＜訃報＞ 筑紫哲也

正直言って、あまり好きな論客ではなかったけど、文化に対する目配りはなかなかのインテリって感じでしたね～。ご冥福をお祈りいたします。

筑紫哲也さん死去…肺がん告白から１年半(サンケイスポーツ) - goo ニュース

わたしのなかで筑紫哲也といえば、『若者たちの神々』というインタビューシリーズの文庫本でしたね～。

兄貴が一冊持っていたのがきっかけで、このシリーズの文庫本は作家のインタビューを中心に、学生時代、読みました。（高橋源一郎とか島田雅彦なんか、８０年代は元気なんだよね、この本で読むと・・・。）

まあ、中沢新一インタビューあたり、筑紫氏の発言ははずしてる感じだったけど、８０年代文化を語る上で、貴重な証言集って感じではあるんじゃないですか、この本。

それと、ＴＢＳの番組でおすぎとやっていた映画紹介は、結構いい線いっていました。あんまり言ってる事は鋭くないんだけど、映画オタクじゃない人の感性で自分の意見を言っていたし、案外こんな風に映画を語れるビジネスマンとかオジサン族っていないんじゃないかな？

というわけで、文化も政治も語れる数少ないキャスターだったという印象。文化を語って薄い人は、政治語っちゃあいけないよなあ～って、別に誰のことを言ってるわけでもないんだけどねえ～。

若者たちの神々―筑紫哲也対論集〈3〉 (新潮文庫) 筑紫 哲也 新潮社 このアイテムの詳細を見る