就学相談会と絶滅危惧種
今年、3回目の就学相談会まであと3日…。
「就学相談会」って何を話せばいいのか、いつも迷う。
子どもを分けないで、みんないっしょがいいよね。
それを伝えるため。
そうなんだけど…。
それが、こんなにも少数派であり続けるのは、どうしてなんだろう。
絶滅危惧種のように、細々と生き延びているのはどうしてなんだろう。
そう、世代は変わっている。
石川先生も真さんも律子さんも七十を過ぎてる。
小夜さんは91かな。
伊部さんはとっくにいなくなった。
私が10代のころから憧れ、追い続けてきた人たち。
養護学校義務化から37年。
私が生まれる37年前って言えば、1923年(大正12年)関東大震災…。
第二次世界大戦どころか、第一次世界大戦が終わったばかりのころ。
自分が生まれる前の37年前の歴史を、意識したことなど一度もない。
いま、「養護学校義務化」の話しは、自分に関東大震災の話をするようなもの。
さてと。
今週の就学相談会は、康治の命日と重なる。
だから、その前に康治に会いに行ってきた。
毎年、相談会のことを考えながら、康治に尋ねてきた。
これで大丈夫かな。これでいいのかな。
康治の思いを、おれは忘れたりゆがめたりしていないかな…。
おれたちは、「ふつう学級」という言葉を握りしめながら、本当は何を大切にしたくて、何を夢見てきたんだろうな。
ガンの手術から4年目。
明日も胃カメラとCTとエコーの検査。
再発は一度もないし、いまは健康だとおもう。
でもこの4年間、じゅんくんは高校生になれないままだ。
なにより、4年前、最悪あと数年の命だとして、やっておきたいこと…をいくつか考えたのに、何ひとつままならず、という自分に愕然とする。
さてと…。
就学相談会。就学相談会。
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