車やバイクを購入したとき、よほど良心的なディーラーでないかぎりはガソリンが少ししか入ってないので、手元に車輛が届いてから最初にすることはだいたい「給油」だと思います。
もちろんベスパだってそうです。
しかし、このときもしガソリンだけをタンクに給油して走り出してしまったとしたらどうなるか…。
ここまで読んで背筋が凍った方は、ベスパに詳しいか、過去実際にやっちゃった方でしょう。
答えは、「数百メートルも走らないうちにエンジン内のピストンがシリンダーに焼け付き、タイヤが一瞬でロックしてプロスタントマン並の大転倒を往来の真ん中で披露することになる」、です。
こうなってしまうと大怪我は免れませんし、ベスパはいきなり廃車、そしてもし頭を打ったりなんかしたら命にかかわります。
もし助かったとしても、EXILEのATSUSHI氏が前までやってたような頭になるでしょうね(笑)。
では何故普通に給油しただけなのにそんな目にあうのかというと、タンクに入れたガソリンの量に応じて「2サイクル用オイル(2ストロークオイルとも)」を適量混ぜなかったからです。
「オイル??混ぜる????」
知らない人はわけわかんないでしょうが、これはベスパが2サイクルエンジンを搭載している限りどうしても必要な作業なんですよ。
要はピストンが動くとそれがシリンダーの内側に擦れるわけですが、ピストンはもの凄い速さで動いてますし、絶えず爆発の起こっているシリンダー内はかなりの高温ですんで、潤滑するオイルがないとシリンダーが削れ、熱でピストン側と固着してしまうのです。
他の仕組みのエンジンでは違うやり方でこの問題をクリアしているので、それらはガソリンだけ入れれば大丈夫ですが、レトロなエンジンのベスパはそうはいかないんですね。
この点はベスパの欠点といえるでしょう。
では、正しいベスパの給油方法を伝授します。
まず、写真の2つのアイテムを用意しましょう。
左は「2サイクルオイル」で、バイク屋さんに行けば売ってます。
色々なメーカーのものがありますが、なるべくベスパを購入したお店で薦められたものを使うのが良いでしょう。
レーシング用のオイルもありますけど、こちらはマフラーが詰まってしまう原因になるので使わないように。
そして写真右側の計量カップはベスパに必ず付いているものなので、もしベスパを購入したらまずこれが付いているか確認しましょう。
安いものですが、無くさないように。
この2つを用意したら、いざスタンドへ。
着いたら、座席前側にある燃料コックを「CUT(OFF)」位置にひねります。
シートを上げると現れるガソリンタンクのフタを開けたらさっそく店員さんにレギュラーガソリン(車種によってはハイオク)を入れてもらいますが、ここでもルールが。
それは「ガソリン満タンで」は絶対に禁句というルールです。
その理由は、ガソリンを入れた後に2サイクルオイルを注いで混ぜることになるので、給油口とガソリン油面の間にある程度の余裕が無いと溢れてしまうからなんですね。
タンク容量は50Sで5.6リットルですが、最初は感覚がわからないでしょうから余裕をもって少なめに入れると良いでしょう。
無事ガソリンが入ったら次は計量カップに2サイクルオイルを注ぎますが、そのカップには「1LITER」から「5LITER」までの目盛りがついていますので、ガソリンを1リットル入れたのなら目盛りの「1LITER」までオイルを注げばOKです。
この目盛りは正確ですが、一応「気持ち目盛りを越えたかな」ぐらいまで入れれば安心です。
少なくてトラブルが起こるよりはいいですしどうせ注いだ後カップの底にオイルが若干残りますから、少し多めでも「気持ち」レベルであれば大丈夫ですからね。
後は計量したオイルをタンクに流し込み、きちんとフタを締めた上で駐車スタンドを上げ、ベスパの車体をしっかり持って左右に大きく振りガソリンとオイルがきれいに混ざるようにします。
4~5回振れば問題無く混ざるでしょう。
これでやっと給油は完了です。
確かに面倒ですが、慣れれば趣味的な楽しい作業になってきますよ、多分。
どうしてもこの作業が嫌な方は前回紹介した「PXシリーズ」を選べば、こちらは「分離給油」という機構を採用していますので、2つあるタンクのそれぞれにガソリンとオイルを分けて入れれば後は何もしなくても自動でオイルとガソリンを混ぜながら走行してくれるので、そちらをオススメします。
