てなもんや日記

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映画大好き2011 その3「孤高のメス」

2011年01月07日 | 映画大好きsince2005
孤高のメス
監  督:成島出
CAST:堤真一/夏川結衣/吉沢悠/余貴美子 他

舞台は1989年のとある田舎の市民病院
そこは大学病院に依存し、外科手術ひとつまともに出来ない体たらくな病院だった・・・
そんな病院へ、高度な外科医術を身につけた医師・当麻が赴任する。
院内の慣例に囚われず、患者のことだけを考えて正確かつ鮮やかに処置を行う当麻のひたむきな姿勢が、
腐敗した病院に風穴を開け、オペ担当のナースの浪子(夏川結衣)も仕事への情熱を取り戻していく



そんなある日、末期の肝硬変の患者を救うため、
当麻は唯一の手段であり日本ではまだ認められていない脳死肝移植を施すことを決断するのだが・・・

重厚なそして感動させられる作品でした

医療社会の慣習に囚われず、ただ目の前の患者を救うことだけを考える孤独な医師のお話っていうのはありがちですが、
この作品ではその医師だけでなく、その影響を受けた看護師など周囲の成長がしっかり描かれていて、
そちらに感動しましたね



特にもう一人の主役というべき看護師の浪子は、
当麻医師がくるまではダメな病院の慣習の中でやる気も失って、ただ作業としてオペに向かっていましたが、
当麻と接することにより人の命を救うという喜びと誇りに目覚め、そして彼女自身も輝いていく
そんな様子がキッチリと描かれていて感動しました
仕事って、医師や看護師に限らず、こうあるべきですよね^^;

また、当麻はオペ中に演歌、特に都はるみを流すんですけど、
そういったちょっとコミカルなところも親近感を覚えてよかったですね^^



脳死からの臓器移植という現代でも非常に難しい問題についても、
終盤の脳死間移植のドナーとなる少年とその母親の「人の役に立つ」「命をつなぐ」という気持ちがあるにもかかわらず、
マスコミの過熱報道や警察の介入などをとおして問題の重大さと移植の必要性を考えさせてくれます。

奇しくも同じ堤真一さん主演の日航機墜落事故での新聞記者の戦いを描いた「クライマーズ・ハイ」と同じく、
今回は医療のあり方と命の尊さについて改めて考えさせられました


オススメ度(5点満点):★★★★


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1 コメント

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『孤高のメス』イベント紹介 (やまなし映画祭)
2011-02-25 22:29:01
こんばんは。ブログを拝見しました。成島出監督が登場するトークショーにお越しになりませんか?

3/26(土)会場:甲宝シネマ 山梨県甲府市
16:00 ~18:30 『孤高のメス』 上映&成島出監督トークショー(前売\1,000)
ゲスト:成島 出(映画監督)
司会:鈴木春花(UTYテレビ山梨アナウンサー)

■公式サイト
http://www.yamanashi-ff.net/

■チケット好評発売中!
チケットは「e+(イープラス)」にて発売しています。
→ e+(イープラス)http://eplus.jp/(パソコン・携帯電話)
◎Famiポートでも購入できます
ファミリーマート店舗設置のFamiポートを操作し、チケットを購入することができます。

成島監督は山梨県甲府市出身なので、今回の映画祭に来場されます。

では宜しくお願いいたします。
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