ビンテージ・ドラムとおやじバンド

ビンテージ・ドラム(1946~1978)コレクションの紹介。

66’ Downbeat & Jazz Festival Silver-Sparkle

2007-11-28 23:10:10 | ビンテージ・ドラム
今回ご紹介する Ludwig Downbeat(20,12,14) はラディックの歴史・研究の第一人者であり、ラディック愛好家で、世界的コレクターでもある、ロブ・クック(Rob Cook)氏より直接譲り受けたものです。デートスタンプもB.D,T.T,F.T ともにSEP 8 1966 と同期日が入っているとても貴重なダウンビート・キットで、ジャズフェスティバルも MAR 28 1966 のスタンプが入っています。いずれもカバーリングに全く変色がなく、傷も錆も無い素晴らしいコンディションのシルバースパークルです。ロブ・クック氏のコレクションの素晴らしさは、ヘッドからスナッピーに至る全てがオリジナルな所とドラムの管理です、湿度、温度、日照からの管理等、全てに於いてベストコンディションに保っている事です。そしてそこから、ラディックを愛し、ドラムを愛する素晴らしさを私はこのドラムから感じました。

70’SUPER - SENSITIVE - 410 Black Beauty

2007-11-23 14:12:51 | ビンテージ・ドラム
Ludwig ファンなら彫刻が施されたブラック・ブラス・シェルでご存じの ブラック・ビューティーのスーパーセンシティブです。
B.Bの名前の由来は1924年2月12日、ポール・ホワイトマンがニューヨークのエオリアン・ホールでの「ラプソディー・イン・ブルー」の初公演(ピアニストは作曲家でもあるガーシュウィン)の際、ドラマーのジョージ・マーシュが叩いていた「Ludwig & Ludwig Deluxe」モデルを、そのルックスとサウンドの良さから、指揮者であるホワイトマンが「Black Beauty」と呼んだところから名付けられ、大変人気を博しました、1940年頃戦争と伴に製作は中止され、Wood を主にしたスネアが主流になりました。そして1977年再び『加工ブラス単板のシームレスシェル』の Black-Beautyとして復活しました。この410-B.B はノーマルで彫刻が施されていません、当時の文献によるとB.B の生産台数が制限され、特にSuper-Sensitive は数が少ない様です。また彫刻がないブラック・ビューティーも少ないようです。

70’SUPER - SENSITIVE - 410

2007-11-23 14:09:19 | ビンテージ・ドラム
Super-Sensitive はLUDWIG 社がSuper-Ludwig にParallel-Mechanism のストレイナーを装着して1924年から製作が開始されました。パラレルアクションの全面当たりスナッピーが特徴で、当時はオールブラスのスネアでした。60年代までSuper-Sensitive もブラス製であまり人気がありませんでした、そこで1968年にラディアロイの Supraphonic のシェルに替え、ストレイナーも P-70 STRAINER に変更したことにより、70年代のB/OバッジからSupraphonic 400 と並び完成の域に達し、大変な人気を博しました。当時のプロドラマーはお洒落なアイテムとして、必ず持っていたようです。

70’ Blue & Olive-Badges No-Number / Serial

2007-11-21 23:10:26 | ビンテージ・ドラム
このB/O バッジは、下1/3 のシリアルナンバー部分がカットされている大変珍しいバッジのスネアです、このバッジはSUPRAPHONIC に見られ、年代的には1969 年から 70 年当初の物で、バッジは70年代のB/O を付けていますがシェルは 1960 年代の物を使用している為、キーストンバッジの HOLE (穴)の位置に合わせて、カットされたのではないかと思われます。
こちらのB/O バッジのSUPRAPHONIC も大変レアで、1970年代のB/O でありながら1969 年に製造されました、シリアルナンバーから推測すると(serial 1969: 765xxx-834xxx) で、このスネアのシリアルは 834014 であることから 69 年製と判断できます。

