俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
○次元俳句335・沖(空間)3・小熊一人01・2017-06-13(火)
○「昼寝覚め珊瑚の沖を見てゐたり」(第23回角川俳句賞受賞作「海漂林」中の1句)(小熊一人01)
○季語(昼寝覚め・三夏) 「ひるねざめさんごのおきをみてゐたり」(「俳句201411」より引用)
【鑑賞】:昼寝から目覚めたばかりのまだ覚めやらぬ表情で、沖の珊瑚礁を見ています。意識がはっきり目覚めてからも眺めるのを止めません。
○小熊一人(おぐまかずんど)(1928~1988)
○好きな一句「水牛の起ち炎天の墓翳る」(同上)02
○季語(炎天・晩夏) 「すいぎゅうのたちえんてんのはかかげる」(引用同上)
【Profile】:千葉県我孫子市出身。1945年中央気象台(気象庁)に就職。→深川正一郎に俳句の指導を受ける。後「濱」に入会、→大野林火の指導を仰ぐ。1975年、沖縄の気象台に転勤。「海漂林」により第23回角川俳句賞受賞。帰国後も琉球俳壇の選者を長年勤めた。1988年2月琉球俳壇賞受賞式に出席するため、沖縄を訪問中59才の若さで急逝。(「我孫子市史研究センター会報」より抜粋引用)
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小熊一人掲載句
03珊瑚咲く海へ染まりに島の蝶(蝶・三春)〈色彩606・珊瑚色1〉2023/2/8