思い起こせば(その2)

2017-05-18 08:00:00 | ゲーム
日本クラブユース(U-15)サッカー選手権の決勝戦のことです。決勝の相手のジェフには、U-15日本代表の選手がゲームメーカーでいました。スカウティングした情報を元にスタッフで相談して、その選手にマンマークをつけることにしました。決勝戦前のミーティングで、ボランチの選手の1人をマーカーに指名しました。

決勝戦が始まってしばらくすると、指示通りにマンマークをしていないことに気づきました。監督に進言すると、ゲームの流れが良かったので「様子を見よう」といくことになりました。

前半を1-0で終えたハーフタイムに確認をすると、「マンマークはプレーしにくいので、ボランチ2人で相談して、いつも通りのゾーンディフェンスでマークの受け渡しをすることにしました。」とのこと。

まさか全国大会の決勝戦で、監督の指示を無視できる中学生がいるとは!

プレーするのは選手だから、「自分達で決めたのなら、それでいい。」と選手の判断を認めた監督にも驚きました。

優勝できたからこそ話せることですが、こういう監督と選手だから優勝できたともいえます。

サッカー大国の選手は、ピッチ内で起きたことはピッチ内の選手で解決するそうです。何かあれば、監督の指示をあおごうとするのではなく、自分達でプレーを変えていけるような選手になって欲しいです。