ワニなつノート

山田真 『障害児保育』創生社新書

山田真 『障害児保育』創生社新書


昨日、真さんから新刊を送って頂きました(^^)v
ありがとうございました(・o・)


まだ第一章しか読んでいないのですが、
障「害」という言葉について、とか
障害の定義を読みながら、ふと思い出したのが、
《犬に赤ちゃんを見せること》でした。

障害の「理解」とか「定義」とかを、
本や言葉で説明しなければならないのは、
そもそも私たちや保育士のほとんどが、
「障害児保育」を勉強しないと「分からない」ことがあるからです。

「障害のある子どもと、
自分がどうつきあえばいいのかわからない。」
「障害のある子とない子たちが、
どんなふうにつきあうのか見当がつかない」
「困った事態が起きたらどうしようかと不安を持ちながら、
そもそも《どんな困った事態》が起きるのかも分からず、
その対処の仕方も思いつかない」からだと思うのです。

だから、「障害児保育」が必要ないちばんの理由は、
将来保育士や親になる何千万の人が、
「障害児保育」を勉強する必要がなくなるためかもしれない
と思ったのです。

□    □    □    □

そう、わたしが思い浮かべたのは、
またまた『動物感覚』の一節でした。

「犬を飼うつもりならば、人をおどしたり、
噛みついたりしてはいけないことを教える必要がある。
子どもと仲良くさせるのは、とくに重要だ。

犬が噛みついて致命傷を負わせた事件の被害者は、
たいてい子どもだ。

子どもは背が低くて地面に近く、よく走る。
犬は小さい子どもが走っていると、
獲物と勘違いして攻撃する。

捕食動物はすべて、どの動物が獲物か、
どの動物がそうでないかを学ばなければならない。

まだ子犬のあいだに教えてやらなければ、
家にいる二歳の子が獲物ではないことがわからない。
よその家の二歳児も獲物ではないことを教えるように、
気をつけなければならない。

教えるのは簡単だ。
一緒に生活していない幼児と子犬を、
かならず接触させるようにするのだ。

…子犬は外出して幼い子どもと何人か出会ったあとには、
小さな子どもが獲物ではないことがわかる。

声を大にしていいたいのは、
かならずよその家の子どもに会わせる、ということだ。
犬にとっては、自分の家の二歳児と
近所の二歳児は別のカテゴリーになる。
リンゴとオレンジのようなものだ。

子犬は、うちのジョニーを襲ってはいけないことと、
となりのジョーイを襲ってはいけないことを、
自動的に結びつけはしないのだ。」


□    □    □    □


そう、学校の先生や保育士さんたちが、
「家にいる5歳の子どもも、
よその家の5歳の子どもも同じ子ども」だということを、
子どものときに教えられていればよかったのになーと思ったのです。

その気になれば、大人になってからも難しいことではありません。
ただ地域の子どもを、みんな受けとめればいいのです。

その中には、いろんな「障害」「病気」
「なんらかの配慮を必要とする子ども」がいます。

その一人ひとりの子どもの、ふつうの暮らし、
ふつうの仲間関係、クラスの一員として扱うこと、
それを繰り返すうちに、
「障害児」の「障害」を「理解」することより、
「この子には、どういう配慮が必要なのか」が、
興味の中心になってきます。

そうなると、「障害」が何かとか、
「害」を「碍」にしたり、「がい」にしたり、
そんなことはどうでもよくなると思うのです。


真さん、ごめんなさい。
ぜんぶ読み終えたら、ちゃんと紹介します(>_<)


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