技術

2017-05-22 21:25:44 | ゲーム
12色の色鉛筆と36色の色鉛筆では、どちらが上手く絵を描けるでしょうか?

筆が10本と筆が1本では、墨汁を使ってどちらが上手く絵を描けるでしょうか?

色や筆がたくさんあれば、絵を上手く描けるとは限りません。絵を描く時に重要なのは、「何を描くか」です。

サッカーのプレーで重要なのは、「何をするか(目的)」です。技術は、「目的」を達成するための「道具」です。

メッシのようにドリブルで何人も抜きたいと思ったら、早いボールタッチのドリブル練習をします。ネイマールのようになりたいと思ったら、フェイントの練習をたくさんするかもしれません。

ゲームで右にパスがだせたらゴールチャンスだった(のにだせなかった)という経験をしたら、右足のアウトサイドキックや左足のキックの練習をします。

シュートを決められるように、インステップキックの練習をすることがあれば、サイドチェンジのためにインステップキックの練習をすることもあります。

目的を持って自主的にする練習は、その技術が「いつ、どのように、使うと良いか」がイメージできるので、とても実戦的な練習になります。

その繰り返しの結果、ゲームで使える技術が増え、自分の個性となっていきます。VAMOSでは、「自分の技術は、自分で作る」ことが大切だと伝えてきました。


経験

2017-05-21 16:28:46 | ゲーム
昨日のフェルボール愛知戦に続き、今日は浜松でオイスカとトレーニングマッチをしました。内容、スコアとも完敗でした。非常に良い経験だったと思います。

オイスカは、全員がよく動いてポジションチェンジをします。味方が動いてできたスペースには、必ず別の選手が走り込みます。ドリブルで受け手のマークを引き付けてから出すパス。常にパスコースを確保しながらボールを運び、パスフェイントからスピードアップをして抜いていくドリブル。ミドルレンジからの思いきりの良いシュートなど、基本的な技術、戦術がしっかりしています。

全体をコンパクトにする。ゾーンディフェンスで、しっかり声を出してマークの受け渡しをする。ボールとマークを同一視野に入れて、インターセプトを狙う。体を寄せたら離れないなど、守りを厳しくできるようにしなければいけません。

攻めについては、まず基本技術(止める、蹴る、ボールタッチ)のレベルアップが必要です。逆を取ってボールを受ける、体を押さえてボールを受ける、次の狙いを持ったトラップとボールの置場所など判断を伴うスキルレベルも上げていく必要があります。相手とのかけひきも足りません。

速いボール回し(速い判断と少ないボールタッチでの局面打開や崩すための速く大きなサイドチェンジなど)は、これからやっていこうと思います。

「3カ月で、オイスカに勝とう。」と選手に話しました。厳しい目標ですができると信じています。

成長

2017-05-20 19:55:50 | ジュニア
U-12が強豪のフェルボール愛知とトレーニングマッチをしました。フォーメーションは、練習でもほとんどやったことがない1-3-3-1です。木曜日の練習で、プレーをみていて「やってみよう」と思いました。

このフォーメーション変更があたりました。内容でもスコアでも完勝でした。1-3-3-1が、このチームに良いかどうかはまだわかりませんが、1人1人の特長がよく出たゲームでした。

チームは生き物です。調子がいい時もあれば、悪い時もあります。選手の成長に合わせて、ポジションやフォーメーションは変わっていきます。同じフォーメーションでも、選手や選手の組み合わせが変われば、プレーは変わります。

「今年のチームはどうですか?」と他のチームのコーチに聞かれた時に、「面白いよ」と、言ってきました。「強いよ」と言える可能性がみえてきたかなと思います。

これからが楽しみです。


武器をもて。

2017-05-19 08:00:00 | サッカー全般
チームで1番□□。岐阜県で1番○○。日本で1番△△。競争に勝ち(メンバーに入る)、戦いに勝つ(試合に勝つ)には、武器を持つことです。

1番上手い、1番速い、1番動く、1番蹴れる…。何でもいいので、チームで1番を目指して下さい。チームで1番になったら岐阜県で1番を目指して下さい。岐阜県で1番になったら日本で1番を目指して下さい。日本で1番になったら世界で1番を目指して下さい。

岐阜県で1番の武器を持った選手が8人いたら、岐阜県で優勝できます。日本で1番の武器を持った選手が8人いたら、日本で優勝できます。

ただ何となく練習するのではなく、自分の武器を見つけ、自分で武器を磨くつもりてま練習して下さい。オランダや日本代表で活躍した札幌の小野選手は、世界で1番うまくなりたいと思って練習したそうです。

チーム全員が違う1番の武器を持って試合をしたら、楽しいだろうなぁと思います。

思い起こせば(その2)

2017-05-18 08:00:00 | ゲーム
日本クラブユース(U-15)サッカー選手権の決勝戦のことです。決勝の相手のジェフには、U-15日本代表の選手がゲームメーカーでいました。スカウティングした情報を元にスタッフで相談して、その選手にマンマークをつけることにしました。決勝戦前のミーティングで、ボランチの選手の1人をマーカーに指名しました。

決勝戦が始まってしばらくすると、指示通りにマンマークをしていないことに気づきました。監督に進言すると、ゲームの流れが良かったので「様子を見よう」といくことになりました。

前半を1-0で終えたハーフタイムに確認をすると、「マンマークはプレーしにくいので、ボランチ2人で相談して、いつも通りのゾーンディフェンスでマークの受け渡しをすることにしました。」とのこと。

まさか全国大会の決勝戦で、監督の指示を無視できる中学生がいるとは!

プレーするのは選手だから、「自分達で決めたのなら、それでいい。」と選手の判断を認めた監督にも驚きました。

優勝できたからこそ話せることですが、こういう監督と選手だから優勝できたともいえます。

サッカー大国の選手は、ピッチ内で起きたことはピッチ内の選手で解決するそうです。何かあれば、監督の指示をあおごうとするのではなく、自分達でプレーを変えていけるような選手になって欲しいです。