ワニなつノート

新一年生の教室の世界(M-⑥)



新一年生の教室の世界(M-⑥)

《ことばの意味づくりと共有》



「この子はことばの遅れ」がある、という。
「まだ3才くらいのレベルです」、とかいう。

私たちはそれを聞いて、年齢は「6才」なのに、「ことばの発達」は「3才」だから、「遅れている」と理解する。

6才なのに、3才レベルなのだから、「遅れている」。
間違いない。
3年分、遅れている。


それって、何を意味しているんだろう?

    ◇

私が不思議なのは、「遅れがある」「障害がある」と言っているのに、保育園の「3才レベル」の3才の子どもたちは、お互いにことばをやりとりし理解しあって生活していること。

また、年少組でも、年長組でも、一年生でも、
その年齢より「遅れている」子を、「障害児」と呼ぶのだが、
子どもたちは、障害児のことばをふつうに「理解」できるという事実。


つまり、「言葉の遅れ」のある障害児のことばを、先生や親よりも「理解」できるのは、「遅れているレベル」の子どもたちなのだ。

これは、何を意味しているのだろう?



(つづく)
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