俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句0116・捩れ(空間)01・穴井太・2013-02-10
○「死ぬまで戦後よじれて残る縄の灰」(穴井太01)
季語(無季)
次元の第116弾は空間の「捩れ」。燃えて灰と化した縄。しかしそれは燃える前の縄の形状をそのまま保っています。生きていた刻の形状を忘れんとしているかのように。戦争が原体験となっている人には死ぬまで戦後が続きます。
○穴井太(あないふとし)(1926~1997)
代表句「斧を振る青いこだまを孵らせて」02
季語(無季)
大分県生まれ。教職にあるころは番長たちもその人柄の魅力に敬服。句作は、1954年、→横山白虹主宰の「自鳴鐘」に加入して始め、1956年に「未来派」、1964年に「海程」に加わった。1965年に「天籟通信」を創刊。1973年現代俳句協会賞受賞。