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展覧会の絵。

2010-03-02 23:15:23 | 音楽
ロックはもちろん最高ですけど、やっぱりクラシックも聴きたくなるときがありますよね!?





てなわけで、今回は私の大好きな名曲中の名曲、モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)作曲の組曲「展覧会の絵」を紹介します。





この曲は、「どこかで聴いたことはあるんだけどタイトルは知らない」と言われるクラシック曲の定番でもあります(笑)。





実はこれ、元はピアノ曲なんですけど完成から長いことほぼ埋もれたままだったこの曲を、ロシアの指揮者「クーセヴィツキー」が数々の名編曲で知られた「ラヴェル」にオーケストラ用に編曲するよう依頼し、1922年パリで初演されて以後大人気になったというちょっと変わった経緯があります。





そのためオーケストラ・ヴァージョンがオリジナルだと思ってる方も多いみたいです。





で、「展覧会の絵」は「プロムナード」と10曲の小品で構成された組曲でして、演奏時間は35分くらいです。





ムソルグスキーはロシアで活躍した作曲家ですけど、斬新な作品の数々と酒豪というので有名でした。





彼には画家で建築家でもある「ハルトマン」という親友がいましたが、そのハルトマンは1873年に若くして急逝してしまい、翌年に遺作を集めた展覧会が開かれます。





それを観に行ったムソルグスキーは、ずらっとならんだハルトマンの作品群に強いインスピレーションを受けてすぐに作曲を始め、このピアノのための組曲「展覧会の絵」をあっという間に完成させました。





聴きどころは全部と言いたいところですが、オススメはやはり最初の「プロムナード」ですね。





原曲(ピアノ版)ではとてもシンプルな出だしの印象ですが(これもまた魅力なんですけど)、これがオーケストラ版になるとトランペットが実にしっかりと響いていてシビレます(笑)。





「プロムナード」についてはこないだ紹介した「クインテット」の中に視聴者から届いたイラストを紹介するコーナーがありまして、そこでシャープ君がトランペットで吹いているのがこれなんですね。
まさに「展覧会の絵」というタイトルにぴったりな使い方ですな(笑)。





他には一番最後の大団円になる「キエフの大門(キエフの大きな門、とも)」が、テレ朝の「ナニコレ!?珍百景」で珍百景候補が紹介される際に少し編集されて流れていますね(カメラが曲にあわせて対象に向かい、ゆっくりズームしていくアレ)。





まぁ私はその「キエフの大門」の一つ前の曲、「鶏の足の上に立つバーバ・ヤーガの小屋」の激しいドライヴ感(笑)が一番好きですかね。
その高いテンションから一気にスローテンポで壮大な「キエフの大門」に移行するところなんかは、実にスカッとします。(^^





で、こういったクラシックのCDを購入するとき、一番悩むのは「同じ曲でも色々なCDが売っててどれがいいのかわからない」ってとこだと思うので、参考として私がオススメするものを紹介しますと写真のグラモフォン・レーベル(ユニバーサル)から出ているCDがそれです。





録音はちょっと古めですがこれはファンの間でも「名演」 と評判ですし(私もこれが一番だと思います)、あまりCDになっていない「原曲ピアノ版」もフルで収録されていますから、この組曲の魅力をじっくり堪能できるでしょう。
値段も1800円と手頃ですし(クラシックCDは意外と安価なのが良いですよね)。





そしてこれを聴いて気に入ったらデッカ・レーベルから出ている2枚組、「展覧会の絵:5態」も手にとってくれたらうれしいです。
こちらはマニア向けな性格が強いですが、タイトル通り5ヴァージョン(オリジナル・ピアノ版、ラヴェル編曲版、ストコフスキー編曲版、ブラス・アンサンブル版、マリンバ版)が収録されている為なかなか聴きごたえがありますよ。





では、今日はこのへんで。

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