重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

わがまま。

2009-03-14 | つれずれ



先週来、少し体調を崩してから、いろんなことを考えました。

で、
この歳になって誠に恥ずかしい限りなのですが、
自分がいかに「ぜいたく」で「わがまま」だったかに
遅まきながら気が付きました。

だって――。

自分には、特別な能力・才能など何一つないことは承知しています。

にもかかわらず、

たとえば仕事でも、
また健康状態でも、
あるいは趣味の写真でも、
さらには周囲との人間関係などでも、

それらの「いくつか」がではなく「すべて」が、しかも同時に、
少なくとも自分が理想とするレベル――あくまでも「自分が理想とするレベル」ですが――の70%…いや、80%は満足できる状態に自分がないと、

苛立ち、
落胆し、
悲観的になり、
厭世的にさえなってしまうことです。

それって、
めちゃくちゃ「ぜいたく」なことで「わがまま」ですよね。



今日夕刻のTBS系テレビ「報道特集」で
難病と闘っている32歳の元航空会社客室乗務員の女性の姿を見ました。

全身の筋肉が
末端部分から徐々に細くなり、
やがては消えて無くなってしまうという、
まだ病名さえ付かない原因不明の難病だそうです。

原因が分からないということは、
治療法もまだ分からない、ということですよね。

同じ病にかかった人は、
世界中で1000人もいないのではないか、と専門家が話していました。


テレビでは、
とてもキュートな彼女が、
1年前はまだ足を引きずりながらもなんとか歩けていたのに、
いまは、床にお尻をつけたまま移動するしかなく、

でも、
床から便座に自分の身体を乗せることができなくて、
何度も試みたものの諦め、母親の介助を呼ぶシーンが映されていました。


彼女にはかつてフィアンセがおり、
結婚式の日取りまで決まっていたのに、
自ら婚約を解消したそうです。

リハビリにも賢明に取り組んでいますが、
筋肉が消えてゆくスピードのほうが速いため、
役立っていないとも、報道は伝えていました。



何が「すべての面で80%以上でなければ満足しない」ですか。
ちゃんちゃらおかしいですよね。
ぜいたくを、わがままを言うのも、いい加減しろ!ですよね。


「ぜいたく病」とさえ言われる生活習慣病とその関連で
少し調子が悪くなったからといって落ち込んでいる自分の甘さ加減に
嫌気が差します。



昨日、通院している病院近くの「愛知県護国神社」前で、
やや薄暗い雨空の下、
街路樹の「ヒカンザクラ(緋寒桜)」が、
一層冴えた緋色で咲いているのを見かけました。




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