俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句0106・真赤01・細谷源二・2012-12-05
○「鉄工葬をはり真赤な鉄打てり」(細谷源二01)
季語(無季)
就業中に事故で亡くなった人の組合の葬儀も終わりました。弔いを終えた工員たちは再び鉄を打ち始めました。真赤に溶けた鉄が、工員の顔を照らします。
○細谷源二(ほそやげんじ)(1906~1970)
代表句「地の涯に倖せありと来しが雪」02
季語(雪・冬)
東京小石川生まれ。小学校を中退し旋盤工となる。1932年より句作、「句の評論」に拠り新興俳句運動に参加。工場俳句に意欲的に取り組んだが、1941年年弾圧をうけて投獄され、43年保釈出獄。終戦前北海道に渡り開拓地に入植。のち東洋高圧に入り「北方俳句人」(のち「氷原帯」)を創刊して主宰。