㊙定員内不合格根絶計画(其の十三)
このところ、「怒り」の感情を
エネルギーにして書いているので、
ブログの空気が重い気がします(>_<)
でも本当は、私の生きることのエネルギーは、
子どもたちといっしょに夢や希望を語りたい、
という思いなのだと思います。
いいえ、言葉ではなく、
子どもがそこにいてくれること、
生きていることそのものが、
わたしの夢であり希望なのでした。
夜中に、ある本を探しだして読んでいて、
ふと、そんなことを思いました。
山陽高等学校の校長の【中学生の皆さんへ】を、
読んでしまった中学生を、
ひとりひとり探し出して、
私は次の文章を手渡してあげたいと思います。
「あなたがこの世に生まれたとき、
広島の教育長をしていた人は、
こんなふうに言っていたんだよ。」
「山陽高校の校長みたいな大人の言うことに
騙されないでほしい。
人を蹴落としたり、傷つけたりしなくても、
自分の本当に大事にしたいものを
夢見続ける道はあるんだよ」
そんな話をしたいなーと思います。
☆ ☆ ☆ ☆
【高校入試は廃止できる】
学校を楽しい学びの場にしよう、というと、
そんなきれいごとは言っていられない、
高校入試がたいへんだから受験勉強に走らざるを得ない、
と反論されます。
そうでしょうか。
ほんとうに高校入試は
そんなに大きな悩みごとなのでしょうか。
生徒全員が高校受験に悩まなければいけないというのは、
不思議なことです。
今のままでは、無理に悩ませているとしか思えません。
94年度の広島県教育委員会の調査によると、
広島県の中学生の高校進学希望者は、
中学三年時点では99.5%。
現実に進学するのは96%です。
私が広島県の教育長時代、
高校入学定員を決める際に、
それまで96%に合わせて入学定員を決めていたのを変え、
99.5%分の定員に増やしました。
これによって、どこかの高校には、
必ず入れるようにしたのです。
特定の学校に固執しなければ、
希望者を必ず進学させることはできるのです。
『なぜ学校に行かせるの?』
寺脇研 日本経済新聞社 1997年発行
ああ、今日は子どもの日だったね(o|o)
(つづく)
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