加賀女あっちゃんの晴れときどき着物

石川県加賀市で呉服店を営むあっちゃんのブログ。
きもの、お茶、お筝、そして犬も登場。

一年前は、患者でした

2008年09月18日 | 日々つれづれ
 今日は記念すべき? 、手術より一年目の記念日。(あんまり意味のない記念日ですが)
 なので本日の内容は病院風味で、少し長くなりますが、よろしければおつきあいくださいませ


 持病のため4回目の手術となった昨年の今日、私は体のメンテナンスのつもりで気楽にかまえておりました

 なんせ、もう手術に入る前のプロセスは慣れたものだったし、ここ数年、懸案事項だった体調不良の元凶を削除してもらえるんですから、どちらかといえば、楽しんでいたくらいでした

 絶食に入る前まで食欲バリバリの元気印だったもので、手術直前の安定剤の注射後も、自分でいろいろ動こうとして、看護婦さんに『動いちゃだめです!』と叱られたり、まあほんと、そんな具合だったのです
 数日前、入院手続きしてから、一時退院して展示会のため大阪に出かけたりもしており、月末の展示会には何食わぬ顔をしてお客様の相手をするつもりでした



 麻酔は全身麻酔ですが、麻酔の量を減らすため、腰椎麻酔も併用します。
 事件はここで起こりました



 手術から数日が過ぎ、激しい頭痛を感じつつもちょっと起きられるようになった頃、やたら首筋から肩が凝っているのがわかりました

 ああ、ずっと寝たままだったし、肩が凝ったのかなくらいに考えていたのですが、相変わらず吐き気もしめつけられるような頭痛も続いていたので、先生に相談したところ、そういう患者さんはたまにいるので、麻酔科で処置してもらいましょうということになり、自分の血をとって腰椎に注入する処置をしました(もちろん、腰椎に注射するのはけっこう痛いですが、持病で激痛に慣れているので平気)。


 でも、数日たっても頭痛は治らず、麻酔科で『2回する人は珍しいよ』と言われながらも、もう一度同じ処置を行い、その後頭痛が消え、良くなったつもりでおりました

 ですが、また次の日、嫌な頭痛が復活。痛み出すと、めまいもしてきて、食欲もわきません

 
 さすがに不安になり、寝ながら携帯でいろいろ調べているうちに、自分がどうも『脳脊髄液減少症』の症状に酷似していることがわかり、愕然としました。そして、自分が受けていた処置はブラッド・パッチと呼ばれていることも知りました


 この脳脊髄液減少症とは、脳脊髄液が漏れ、脊髄液に浮かんでいる脳味噌が下に引っ張られて頭蓋骨に当たり、そこから痛みや全身の不快症状が発生する病気です
 詳しくはコチラをご参照ください。


 もう術後の傷はすっかりよくなり、いつ退院してもいいとまで言われていたのですが、起きているのは30分が限界で、その後激しい、鎮痛剤のきかない頭痛が襲うのです。孫悟空が頭にはめた輪でしめつけられてる感じかしら


  これは麻酔科に行って話を聞かなければ・・・そう思って頭痛をこらえて廊下を歩いているとき、今度は耳がほぼ聞こえなくなりました。自分の声も他人の声も、ラジオのチューニングが合ったりずれたりするように、途切れ途切れでほとんど聞こえないのです


 こりゃ大変なことになった、寝たままできる仕事はなんかあるかしら、テレホンアポインターみたいな仕事ならできるかしらと半ば覚悟しましたが、幸いなことに3回目の処置でどうにか治りました。(でもこのとき、処置する先生が、3回目なんていまだかつてしたことない、書物には○×cc入れてもいいって書いてありますので○×cc入れますねと言ったのがすごく怖かったけど) 私の場合は、腰椎麻酔の針が硬膜を破ったらしい、とこのときやっと説明を受けました


 後日、いろいろ調べて、自分と同じような目にあった方のブログ→コチラを発見したり、この病気に苦しんでいる方々がたくさんいらっしゃることを知り驚きました。そして医学界においても、正式な病気としてはあまり認知されていないため、気のせいだと言われてドクターショッピングを続けたり、うつ病と診断されたり、また交通事故で発症した方の場合、多くの裁判にもなっていると知り、本当にやっかいで恐ろしい病気だと痛感しました


 交通事故後のムチウチでずっと苦しんでいる方の何割かは、この病気ではないかといわれています。人間の脊髄液は、普通約200ccほどで、一日に何回か入れ替わっているそうです。そう思うと、人間の体というものは、とても微妙なバランスで成り立っているのですね


