天涯孤独男のつぶやき!

もうこの歳になると怖いモノはない。何でも好き勝手書かせてもらいます。多少辛口になります。ジャンルは世の中のことすべて。

中国問題の難しさ…クアッド首脳協議

2021-03-13 05:57:52 | 日記

昨夜、日米豪印(QUAD=クアッド)の首脳協議が、初めてオンラインで行われた。
今までは外相会談の定例化を決めるレベルだったが、首脳協議まで格上げされた。
それだけ、中国の台頭にクアッドが脅威を感じている証拠だ。
対する習近平政権は「インド太平洋版NATOだ」と猛反発している。
中国は1989年に天安門事件は起こしたが、外国に対しては低姿勢で経済発展のために資本主義を受け入れた。
それがトウ小平の政策だった。
「黒い猫でも白い猫でも鼠を捕る猫はいい猫だ」と。
また「力を付けるまでは頭を低くしていろ」とも。
それで日米欧など西側諸国も中国の発展に協力した。
僕も毛沢東のイデオロギー丸出しの中国から、トウ小平の現実的な中国を温かい目で見ていた。
告白すれば、学生時代は毛沢東語録を振っていた世代だが。
なんせ東大の安田講堂には毛沢東の大きな写真が掲げられていたのだ。
その後の中国の経済成長は目覚ましく2010年にはGDPで日本を抜き世界2位に躍り出て、更に引き離しアメリカに迫るまでになってきた。
尤も16、17世紀くらいまでは中国、インドが世界のGDPのトップだったのだが。
それが欧米日帝国主義に侵略され落ちぶれたのだけど。
だから、彼らのメンタリティーとしては失地を回復したくらいの気分なのかな。
とまれ習近平体制になってから、アメリカと覇権を争うまでになってきた。
それにしても習近平の最近の横暴ぶりは酷すぎる。
10年の自分の任期を引き延ばし、香港の一国二制度を蹂躙し、チベット人、ウイグル人を弾圧し、南シナ海、東シナ海への海洋進出も激しい。
台湾統一も本気でやるつもりだろう。
アメリカと覇権を競うつもりだろう。
だからバイデンもクアッドで日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想に乗ってきて、ガースーを最初の対面会談の外国首脳に選んだのだろう。
だからといって冷戦時代みたいに東西に分かれて角突き合わせる訳にはいかない。
経済的にはお互い深く関わっており、地球温暖化対策では協力せねばならない。
昔のように封じ込めみたいなことは出来ない。
ましてや戦争なんて絶対にしてはいけない。
悩ましいが、諸問題は外交で粘り強く解決するしかない。
トランプみたいに単独ではなく、バイデンには世界各国を巻き込んで中国に当たって欲しい。