ビバ!迷宮の街角

小道に迷い込めばそこは未開のラビリント。ネオン管が誘う飲み屋街、豆タイルも眩しい赤線の街・・・。

宮殿(西武柳沢駅・西東京市)

2010年07月28日 | 純喫茶
 西武新宿線の各駅にある様々な名所もご紹介もしてみることにします。西武線はおわい鉄道と呼ばれていた時期がありまして、もともと肥を運ぶ農業鉄道だったたそうです。そのためか、特に西武新宿線の沿線の駅前は開発が遅れ気味です。
 そんな西武新宿線でも特異なのは西武柳沢柳沢駅です。たぶん、西武新宿線の中で一番何も無い駅でしょう。無人駅でも驚かないといえば大げさですが、駅北側は廃屋と化した店舗に囲まれた駅前の広場が西部映画の無法者に荒らされた町のような佇まいです。そんな柳沢の駅前の片隅でかろうじて営業している喫茶店「宮殿」に行きました。昭和の空気満々の純喫茶店です。

 廃れに廃れた駅前の北口。買い手のつかない空き地や、窮屈な狭い飲み屋の路地が降りて直の場所にあります。

 駅前の宮殿の入り口。純喫茶にありがちなステンドガラスが建物上部にありますが、光を透かさない擬似ステンドグラスのようです。もうひとつの入り口は、鉄格子が入ったガラス窓が中世の宮殿のようです。そのどちらの入り口にも蝋細工の食品サンプルのケースがありました。
 

 コーヒーのお味も、内装も至って普通ですが、よくよく見れば奇妙な絵が飾ってあったり、用途の無い籠にウサギのマスコットが入っていたり、接客も知り合いの家にあがり込んで喋っているような砕けた感じがあります。店内にガラス張りの電話ボックスがあったりしたのは昭和の遺産を見るようでした。
 
 夜は結構、地元のお客で繁盛していましたし、卓上のシャンデリアが明々として綺麗です。


 宮殿のサンプルメニューです。蝋細工のサンプルのパスタが持ち上がるのはまあいいとして、ラップがけなのはいただけません。

 最後に西武柳沢の気になるお店。ふれあい・・・。ロゴデザインが情熱的です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