 私の場合はもう後遺症もないので、幸運だったというべきなのか、なったこと事自体が悪運だったのかとも思いますが、こういう病気が存在することを知っていただきたくて、今回詳しく書かせていただきました


 そして、このとき得た教訓・・・むやみやたらに安易に手術するべきではないということ。思わぬワナが待ち受けているかもしれません。皆様、健康には本当にお気をつけくださいね。元気で長生きして、ピンピン、コロリ!を目指しましょう


 今はすっかり元気なのでご心配なく。このときは家族には本当に心配をかけました


 積極的なお友達に情熱的に挨拶され、固まったぺこ

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可愛い一つ身

2008年09月17日 | 日々つれづれ
 今日も蒸し暑い一日、でもエアコンかけると寒いしと体温調節が難しい季節です


 そろそろ、新学期のご用意をされる学生服関係のお客様が多くなってきました。やっぱり、衣替えや修学旅行の際には、ぱりっとした制服でいたいものですよね


 昨日から、体調を崩し気味だった母ですが、なんとか少し元気になったようで、私は午後から会合に出席
 予算案を立てるため、各自計算機を持参し、キーをたたきまくる私たち。ケーキは食べながらですが、皆、まじめな会です。私が一番不真面目かも・・・



 今日の会合は、加賀の国道8号線に位置する大きなお城といえば『御菓子城加賀藩』、その奥に位置する『庭園喫茶 洞夢(どうむ)』で行いました



 こちらの洞夢さん、綺麗な庭園が臨め、リーズナブルで美味しいコーヒーやケーキが楽しめます。ロコモコなどの軽いお食事もありますので、加賀方面にいらしたらぜひ寄ってみられては?



 また、10月には『和太鼓とオペラの饗宴』と題した催しもあります

 日時:10月19日(日) 午後4時開場 午後5時より開演
 場所:庭園喫茶 洞夢  
 出演:歌 白石英恵
    ピアノ 平野佳子
    和太鼓 岩城博之(oto sound門下)

★ケーキとお飲み物つき(ショコラタルトもしくは栗のタルト、ホットコーヒーもしくは紅茶 ご予約の際にお選びください)→予約は 0761-77-1020 庭園喫茶 洞夢(どうむ)まで 

 料金:一般2千円、学生・お子さんは千円、乳幼児はケーキ無しで無料


 オペラと和太鼓のコラボレーション、どんな感じか想像つきませんが、広いお庭を眺めながら優雅な時間を過ごせそうです。私は残念ながら合奏日でいけないのですが、ご興味のある方はぜひ!




 こちらは、女児の一つ身のお着物
 お顔うつりの良い桃色の正絹桜地紋の地色に、小帽子絞りと鹿の子絞りを施し、さらに豪華な刺繍で花鼓や桜を表現してあります。とても可愛らしいです


  



 最近は、お宮参りもしくは七五三などは、写真館で貸衣装を借りてお写真を撮られる方も多いと思うのですが、お子さんが生まれて、初めて日本の民族衣装である『きもの』を着られるからには、成長を祈願し、その子だけのお着物をお召しいただくと、成長の重みも違う感じがします


 一つ身は、お子さんのお宮参りから始まり、3歳ごろまでお召しいただけます。着せ方も簡単ですので、七五三のみならず、お正月などの節目にはお母さんやおばあちゃんが着せて祝ってあげることが、日本のひとつの文化だと思います(お袖を通してあげるとき、握手ね~と言って袖口から手を通して握手して着せてあげると喜びますよ)。



 自分も、呉服店に生まれたからもありますが、毎年お正月には着物を着せてもらうのが当たり前になっていました



 おぼろげに記憶がありますが、最初は正直、きゅうくつであまり楽しくなかったのが、家族や従業員さんから『かわいいね~』とおだてられて化粧をしてもらったりするうちに、すっかり楽しくなり、帯結びを鏡に映して喜んでいる写真があります(でも最後は疲れてそのまま寝るのがパターンだった)。