60’ Keystone-Badges Pre-Serial / Serial

2007-11-21 12:32:51 | ビンテージ・ドラム
Pre-Serial-Badges 1961-1963 まで no-number の時代がありました。この時代の物はとても面白い物も多く、そしてレアな物が多くありました、またLUDWIG 社にとって試行錯誤の時でもあったのでしょう。
そして 1963年後半から serial-number が始まります、63年後半は 7900番台, 1964年から 9xxx 番台から始まりました。このシリアルナンバーから製作年代が判ります。(年代とシリアルナンバーとの関係は後で記載します)

70’SUPRA-PHONIC-400

2007-11-14 15:24:16 | ビンテージ・ドラム
Supra-Phonic-400 Blue & Olive Badges 1969年後半から登場しました。60年代の キーストン・バッジの 400 との違いは、 Acrolite-404 と同じ様にフープの厚みを 1.6~1.8m/m に強固にし、ミュートも Baseball-bat から Large-round-knob に、ストレイナーも P-83 から P-85 Black-face へ変更しました、またシェルのクロームメッキも厚くピッツが出にくくし、全てに於いて改善されました。このSupra-Phonic のシリーズは人気があり、他に 402(6.5x14), Super-Sensitive-410(5x14), 411(6.5x14), とプロドラマーのほとんどが、この何れかを所有していました。

60’SUPRA-PHONIC-400

2007-11-08 15:24:11 | ビンテージ・ドラム
Supra-phonic-400 このシリーズは1964年から登場しました。今までのメタルシェルと云えば Super-Ludwig の様にほとんどがBRASS でした、1963年にアルミシェルのAcrolite-404 が登場し、その後、64年にアルミ合金にクロームメッキを施したシェル、「ラディアロイ」LUDALOY が完成したのです、この「ラディアロイ」のシェルにImperial-lug,P-83ストレイナー,ミュートは Baseball-bat-muffer の白フエルトを装着して SUPRA-PHONIC-400 が登場しました。LUDWIG 社も Acousti-PERFECT と絶賛しています。この400は 404 と同じくシームレスで軽く、サスティンが短めでパワーがあり、今までに無い独特のサウンドを醸しだしました。どんな音楽にも合う事で一世を風靡しました。今なおこの人気は続いています。

60’SUPER-LUDWIG - BRASS

2007-11-08 14:14:27 | ビンテージ・ドラム
SUPER-LUDWIG・Brass-shell、 PRE-SERIAL 時代(1960-1963)にブラスシェルにクロームメッキを被服して作製されました。後にSUPRA-PHONIC-400 へと移行して行きます。スネア全体をBRASS,STEEL,ALUMINUM 等Proto-type-404 を含め LUDWIG社は「LUDWIG の音」をどこまでも追求して行く途上でした。頑丈で大きな音が出せるスネアが SUPER-LUDWIG でした。このSuper-Ludwig のミートはBaseball-type ではなく、 3/4 Round-knod-type が装着されており、ストレイナーは P-83、ラグは Imperial-lug の10Lugsです。そして何よりの難点はAcrolite-404 に比べて重いことです、Proto-type-404 の2.6kg,Acrolite-404 の3.2kg,そして SUPER-LUDWIG の4,2kg とProto-type の2倍近くの重量があり、持ち運びにはあまり適してはいませんでした。
 

70’ACROLITE-404

2007-11-08 12:51:40 | ビンテージ・ドラム
Acrolite-404 Blue & Olive Badges 1969年後半の serial numbers 765xxx からこのNEW-TYPE B/O Badges が登場します。60年代と大きく異なる所はストレイナーがP-83 から P-85 Blackface に、ミュートも Baseball-bat-muffler から Round-knob-muffler へ変更されています、ミュートはON-OFFが簡単なBaseball-TYPE から壊れにくい以前の Round-knob-TYPE に変わり、フープもトリプルフランジフープ1.6m/m を 1.8m/m に板厚を増して強度にしています。この頃は電子楽器が登場し音楽全体が大きく変化した為、大きな音が出せる強度のある仕様になりました。