山田太一の「断筆宣言」をめぐって。

病気のニュースを聞いて残念に思いました。でも、名作がたくさんあるし、ある意味いい機会だからまとめて放送してもらいたいですね。また、もう書けそうにないとしても、生きている限り「断筆」とか言わないでいてほしいという気もします。ということで、簡単に雑感。

以前、「早春スケッチブック」に関する記事を書いたことがあったんだけど、わたしがまとめて山田太一作品を見直すきっかけは木皿泉のリスペクト発言でした。詳しくは山田太一のムック本の対談を読んでいただくとよいのですが、自ら「山田一派の流れを組む一族」といってるだけあって、山田作品のモノローグの使い方の分析など興味深い話が多いです。

あと、思い出されるのは、『チェーホフの手帖』を愛読してたという話と、ムック本に挙げられている「50年後も観られるべき映画20本」というセレクション。

個人的には、このセレクションのおかげで「42丁目のワーニャ」と「リービング・ラスベガス」を観ましたけど、各作品についているコメントがよいんですよね。

というようなわけで、お元気になられて、脚本でなくても、何か活動される気力を取り戻していただきたいなあ～と祈っております。

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