 不思議なことに、このときの自分の記憶、きもの独特の絹の匂いや手触り、おばちゃんが塗ってくれた口紅の匂いなどと共に、頭の奥深くに残っています



 お子さんが大きくなったとき、『そういえば、きものがいつも身近にあった・・・』そう思えれば、日本人として幸せなことなのではないでしょうか・・・


 
 仰向けですやすや熟睡中のぺこ。白目がコワイよう

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高山での看板その他

2008年09月16日 | 日々つれづれ
 今日は、高山番外編。印象に残った看板などをご紹介します


 こちらは、呉服・太物商の『小鳥屋』さんの看板。小鳥屋というかわいい屋号に、妙にリアルでどっしりとした大黒様の看板との対比が印象的。


 こちらの薬局は、なぜかショーウインドーに『ケロリン』の洗面器が積まれておりました


 そして、右下にあったこの不思議な手書きの文字・・・


 越中富山の反魂丹 鼻くそ丸めて萬金丹 それをのむ奴ァあんぽんたん


 なんなのか、この歌? たぶん、薬局にあるところから見ると、富山の代表的な売薬『反魂丹』のPRソングみたいなものだったのではないかと思いますが、萬金丹は伊勢のお薬らしいので、ならばその他者を貶める歌だったのか、それとも共にこの歌で栄えたのか、はなはだ疑問です。ちゃんと韻を踏んでてよく出来ている歌ですが

 どなたか、この歌についてご存知の方は教えてください・・・


 先日いただいた、芝寿司さんの秋のお弁当、秋ちらし『ふきよせ』


 彩りがとっても綺麗~! 大変、雅な気分になれました


 トイレシートでおしっこができました、と呼びにきて、ごほうびのおやつを貰ったぺこ。両手で挟んで食べてます


 横からちょっと取り上げて、食べるマネをしていると、『返して~』とお手をして無言でお願いしてきます。

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父の初どら焼き

2008年09月15日 | 日々つれづれ
 朝は涼しかったように思いましたが、夕方ははるか南の台風のせいでしょうか、少し蒸し暑く感じました
 今日はぺこに会いにきてくださったお客様もいて、ぺこも楽しそうでした

 ところで、今日は敬老の日。めでたく後期高齢者となった父は初めて敬老の日のおみやげを貰ってきました。佃煮やえびせんべい、そして父の大好物のどら焼き(大判)が入っていました。


 ここで、敬老の日の成り立ちを調べてみましたのでご紹介させていただきます。


 昭和22年、兵庫県の間谷村の村長と助役が、「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」と、農閑期で、気候も良い9月中旬の15日を「としよりの日」と定め、敬老会を開いたのが始まりだそうです
 これが昭和25年からは兵庫県全体で行われるようになり、後に全国に広がったそうです

 その後「としより」という表現は良くないということで、昭和39年に「老人の日」と改称され、さらに昭和41年に国民の祝日「敬老の日」となったとのこと
(ウィキペディア参考)


 兵庫県の一つの村から発祥した記念日だったなんて、意外でした。でもちゃんと農閑期に定めていたところが、お年寄りらしい感じがします。


 調査によると、70歳以上のお年よりは2017万人を突破したとのこと。総人口が1億2771万人だそうですので、約16%近くが70歳以上との計算になります。この後、少子高齢化が進んだらどういう社会になるのか? ちょっと恐ろしい気もしますが・・・


 うちの父母も高齢者ドンピシャで、体力は怪しくなってきていますが、まだまだ気は若いので、元気に長生きして頑張って欲しいと思います


 特に、きもの業界というところは、歴史が大切な業界でもあります。
 と、いいますのは、きものにも多少なりとも流行があり、明治から大正、昭和から平成に時代が移り変わるにしたがって、一時期大流行し、そして消えてしまった織物や素材が多く存在し、それはその時代を経験したものでなければわからないからです(たとえば、村山大島紬など。一時期大ブームを起こし、今はどちらかといえばひっそり)。


 現代は、ちりめんや紬などの正絹もの、ポリエステルもの、綿もの、ウールなど、素材がわかりやすいものに淘汰されているようですが、以前は銘仙や、バカンスと呼ばれるちょうど小千谷縮の代わりのようなものや、その他ポリ混の生地などが多く存在しました


 ですから、『これ、おばあちゃんの着物なんです』といってお預かりするものの中には、私には???とわからないものも数多くあります。でも、ここで昭和の生き字引(母)が出てくるとすんなり解答が出たりするので、やはりその知恵はときどき拝借せねばと思っています



