「おはようございます!」
毎朝立ち寄る名古屋市北区「名城公園」には、
顔を見るとあいさつを交わす、私と同様に出勤前の「カメラ散歩」を楽しむほぼ同世代のオジサンが何人かいます。
たとえば彼は、コンパクトカメラでもっぱら草花を、
また最近、500mmズームの純正レンズを合わせるとかなり高額の一眼デジを手に入れた彼は
主に野鳥にカメラを向けています。
今朝もそんな中の一人と行き会い、
立ち話をしました。
私「ちょっと冷え込みましたね」
彼「そうですねえ。そろそろ手袋が必要ですかね」
私「今朝は、何かいい被写体を見つけました?」
彼「いや。風景が、だんだん寂しくなってきましたからねえ」
私「ですよねえ。枯葉も、もうずいぶん落ちちゃいましたしね」
彼「ええ。だから、今朝は仕方なく霜なんかを撮ってみたりして」
私「霜ですか。なるほど」
たしかに今朝、家を出た時は、田んぼにうっすらと白く霜がかかっていました。
私「でも、もうこの時間では、溶けちゃいましたでしょ、霜も」
彼「いえ、まだ少し残ってますよ」
私「えっ?」
周囲をキョロキョロ見回した私に、
彼は指差しながら、こう続けました。
「ほら、残ってるでしょ、そこの花壇の日陰にちょっとだけ」
近づき、目を凝らしてみると、たしかに……。
端くれとはいえ記者を稼業にしていて、
何とか観察眼だけは……と思っていた自負が、
とんでもない、
それは単なる自惚れに過ぎなかったことを、
今朝改めて気付かされました。
動揺しながらシャッターを切った今日の一枚は、
自分に対する「戒めの記録」です。
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毎朝立ち寄る名古屋市北区「名城公園」には、
顔を見るとあいさつを交わす、私と同様に出勤前の「カメラ散歩」を楽しむほぼ同世代のオジサンが何人かいます。
たとえば彼は、コンパクトカメラでもっぱら草花を、
また最近、500mmズームの純正レンズを合わせるとかなり高額の一眼デジを手に入れた彼は
主に野鳥にカメラを向けています。
今朝もそんな中の一人と行き会い、
立ち話をしました。
私「ちょっと冷え込みましたね」
彼「そうですねえ。そろそろ手袋が必要ですかね」
私「今朝は、何かいい被写体を見つけました?」
彼「いや。風景が、だんだん寂しくなってきましたからねえ」
私「ですよねえ。枯葉も、もうずいぶん落ちちゃいましたしね」
彼「ええ。だから、今朝は仕方なく霜なんかを撮ってみたりして」
私「霜ですか。なるほど」
たしかに今朝、家を出た時は、田んぼにうっすらと白く霜がかかっていました。
私「でも、もうこの時間では、溶けちゃいましたでしょ、霜も」
彼「いえ、まだ少し残ってますよ」
私「えっ?」
周囲をキョロキョロ見回した私に、
彼は指差しながら、こう続けました。
「ほら、残ってるでしょ、そこの花壇の日陰にちょっとだけ」
近づき、目を凝らしてみると、たしかに……。
端くれとはいえ記者を稼業にしていて、
何とか観察眼だけは……と思っていた自負が、
とんでもない、
それは単なる自惚れに過ぎなかったことを、
今朝改めて気付かされました。
動揺しながらシャッターを切った今日の一枚は、
自分に対する「戒めの記録」です。
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