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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

●五体俳句002・舌01・林田紀音夫

2010-08-01 00:55:50 | 五体俳句

五体俳句002・01・林田紀音夫

 「腕」に続いて第2弾は「舌」。五感の中の味覚をつかさどる舌。
○「いちまいを大切に群集のひとり」(林田紀音夫01)

季語(無季)

【鑑賞】:群集の中に一人でいます。いまはこの舌を使って話したり味わったりしてはいないのですが、 そのうちこの舌を必ず使う時が来ます。それまでは口の中にしまって大切にしておきましょう。


林田紀音夫(はやしだきねお)1924~1998)

○好きな一句「鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ02

○季語(無季)

【Profile】:熊本県生まれ。戦後「金剛」「青玄」「」同人を経て→金子兜太の「海程」、鈴木六林男の「花曜」同人。第11回現代俳句協会賞受賞。

 

林田紀音夫載句

2010/10/19       03滞る血のかなしさを硝子に頒つ(無季)〈五体・血〉

2011/01/25       04箸を割る多数の中のおくれた手(無季)〈五体・手〉

2011/05/03       05洗った手から軍艦の錆よみがえる(無季)〈五体・手〉

2013/02/27       06身辺の夜より黒く傘ひらく(無季)〈色彩・黒〉

2013/11/15       07黄の青の赤の雨傘誰から死ぬ(無季)〈特集・気象(雨)〉


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