 こちらは、紬などに合わせる色柄足袋。半襟や帯の色とコーディネートすると、お洒落な感じになります
 


 今夜は、先日午後11時から金沢に迎えに行かされたペナルティとして、相方のおごりでごはんを食べてきました

 こちらはそのお店の定番デザート、白胡麻のブラマンジェ。(ムーディな間接照明のため、不明瞭で目玉焼きみたいに見えますがデザートです、とても美味しかったです


 相方は今は全く違う業界にいますし(でも仕事的にはサポートしてもらえる環境)、私とは定休日もバラバラ、夜ごはんのときも食べてまたすぐ残業に行ったり、私も着付け教室や舞台やお稽古があったりで、あまりゆっくり話す時間はありません

 今日はひさびさにいろいろ話し合い、新鮮でした



 一緒に連れていってもらえると思っていたぺこ

 さっきまでの楽しそうな顔はどこへやら、ショックでがーーーん


 階段の上まで来ました・・・市原悦子風に陰から見送り

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十五夜お月様見てブログる

2008年09月14日 | 日々つれづれ
 今夜は中秋の名月、十五夜です


 うさぎうさぎ なに見て跳ねる 十五夜お月様 見て跳ねる


 澄んだ空気だからこそ、月の明るさが際立ちますね


 本来ならば月見だんごがおともなのでしょうか、私の場合はマカデミアナッツチョコでした


 こちらは母手作りの押し絵。うさぎのお尻がぷりっとして可愛いです


 今日は朝からお客様がぼちぼちと途切れずにいらっしゃいました



 きもの関係のお話は、冠婚葬祭に伴い必要とされる方が多いため、じっくりお話をされますので、お客様の滞留時間は長いです。おようふくの場合も、旅行先はどこなのか、一緒に行かれるメンバーはといろいろお話していると長くなってしまいますが・・・



 私と母揃ってお聞きさせていただくことが多いのですが、時間帯や予定によってはどちらかがお話をお聞きし、一人は家事に回る、事務仕事に回るという場合もあります



 うちの父は家事はな~んにもできない人なので(唯一頼めるのは向かいのコンビニの買い物くらい)、ごはんどきには誰かが用意をしなければなりません。巷には、お料理の得意なご主人方もいらっしゃるみたいですが・・・


 なので、時々、父がごはん用意をしてくれているという仮の設定で、夢を見てみることがあります



 『お父さんおなかすいた、ごはん用意ありがと、今夜は天ぷらか~』とか、『お父さん、カレーにしてもらおうかな、ごはんいっぱい炊いたし』などと、父がごはん用意をしている設定を想像し、父に声をかけていっとき夢を見てみるのです(父がごはん作るなんて絶対ありえないんですが)。


 父は何アホなこと言うとるんやという感じで、面白くもなんともないという顔をして帳面かテレビを見ていますが・・・

 お父さんがごはん係りだったらもっと仕事に打ち込めるかもしれないなあ



 今夜は久々の一月ぶりの舞台でした。楽屋に行くといつものメンバーの先生方とは違っていてとまどいましたが、打ち合わせの上臨み、無事終了しました



 季節柄、そろそろ出番が残り少なくなってきたひとえの小紋。ひとえのお襦袢を合わせ、帯は染めの名古屋帯にしました。
 着物は、袷のほうが着るのが楽で好きです。夏物やひとえはしわが出やすく、気をつかいます



 床にはめったに座らないぺこ。常に笑点状態です
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地味だけど、便利 

2008年09月14日 | 日々つれづれ
 今夜は着付け教室の後、皆さんと着物談義に花が咲き、その後用事をすませていたらこんな時間となりました・・・




 今日は午前中は割に忙しく、あくせくしていたのですが、午後からは割に静かな一日となりました。たまっていた事務仕事をこなす私・・・組合の仕事もやっと片付きました、皆様遅くなってごめんなさい



 夜、着付け教室や舞台がある日は、早々と6時すぎからごはんを食べ始めるので、それまでに用意を済ませておきます
 最近、親戚からよくいただくのが『つるむらさき』。モロヘイヤのような、金時草のような野菜で、カルシウムや鉄分が多く、栄養満点なのだそう。ただ、このつるむらさき、匂いはなかなか野生的ですので、ゆでてポン酢をかけ、鰹節をかけていただきます。健康にはいいそうで、これから流行りだす野菜なのかも



 こちらは、今夜の着付け教室で皆様にお分けしたおはしょり芯


 これをおはしょりの上前と下前の間に入れ、上前のおはしょりが綺麗に仕上がるようにします。これがあるのとないのとでは、おはしょりの安定感が違いますし、椅子に腰掛けていて、おはしょりがよれて持ち上がり、腰紐が見えた、なんてことも少なくなります(あまりにおはしょりが短いとなってしまうかも)。


