育成と指導について②

2018-03-01 08:00:28 | サッカー全般

チームで大会に参加するころには、多くのチームで色々なことを「教える」ようになる。その中で特に一生懸命「教える」チームが(決められたことを何度も繰り返すので)連動性に優れ、たくさん勝つことができる。

 

ところが「教える」と個性がなくなり、同じような特徴の選手ばかりになってしまう。「教えられる」と「教えられた」ことしかできなくなる。相手が強くて「教えられた」ことができないと、どうしていいのか分からなくなる。


「教えられる」ことに慣れると、選手は新しい発想がなくなり、判断力もつかなくなる。チームとしても、プレーに広がりや変化がなくなる。こうなると選手もチームも伸びていかなくなる。

 

育成年代の指導というのは、「教える」ことではない。基本や原則などもちろん「教えなくては」いけないこともある。いつ、何のために、何を「教えれば」いいかがすべて分かっているわけではないが、「教えて」いけないことがあることは理解している。

 

基本的な考え方は、選手が育つ環境をいかに作るか。選手同士が競争しながら、助け合いながら、自然に育つ環境ができれば最高。10年後や15年後の姿を想像しながら、環境作りをして個性や長所を伸ばすアドバイスをしていきたい。