もちろんベスパだってそうです。
しかし、このときもしガソリンだけをタンクに給油して走り出してしまったとしたらどうなるか…。
ここまで読んで背筋が凍った方は、ベスパに詳しいか、過去実際にやっちゃった方でしょう。
答えは、「数百メートルも走らないうちにエンジン内のピストンがシリンダーに焼け付き、タイヤが一瞬でロックしてプロスタントマン並の大転倒を往来の真ん中で披露することになる」、です。
こうなってしまうと大怪我は免れませんし、ベスパはいきなり廃車、そしてもし頭を打ったりなんかしたら命にかかわります。
もし助かったとしても、EXILEのATSUSHI氏が前までやってたような頭になるでしょうね(笑)。
では何故普通に給油しただけなのにそんな目にあうのかというと、タンクに入れたガソリンの量に応じて「2サイクル用オイル(2ストロークオイルとも)」を適量混ぜなかったからです。
「オイル??混ぜる????」
知らない人はわけわかんないでしょうが、これはベスパが2サイクルエンジンを搭載している限りどうしても必要な作業なんですよ。
要はピストンが動くとそれがシリンダーの内側に擦れるわけですが、ピストンはもの凄い速さで動いてますし、絶えず爆発の起こっているシリンダー内はかなりの高温ですんで、潤滑するオイルがないとシリンダーが削れ、熱でピストン側と固着してしまうのです。
他の仕組みのエンジンでは違うやり方でこの問題をクリアしているので、それらはガソリンだけ入れれば大丈夫ですが、レトロなエンジンのベスパはそうはいかないんですね。
この点はベスパの欠点といえるでしょう。
では、正しいベスパの給油方法を伝授します。
まず、写真の2つのアイテムを用意しましょう。
左は「2サイクルオイル」で、バイク屋さんに行けば売ってます。
色々なメーカーのものがありますが、なるべくベスパを購入したお店で薦められたものを使うのが良いでしょう。
レーシング用のオイルもありますけど、こちらはマフラーが詰まってしまう原因になるので使わないように。
そして写真右側の計量カップはベスパに必ず付いているものなので、もしベスパを購入したらまずこれが付いているか確認しましょう。
安いものですが、無くさないように。
この2つを用意したら、いざスタンドへ。
着いたら、座席前側にある燃料コックを「CUT(OFF)」位置にひねります。
シートを上げると現れるガソリンタンクのフタを開けたらさっそく店員さんにレギュラーガソリン(車種によってはハイオク)を入れてもらいますが、ここでもルールが。
それは「ガソリン満タンで」は絶対に禁句というルールです。
その理由は、ガソリンを入れた後に2サイクルオイルを注いで混ぜることになるので、給油口とガソリン油面の間にある程度の余裕が無いと溢れてしまうからなんですね。
タンク容量は50Sで5.6リットルですが、最初は感覚がわからないでしょうから余裕をもって少なめに入れると良いでしょう。
無事ガソリンが入ったら次は計量カップに2サイクルオイルを注ぎますが、そのカップには「1LITER」から「5LITER」までの目盛りがついていますので、ガソリンを1リットル入れたのなら目盛りの「1LITER」までオイルを注げばOKです。
この目盛りは正確ですが、一応「気持ち目盛りを越えたかな」ぐらいまで入れれば安心です。
少なくてトラブルが起こるよりはいいですしどうせ注いだ後カップの底にオイルが若干残りますから、少し多めでも「気持ち」レベルであれば大丈夫ですからね。
後は計量したオイルをタンクに流し込み、きちんとフタを締めた上で駐車スタンドを上げ、ベスパの車体をしっかり持って左右に大きく振りガソリンとオイルがきれいに混ざるようにします。
4~5回振れば問題無く混ざるでしょう。
これでやっと給油は完了です。
確かに面倒ですが、慣れれば趣味的な楽しい作業になってきますよ、多分。
どうしてもこの作業が嫌な方は前回紹介した「PXシリーズ」を選べば、こちらは「分離給油」という機構を採用していますので、2つあるタンクのそれぞれにガソリンとオイルを分けて入れれば後は何もしなくても自動でオイルとガソリンを混ぜながら走行してくれるので、そちらをオススメします。
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