 そして、もうひとつの便利グッズはこのマジックテープつきゴム


 普段は帯枕に帯揚げをかけて固定するのに使い、半幅帯のときはヒダを固定するのに使います。名古屋帯の変わり結びのときも、ちょっとヒダの根元をとめるのに便利です。こちらも、今日無償配布しました
 便利グッズに関しては、お教室の生徒さんのみお分けしています。どちらも、私が使ってこりゃいい!と思ったグッズです(些細な小物ですが)。




 夜も更け、白山市で殺傷事件があったとかいうニュースが飛び込んできました。こんな石川県でそんな事件が起こるなんて、怖いです・・・まだ事件の詳細はつかめなくて心配です。


 今日はちょっと疲れてしまったのでこのへんで・・・ではおやすみなさい。明日も皆様にとってよい一日でありますように
 
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少し、早めの就寝

2008年09月12日 | 日々つれづれ
 日々、『今日は暑いね』『今日は秋風って感じの風やった』などと、お客様と会話を交わしながら、秋がちょっとずつ深まっていくのを実感しています
 あんなに鳴いていたツクツクボウシもいなくなり、いつの間にかコオロギなどの虫の声が聞かれるようになりました。空気も澄んできた感じがします。早くキンモクセイが咲かないかなあ


 
 秋は好きな季節なのですが、『えっ、もうあと3ヶ月あまりでお正月!?』と思うと、一年の速さを痛感します。あれもこれも、課題はたくさんあったのに、あまり進んでないわ! 頑張らなきゃ・・・


 今日は朝お客様が立て込み、その後午後から金沢へ仕事の用事をすませに行きました


 先週からの疲れがとれたつもりでいたのですが、帰りの高速ではまた頭が痛くなり、運転しながら鎮痛剤を飲むことに・・・(ひどくなると吐き気がして全身の力が抜けるんです)。
 夜、久しぶりにお願いしたカイロプラクティックの先生にも、『どうしたん? 首すっごい硬いわ、珍しい』といわれました。なので、少し早めに休みたいと思います



 お客様からいただいた雷門の人形焼。オールカラーの包装紙がすごい。


 
 こちらは、ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげる氏の体験によるマンガ、『総員玉砕せよ!』



 なんかこんなマンガをご紹介するとものすごく右翼っぽく思われるかもしれませんが、私そんな人間ではありませんのでご安心を
 終戦間際、南太平洋・ニューブリテン島での、アメリカ兵との決戦の様子を、自らの戦争体験と重ね合わせたフィクションです。(でも9割は事実)

 ほんの数十年前、こんな無意味な戦争(ともいえるし、国防のための真摯な戦いともいえる)をしていたのかと思っても、実感できない私たちの世代
 実際その現地にいてバンザイ突撃や玉砕の様子を見てきた水木氏だからこそ描きえた、人間の恐ろしさ、滑稽さ、理不尽さが、独特のタッチを通して生々しく訴えかけてきます。
 もし、ご興味のある方はご一読を


 カイロプラクティックの先生のお宅で、バッグの中で待ち中のぺこ。

 では、今夜は頭痛がぶり返さないうちに休みます、おやすみなさい・・・
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歯医者さんは数あれど・・・

2008年09月12日 | 日々つれづれ
 今日は朝からお着物やおようふくや学生服など、全ジャンルのお客様がお越しになり、本当に忙しい一日でした
 そして、忙しいときは学校からの電話(制服関係)や問屋との折衝の電話など、普段はあまりかからない電話もかかるもの・・・ 
 
 結局、お昼ごはんは向かいのコンビニで買ったおにぎりを、着付けの用意をしてからむさぼり食う、という状態でした。



 午後はお筝教室と着付け教室
 お筝教室は『人を恋うる歌』のいよいよ合奏。歌が思い浮かぶ曲は、ついつい調子よく節をつけて、弾きたいように弾いてしまいがちなので、左手できちんと拍子をとることが大事です
 着付け教室は久々のボディへの着付け。生徒さんの希望で、半幅帯の文庫結びのバリエーションを行いました。手持ちの簪や飾り紐などで表情をつけるとまた可愛くなります



