ベスパ150GS。

今回のモデルは「150GS」。





1955年発表の、ベスパ初のスポーツモデルで、「GS」とは「グランスポルト(Gransport)」の略です。





これまでのハンドルは「バーハンドル」というタイプの鉄棒チックなシンプルなものでしたが、この150GSからアルミ鋳造品のデザイン性の高いタイプに進化しました。





性能は「GS」の名に恥じないもので、キャブレターの大型化や圧縮比の強化等によりついにベスパの最高速度は「100km/h」の大台に達します。





他にも「初の4段変速ギヤ(これまでは3速)」、「初めての10インチタイヤの採用(同8インチ)」、「初のロングシート」等、初めて尽くしのモデルとしても知られていて、その高性能と流麗なフォルムにより数あるベスパの中でも一、二を争う人気を有しています。





さらにブレーキやサスペンションも改良を受けたため、現在の交通事情にも難無くマッチするスーパー・オールド・スクーターといえそうです。





ちなみに車体真ん中のスペアタイヤホルダーは、基本的にはオプション扱いだったようです(仕向地によっては標準)。