「シロツメグサ」と言うよりは「クローバー」が密集している場所を見つけると、
必ず足を止め、探してみる習性がついています。
足を止める理由はもちろん、
「幸運の四つ葉のクローバー」を探すためです。
オギャーとこの世に生まれてすでに半世紀余。
こうしてクローバーの密集地に足を止めた回数は覚え切れないほど多いのに、
「四つ葉のクローバー」を発見した記憶は、これまでたしか3度しかありません。
自然界では、四つ葉のクローバーが発生する確率は10万本の1本だそうですが、
日本では年間で1万本、1日の最高記録180本という「四つ葉のクローバー」発見記録を持ちの方が岩手県にはいらつしゃるそうですね。
いったいどんな強運をお持ちなのでしょうか。

――などと言いながら、
上の写真を、わざわざ撮って載せたのだから、
このどこかに「幸運の四つ葉のクローバー」が写っているんだろうね――とお思いでしょうね。
いいえ、
隅々まで丹念に確認したわけではないので断言しかねますが、
「四つ葉のクローバー」が偶然写っているかも知れないし、
写っていないかも知れません。
ただ――。
「幸福」って結局、そんなものなんじゃありませんか?
「普通」だらけの中にこっそり隠れているからこそ
ささやかな「幸運」にはなかなか気付きにくいものなのでしょうし、
時には、そうとは気付かずに自分の靴の下に踏んづけてしまっていることだって
あるのかも知れませんよね。
少なくとも、
身近にある、ささやかな「幸運」に気付く程度のゆとりを持って日々を生活していたいものだと
足元のクローバーを見ながら、
一人つぶやいたりもします。

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