千葉真一 会津若松で撮影所経営へ？

地元の人は気を悪くすると思うんですが、ウソを言ってもしょうがないのでひとこと。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　☆　　　　☆　　　　☆

「千葉真一　会津若松で撮影所経営へ」（サンスポ記事より）
2006年 3月21日 (火) 06:13

＞俳優の千葉真一（６７）が、福島・会津若松市に今年９月にオープンする撮影所「日新館会津撮影所」の経営に携わることになり、現地で２０日会見した。

＞白虎隊が学んだ藩校を復元した歴史博物館を利用したスタジオ「武士乃陣」（約１２万５６２０平方メートル）と、新設のオープンセット「武士乃館」（約２９万７５２０平方メートル）からなり、国内最大規模の撮影所。撮影用に訓練された馬１００頭を常備し、千葉は「８０～９０％は時代劇の撮影になる。時代劇の撮影はここだけでいい、と言われるようにしたい。日本映画の真の復活に挑み、世界にも発信したい」と意気込んだ。

＞同市は年平均で４０～５０本の映画、テレビのロケを誘致している。会津フィルムコミッション（ＦＣ）の会長も務める菅家一郎市長は「会津は市のすべてがロケ地になる。ＦＣと連携して受け皿づくりを着実にしたい」と全面協力を約束した。（記事終わり）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　☆　　　　☆　　　　☆

時代劇というのはお金のかかるジャンルで、映画ではせいぜい大手ラインナップで一年に二，三本がいいとこだし、テレビだっていま何本あるんだろう？しかも、京都には東映京都や松竹京都があるし、東京の撮影所に時代劇のセットを組んだり、広島の某所にある時代劇のオープンセットが使いまわされるなど、どう考えても飽和状態。

しかも、テレビの連ドラなどでは顕著なんだけど、キャストがテレビタレントである場合は、仕事の掛け持ちがしにくい京都ですら敬遠されるのが実態の映像業界で、会津若松の撮影所経営なんて大丈夫なのかっていうのが、多くの関係者の正直な感想だろう。

ホリエモンが選挙中にぶち上げた「尾道ハリウッド構想」という噴飯モノの話もあったけど、まったく無謀な地域振興策として「映画」が使われるのには、注意が必要だとわたしは思う。

だいたい、忘れた頃に「撮影所構想」とか「ハリウッド構想」なんて話題が週刊誌をにぎわせたりするのだけど、山師がカネを集めただけで逃げちゃったなんていうこともあったというし、いやしくも商売を考えるならちゃんとした市場調査をしたのちにやらなきゃあね、という印象。映画に過剰な「夢」をみられても、生活していけなきゃどうするんだって思いますけどね～。

ＰＳ：意外な関連記事はコチラ！