60からのつれづれ日記

6回目の年男、現在は月20日ほど、午前中3時間ほどのパートでのんびりと仕事をさせてもらっています。

徳島お遍路完了

2016-04-30 09:52:57 | 日記
世間では大型連休で何やらワイワイガヤガヤ。ニュースを見れば海外旅行だ国内旅行だ、
そして相変わらず高速道路の渋滞の図が放映されていますが、こちらはそれらを横目で眺め
ながらひっそりと静かに分相応、お金の掛からない質素な連休でお寺参りをやっております。

そんな訳で昨日は残っていた徳島の二箇寺である藤井寺と焼山寺に出掛けました。
カーナビで最初の目的地の藤井寺をセットして徳島道を走っていると「吉野川サービスエリア」の
料金所を降りて右折しなさいとの指示。あれ?確か昨日の夜見た遍路マップではもっと先の
「土成インター」の方が近かったはずなのにと不審に思ったものの、カーナビの通り行くことに。
高速を降りて吉野川沿いに192号線をかなり東に走りやっとこさ鴨島町へ着いたものの、その間
美馬、脇町、土成と三つの高速のインターがあったのに下道を走るという悲惨な状況。そして
大幅な時間のロス。何故カーナビが吉野川で降りろと指示をしたのかが謎のまま、カーナビに
一応、怒りをぶつけるとともに?!カーナビに依存した自分の臨機応変のない対応を反省しつつ
11番札所、藤井寺をお参りすることに。田んぼの中、静かな山麓の麓にひっそりと佇む感じで
落ち着く場所にあります。ご本尊は薬師如来。ここには12番札所に抜ける歩き遍路の道が
ありますが、遍路転がしと呼ばれる全長約13キロの道のりは起伏の多い山道は八十八ヶ所でも
難所中の難所と言われているそうです。

お参りを済ませて山道を降りると何と前職の同僚のKさんとばったり!!まさかピンポイントで
ここで合うとは奇遇。同じ日の、同じ時間、同じ場所で遭遇するとは神懸かり的な出来事?!
ひょっとしたら高速を「土成インター」で降りていたらこの巡り合わせはなかったかも。
カーナビのエラーから学ぶことは「人間万事塞翁が馬」であります。そしてこれこそお大師様の
ご利益だったと考えたほうがいいかも知れません。

お昼は藤井寺を出たところの丸亀製麺でうどんを食べ、再び192号線を通り20号線経由で
12番札所の焼山寺を目指します。最後の寺までの約5キロの山道はくねくねの車の離合も
大変な細道。標高938mの焼山寺山の8合目近くにあるこのお寺は香川にある雲辺寺に
次いで2番目に高いところにある札所。駐車場や山道、本堂からの景観は新緑の山の息吹で
最高の眺めであります。心が洗われるという言葉がありますがそれにぴたりと当てはまる場所。
樹齢数百年の杉の木立が凛とした空気を醸し出し、本堂へ行くまでの山道を歩いていると
修行している気分になって来ます。ここのご本尊は虚空蔵菩薩。ゆっくりと山間の邪気のない
空間を味わって下山することに。

これで無事、徳島の札所はすべてお参りを済ませることが出来ました。帰りは少し時間に
余裕があるので四国中央市にある65番の三角寺へ寄ってみようと、焼山寺の駐車場でカーナビの
目的地を取り敢えず自宅にセット。高速の入口が「土成」でなく「脇町」となっていたのが
少し気になりはしましたが、カーナビが指定した道は直角三角形の直角を挟まない一辺で
脇町までのルートとしては一番近い距離を表していたのでそれに決定。

438号線をしばらく走ると途中から193号線に合流したもののどんどん山道に入って
くねくねの曲がり道に。距離から行くとこちらが自宅までは近いとカーナビが判断。これなら
距離は少し長くなるけど藤井寺の方に戻って「土成インター」から高速に乗った方が良かったと
再び人間の判断を考慮しなかったことを後悔?!しかしここまで来ると引き返すには遅過ぎる
ので行くしなかい。遍路マップは持っているものの断片的な情報なのですべての道路状況は
分からない。振り返ってみると徳島には何回か来たけれど、過去2回ほどカーナビの帰り道の
設定で不審なことがありました。徳島道を通るはずが高松道を案内されたり、薬王寺から
徳島市内に帰るのに遠回りの道だったり。

まあ、急ぐ旅ではないので困りはしませんがカーナビを100%信じるかどうかはケースバイ
ケース、多くは問題ないのでしょうが時には人間の判断力も必要かと。結局、5時までに
三角寺に行くことは不可能になり、吉野川サービスエリアで休憩を取って
自宅着が6時30分、事故もなく安全に帰れたことに感謝しつつ次のお遍路は高知を
終わらせたいと思っております。



11番札所、藤井寺の山門です。


見事な藤、ほぼ満開でしょうか。


こちらが本堂。薬師如来がご本尊です。


大師堂。


境内の右手には焼山寺に行く「遍路転がし」と呼ばれる難所の入口がありました。


12番札所の焼山寺の駐車場にあった布袋様?!


山道に設置されている文殊菩薩。唐獅子に乗っているのでしょうか?


山門に向かう石段です。奇麗に掃除がされていて落ち葉などが見当たりません。


本堂が見えて来ました。立派な杉の巨木が林立しています。


特に納経堂の前にあるこの2本は特別大きい!!


本堂のご本尊は虚空蔵菩薩。境内には砂利が敷き詰められています。


この角度から見れば杉の大きさが良く分かると思います。


山門入口にあった石南花。


象の背中に乗った普賢菩薩。


山道が山の斜面に沿って続きます。灯籠のリズムが美しい。


まさに目に青葉山ホトトギス初鰹の季節。癒しの景観、来て良かったと思う瞬間です。


紅葉も良いのでしょうが、新緑もまた良しですね。


この景色にしばし日常を忘れます。


参拝の皆さん、お疲れ様でした。






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