ティアムーン帝国物語 5〜7巻
第三部 月と星々の新たなる盟約
ノベル、餅月望
イラスト、Gilse
ファンタジータイムリープもの。
第三部は、5巻の途中から7巻の途中までです。
無知なために国が困窮してることに気づかず
断頭台にかけられたミーア姫が
やり直しの人生で断頭台を回避するため
心を入れ替え民のために奮闘する物語。
ただし、判断基準は自分が断頭台に
送られないように、そして幸せになれるように
という自分ファーストだが、
そこには関わった人たちが幸せでないと
心から自分の幸せを満喫できないという
ミーア独自の自分ファースト。
断頭台への日記は消滅した第一部、
今度は孫娘がタイムリープしてきて
自分が王女にならないと
世界が破滅することを知る第二部。
第三部は、
ミーア皇女伝が痩せました!
そう、色々頑張ったせいで
敵の蛇たちにミーアはマークされてしまい
早々に暗殺されてしまうことが判明。
さぁ運命を変える為の奮闘が始まります。
ミーアが海に行っていた間に、
お留守番だったベルは
イエロームーンのシュトリナ(リーナ)と
友達になったことをミーアに報告。
このタイミングでイエロームーンが
ミーアと接触してくるというのは
怪しさMAXだけど、
ベルの初めてのお友達を疑うことを躊躇う。
とにかく逃げる為には乗馬の特訓のミーア。
そしたら大会にエントリーすると勘違いされ
そこにレッドムーンのルビー登場。
何故かミーアに決闘を申し込む。
真っ直ぐで豪快なマーロン先輩が居たため
マーロン先輩の心象を損ねたくないミーアは
断る選択肢を断たれ、受けることになる。
(マーロンが馬を貸してくれないと困る)
それもルビーの計算のうちだった。
もしかしたら、
蛇の手先かと疑ったが、
どうやらミーアのプリンセスガードである
兵士への恋心ゆえの暴走であることに気づく。
しかし、プリンセスガードはミーアの命綱。
実力では劣るはずのミーアだが、
彼女の努力と色んなハプニングで勝利。
ルビーをプリンセスガードの方に引き入れる
ことで、一件落着。
聖夜祭の日に何故かセントノエルを出て
ミーアは殺害されるため、
祭の日に外に出ないようにすればいいと
思っても皇女伝は変わらない、
誰かに相談してみようかと思っても
相談した相手を巻き込むだけで変わらない、
出てはダメだわかってで出るのは何故?
と考えるがわからず
絶対に出たくないようにすればいいのではと
思いつく。
聖夜祭の日に“キノコ鍋パーティ”を
皆んなですれば、外に出たくないハズと、
みんなに唐突に“キノコ鍋パーティ”をしようと
言い出す。
周りは何故?と思いつつ、
何か意味があるのだろうと勘違いしてくれて
計画は着々と進む。
そして、なぜかキノコ狩りまですることになり
植物に詳しいリーナに仕切ってもらう。
キノコプリンセスだと思ったるミーアは、
自分が美味しいキノコを見つけられないことが
悔しくて、入っちゃいけないと言われた場所で
絶品キノコをコッソリ採ることに最高。
そして試食会のキノコ鍋にコッソリ入れて
食べたが、それはソックリな毒キノコだった。
お腹をくだすだけとはいえ、
姫が毒キノコを食べたわけだから大騒動に。
しかし、なぜかミーアがわざと毒キノコを
食べたんだと勘違いされ、
セントノエルにはないとされていた毒物が
自生しているという事実が明るみに出たことで
ラフィーナの心配事の解決へと導くことになり
それもミーアの導きと勘違いされる。
蛇である侍女に操られてるリーナは、
失態を責められて次なる作戦こそは
失敗しないよう釘を刺される。
それはベルを誘拐してミーアを誘き出すこと。
祭の日にミーアが抜け出す理由はコレでした。
当然、1人で助けに行く選択をするが
馬は向こうが用意したものではなく
馬術大会で心通わせた月兎馬を使うことに。
この本来とは違う1手が全てをひっくり返す。
馬小屋に駆けていくミーアが目撃されたことで
ミーアがやんごとなき事情で
セントノエルから誘き出されたのではと
推測したミーアの信頼する仲間たちが
ミーアの足跡を辿って助けに向かう。
そして、ベルの何処までもリーナを信じ
何があってもリーナのことを友達だと
言い続けたことで、リーナの心が溶けて
何とかミーアとベルを
蛇から助けようとしてくれる。
その3つの事象が上手く噛み合って、
ミーアは暗殺されることなく助かるのでした。
蛇の侍女バルバラはイエロムーンとミーアを
引き裂こうとするが失敗。
そして、イエロムーンもミーアの協力者に。
無事に回避完了したミーア。
毎年自国で開催されるミーアの誕生祭。
貴族たちが贅沢を競うのが習わしだが、
そんな勿体無いこと出来ないと思うミーア。
貴族たちを満足させて、
勿体無くない方法を考える。
そして思いついたのが、
『民たちを全員お腹いっぱいにせよ!』
という “我儘な命令” を出すこと。
貴族は、ミーアの我儘なら聞くしかないし
準備を無駄にさせす、民は喜ぶし、
飢饉になった時に助ける予行練習にもなる。
誕生祭ではアンヌの提案で
痩せて見える紫色の衣装を着て登場。
それは、至高の色で周囲からは
『女帝宣言』と受け取られる。
(ミーアとアンヌは気づいてない)
その場に、世界の重要人物シオンやアベル
ラフィーナがミーアの友人として居たため
ミーアの女帝反対派は反対しづらくなる。
しかも、誕生祭期間中に
四大公爵家の子息子女たちを集めて
蛇であった初代皇帝の野望を否定し
新たにミーアとの盟約を結び
めでたしめでたし。
第三部完。
ミーアが賢いと勘違いされてるのが
巻を重ねるごとに酷くなっていきますが、
勘違いされるだけの『成果』が積み上がって
るんだから仕方ないともいう。
とりあえず、キノコプリンセスが
ちょっとしつこくて辟易してたので
毒キノコ食べて少しは控えてくれるかもと
期待するのは甘すぎるんだろうなぁ。
ミーア溺愛パパは
シオンとアベルを鋭くチェックしてますが、
まぁそこはミーアに甘いので
ミーアの気持ち優先だろうから問題なし。
アベルは本当にミーア一筋で
カッコよくて可愛い。
ミーアのドジなとこも知ってて好きなのも
好感度高い。
頑張れアベル!