『ちむどんどん』はそんなに悪くなかったよ！

朝ドラ『ちむどんどん』が最終回だったけど、意外な終わらせ方で、これも遊び心かな～というところですが、ネットでは悪く言っている人が結構いて、わたしは異論あるんですよね。ま、不運だったのが、前作の『カムカムエブリバディ』が傑作すぎたということ。というわけで、簡単に雑感。

個人的には、原田美枝子さんファンなので、彼女が毎朝出てくるだけでよかったんだけど、このドラマはキャスティング、全般的によかったですよ。

沖縄の家族、姉妹がよかったし、すぐ死んじゃったけど大森南朋のお父さん、大甘な仲間由紀恵のお母さんよかったじゃないですか。ニーニーの竜星もよいし、姉妹それぞれの生き方、新聞社、フォンターナの面々、横浜の人たちetc.

始まる前は、沖縄の歴史をもっと絡めるのかと思ったけど、製作サイドの何らかの配慮（沖縄知事選もあったしね～）があったのか、そこは控えめでした。本当は脚本家もそこを深堀したかったんだけど、今のNHKとしては「政治的中立」みたいなことがあってできなくて、結果、脚本家もコメディーに寄せたのかな～というのがわたしの推測。だから、最終回はああいうノリなのかなと。

なので、ネット上の批判とか、あと、浪人中の政治家（？）なんかのツイートだとか、くだらないですよ。野暮天の政治家なんか、こんなことに口出すなら、政治と宗教の問題に口出したらどうなんだって感じですね。

で、『あさイチ』プレミアムトークの原田美枝子さんが素敵でしたよ。

わたしは、むかし、『大地の子守歌』の再上映のトークイベントを観に行ったときに、真っ白いドレスの原田美枝子さんが颯爽と登場するのを見て、「かっこいい！」と思って以来の大ファンなので、若い頃はとんがってたみたいな話とか、凄く面白く聞きました。

だって、若い時から、『大地の子守歌』、『青春の殺人者』、自分で製作者にも名を連ねた『ミスター・ミセス・ミス・ロンリー』に出てた人ですよ。黒澤明の映画にも出ているしね～。松田優作とのエピソードも聞けたし・・・。そんなオーナーだから、なんか説得力があったんだな～。

それに、わたしは黒島結菜も、『アシガール』以来、よくなかった作品はないと思っているので、気にすることないとはっきり言いたいですね。

ついこの間まで再放送していた朝ドラ『芋たこなんきん』も、 藤山直美、國村隼、いしだあゆみの、おそらくはアドリブの芝居なんか、毎回観ていて圧巻でしたけど、この作品も放送当時は視聴率が悪かったらしくて、今では考えられないですね。（ちなみに、バカな政治家がむかし批判して、低視聴率になった大河『平清盛』も見直してごらんなさい！革新的な大傑作ですよ。この脚本を書いた人が、後々、『カムカムエブリバディ』を書くわけだけど、視聴者に踊らされない、ブレないってことをあの時に学んだんじゃないのかな？）

というわけで、批判したかったら、ちゃんと分析してみなよって感じです。

以上、一視聴者の感想でした。

PS:『ちむどんどん』は出てくるメニューがよかったです。食べてみたいものばかりでした。

ＮＨＫ連続テレビ小説　ちむどんどんレシピブック NHK出版 NHK出版

「プレミアムトーク　原田美枝子さん」 原田美枝子

大地の子守歌 [DVD] 原田美枝子 KADOKAWA / 角川書店

青春の殺人者 [Blu-ray] 水谷豊 キングレコード

ミスター・ミセス・ミス・ロンリー [DVD] 原田美枝子 キングレコード