ワニなつノート

すべての子どもたちへ(その4)

「定員内不合格」をなくし、希望するすべての子どもに
後期中等教育を保障するために(その4)


点字だけの訴状、名古屋地裁が受理 全盲女性の本人訴訟

2010年4月3日(朝日)

 全盲の女性が名古屋市を相手にした行政訴訟の訴状を点字だけで作り、2日、名古屋地裁に提出した。同地裁は手続き上の不備はないと判断して受理した。全盲の弁護士らによると「前例がないケース」という。

 提訴したのは、市内に住むあんま鍼灸師の梅尾朱美さん(59)。市が、障害者自立支援法に基づく障害程度の認定にあたって、重度の「4」だった障害の区分を昨年10月に軽度の「1」に変更したことを不服として、変更処分の取り消しを求めた。提訴は代理人に弁護士を立てずに自ら訴状をつくる「本人訴訟」。訴状は12ページ分で、漢字とひらがなの文章に置き換えると2500字程度という。

 地裁などによると、裁判所法には「裁判所では日本語を用いる」との規定があるが、点字の訴状についての規定はないという。
 
梅尾さんは提出後に記者会見し、
「点字は私たちにとって大事だが、まだ市民権を得ていない。
司法試験や国家公務員試験、大学受験なども、
一つ一つ当事者が点字受験を切り開いた。
やっと裁判所までたどり着いた」と語った。


 全国では、複数の全盲の弁護士が活躍している。その一人、田中伸明弁護士(愛知県弁護士会)によると、メモは点字でとるが、訴状などの書類は音声パソコンで活字に落とすのが通例で、点字の訴状は作ったことがないという。田中弁護士は「司法手続きの利用の仕方の可能性を開く前例になる」と期待する。

(上田真由美)

   
    □     □     □


高校受験においては、
まだ「たどりついて」はいません。

「点字受験」や「補聴器」を使っての
受験が認めらない高校はたくさんあります。

この社会は、まだまだ「障害者」に迷惑な社会のままです。
「障害者」の生活を考えない制度そのものが、「障害」です。


「入った子だけ無償化」も同じ。

「知的障害」のある子どもに、「何の配慮もない」試験を課して
「競争」させるのは、明らかに公平でも公正でもありません。

その上、「入った子だけ無償化」にしておいて、
「入れる席があるのに」、「不合格」。

これ以上の「アンフェア」な制度はないと思うのだけれど。

コメント一覧

ai
高校の授業料を無料にするより、
いっそ、高校も義務教育にしたらいいと思いませんか?
と言うと、
ほとんどの人が、「全くだ。その方がいい。」と答えます。
yoさんが前から提言している通りです。
こんな田舎でもそういう人が多いのだから、
全国では、もっといらっしゃるのではないでしょうか。

さて、話は変わって、
一度も障害児と接したことのないまま高校・大学に行き、短い実習期間を経て、医者、学校の先生、学者、福祉関連の仕事に就くとして・・・・。

「私は専門家ではないので、対応できません。」
「私は、そんな子どもを持ったことがないのでわかりません。」
「こういう子どもは、別な学校に行った方が本人のためです。」と言いたくなるのは当たり前だと思いませんか?

昨日の飲み会で、聡明な人と信頼厚いお母さんが、
「発達障害の定義が今いち解らないのよ。幼かった頃の私は、まさにそのままだわ。」と憤慨していました。
「生きにくさを抱えているのは、何も障害のある子だけじゃないでしょ。困難さを助け合い補い合って生きるのが社会でしょ。専門家だけが助けるわけ?」

中学の校長先生の語った言葉が、全てを物語っています。
「○君の小学校から来る生徒は、全く心配いらないんです。ところが、ここ(○の入学する中学校)には、別の小学校からも生徒たちが集まって来ます。○君より、○君に初めて接する子たちへの対処の方が大変です。」

「大丈夫。心配いりません。」
ということを伝えに、明後日、○を連れて中学校に行ってきます。
事前の準備とご挨拶を兼ねて。
7日が入学式です。
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