっぱり分からんのです」

「そうか、江戸時代にはなかった《助け方》だからな。よし、では今は、やる気だけでも示すことにしよう」

「では、《ソノタ 廃人学校アルベシ》というのはいかがでしょう?」

「よし、それでいこう」

          ◆

150年後。令和。

1年前。国連から勧告が届いた。

「世界では、こういう子も一緒に教育し、助けるのが当たり前のようです」

「そうか、我が国もやってみよう。何もしないと、諸外国から相手にされなくなる。で、どうやって教育し、助けるのだ?」

「いや、インクルーシブという言葉を使うのは分かったのですが、どうやったらいいのかがさっぱり分からんのです」

「そうか、昭和にも平成にもなかった《助け方》だからな。よし、では今はやる気だけでも示すことにしよう」

「では、《日本型・インクルーシブ教育システム》というのはいかがでしょう?」

「よし、それでいこう」

(つづく)

※写真:仲村伊織

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