俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●特集俳句383・かげの俳句2・前田貴美子1・2018-6-15(金)
○「我影に蝶の入りくる涼しさよ」(『ふう』2008)(前田貴美子1)
○季語(涼し・三夏)(→「増殖する俳句歳時記20080708」より引用)【→特集俳句-索引1・索引2・検索3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:作者は沖縄在住。自らの濃い影の中に、どこからともなく一匹の蝶の影が差しが入ってくる。あらゆる光彩の濃厚な沖縄の風景から生まれた句といえよう。
●前田貴美子(まえだきみこ)
○好きな一句「夏ぐれは福木の路地にはじまりぬ」(『ふう』2008)2
○季語(夏ぐれ・三夏)(引用同上)※夏ぐれ:「ぐれ=塊」と考えられることから、スコールを思わせる勢いある雨。※福木(フクギ):沖縄では街路樹などにもよく使われているオトギリソウ科の常緑樹。
【Profile】:1946年埼玉県飯能市出身。沖縄本土復帰の前年、1971年より沖縄那覇市に住む。1987年「風」入会。1992年「風」同人。1999年第44回「風賞」受賞。2002年「万象」創刊同人。2003年第24回「琉球俳壇賞」受賞。2006年「万象・五周年記念俳句賞」受賞。俳人協会会員。