俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五感俳句397・湿感14・矢田鏃1・2018-9-18(火)
○「貝割菜しづかに硝子玉湿る」(矢田鏃1)
○季語(貝割菜・仲秋)(「俳句界201510」より引用)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「貝割菜」は、 芽が出たばかりの、貝割り形をした二葉を食べる野菜。かいわり。かいわれ。露をおびて静かに湿る「硝子玉」との取り合わせです。今日は「かいわれ大根の日」。
●矢田鏃(ヤダヤジリ)
○好きな一句「生前の日当りながら秋の蛇」2
○季語(秋の蛇・三秋)(引用同上)
【Profile】:1953年大分県出身。「琴座」最終号まで同人。その後「らん」第1号より同人。
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■Pickup「秋の湿り気俳句」8句
01「くさはらを歩めば濡れて魂祭」(下坂速穂)『眼光(2012)』(魂祭・初秋)〈五感俳句292湿感10〉
02「風の盆朝より鶏の眼が濡れて」(加藤三陽)『ダイヤモンド婚(2010)』(風の盆・初秋)〈五感俳句294湿感11〉
03「こぼれ萩朝刊少し濡れてをり」(野木桃花)(萩・初秋)〈五感俳句244湿感 8〉
04「貝割菜しづかに硝子玉湿る」(矢田鏃)(貝割菜・仲秋)↑
05「もはや掌の湿り胡桃の暗部まで」(藤田湘子)(胡桃・晩秋)〈五感俳句5湿感1〉
06「新松子身を湿らする海の風」(大西朋)(新松子・晩秋)〈五感俳句353湿感13〉
07「こめかみに花野を通りきし湿り」(長谷川双魚)『風形(1980)』(花野・三秋)〈五体俳句96こめかみ1〉
08「指櫛に霧湿める髪●流人墓地」(たむらちせい)(霧・三秋)〈五体俳句197髪10〉