ワニなつノート

『どれくらい学力をつければ』


 
「高校生になるには、どれくらい学力をつければいいのか?」

先日の高校進学相談会のメモを見ていて、ふとこの言葉が目にとまった。
まだ小学生の子どものお母さんの言葉で、素朴な疑問である。

そのときは、いつも通り、「そうじゃなくて…」と、
「0点でも高校へ」という話をした。

今日、そのメモを見て、ふと思った。
「そうじゃなくて…」と、私が思っているのはなぜだったか?

私は、高校生になるのに、
「どれくらい学力を」という「条件」をつけてはいけない、
と考えているのだが、それはなぜか。

それは、「どれくらい学力(能力)をつければ、社会人になれるか?」と
問うてはいけないと思うからだ。

◇どれくらい学力をつければ、お母さんの子どもになれるの?

◇どれくらい学力をつければ、家族の一員になれるの?

◇どれくらい学力をつければ、友だちができるの?

◇どれくらい学力をつければ、「ふつうの子ども」になれるの?

◇どれくらい学力をつければ、わたしは産んでもらえるの?

そうした問いを、子どもが抱く社会は間違っていると思うからだ。
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