 最近、困っているのがうちの犬の奥歯
 人間でいうとほぼ私と同い年くらいなので、まだそんなに年寄りではないので歯が抜けたりしてはいけないのですが、小さい頃アトピー気味だったため取り寄せて食べているごはんが柔らかいことと、もともと犬用ガムなどの固い食べ物が嫌いなこともあって、すでに片方の奥歯が抜けてしまっています(見かねた獣医さんにペンチで引っこ抜かれた)。



 そして、残った歯だけでも元気にと、せっせと毎日ガーゼで歯磨きをしていたのですが、とうとうもう片方の奥歯もグラグラするようになってしまいました



 時々、こんな道具で歯石も掃除しているのですが、なかなか小さい口の奥歯を磨くのは困難で、毎回、酢ダコのようなくちびるを引っ掛けそうになります。しまいに道具をみるだけでぶるぶる震えるようになってしまい、はかどりません。



 ああ、こんなとき犬専門の歯医者さんがあればいいのにと、勝手に新しい業種を創造する私



 でも、実は全国探すと、いくつかあるみたいなのですね、犬の歯医者さん。なんと、矯正歯科もあるとか・・・東京の歯科治療のある獣医さんのHPはコチラと広島の獣医さんのHPはコチラ
 治療費はどれだけかかるのか、ちょっと恐ろしくもありますが・・・


 さて、昨日に引き続き、きもの文化検定2級の予想問題です。

Q.次の文章の空欄に漢字またはひらがなを記入し、文章を完成させなさい。

 (ア)時代以来、(イ)階級の装束などの服飾に用いられた、優美な文様を有職文様といいます。特に、織物で表現されていた模様を指す場合が一般的です。
 幾何学風に繰り返す図案や、典雅で整った趣の文様が多く、現代の(ウ)のきものや帯によく使われます。
 室町から桃山時代にかけて、中国やインド、中近東の国から渡来した染織品の文様を(エ)文様をいいます。
 主に(オ)の世界で珍重され、道具や掛け軸などに裂の形で用いられました。
 代表的なものに有栖川文様や、波間に踊る鯉を表した(カ)文様などがあります。

A.ア-平安 イ-公家(貴族) ウ-礼装  エ-名物裂  オ-茶道(茶の湯、茶など) カ-荒磯


   (アシェット婦人画報社 美しいキモノ 2008秋号より)



 いかがでしたでしょうか
 歴史などは教本を見たほうがいいように思いますが、あとの文様に関しては、呉服業界ではよく知られている言葉です
 2級はこのように記述式で、来年に設けられる1級は論述式らしいです。さて、今年受けるのか受けないのか、まだ迷い中ですが(仕事とのからみで)、前向きに勉強はしておこうと思っています

 
歯石取りを終えた後のぺこ。信頼していたのに裏切られた、という感じの不機嫌な顔。ちょっとつり目になります。
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花嫁着付け第一回目

2008年09月11日 | 日々つれづれ
 今日はまたもや頭痛が続いていたのですが、昼過ぎからよくなりました。ボルタレンが効いたかな




 午前中はいろいろとお客様が立て込んで忙しく、お茶出しなどでてんてこまいでした。今日は割に暑くなったので、冷たいお茶かアイスコーヒーをおすすめしました。氷が間に合わなくなるかとちょっと焦りました




 午後は、花嫁着付けの講座へ。花嫁さんの着付けなんて、実際は恐れ多くてやろうとは思っていないのですが、着付けの師匠にもすすめられ、一ヶ月に1回程度のペースですすめてみることにしました


 今日は花嫁の衣装の数々を、お写真を見ながら説明していただき、奉書紙で衿芯と剣先の芯を作るところまでを学びました
 ですが途中で、私担当のお客様がいらしたので店にとんぼ返り。先生には大変申し訳ないのですが今度続きをお願いすることになりました

 こんなわがままが許されるのも、よく知った、近所にお住まいの先生だからです。いい先生が近くにおられるのはありがたいです



 着付けも、資格を取ってすぐは、流派のやり方にそってガチガチに教えていた時期もありましたが、前結びの短期養成講座に行ってみたり、いろいろな着方を本などで勉強したりして、今自分がこれが一番おすすめできるというものを、生徒さんに教えているのですが、また基本に立ち返って学ぶ立場になると、新しいことが見えてきて新鮮です
 自分が学んだことを咀嚼して、わかりやすくお教えすることができればいいなあと思っています



 夜は大阪出張の際買ってきて冷凍してあった、点天の餃子を焼きました。この餃子、一口サイズで、ビールのおつまみにもぴったりです。水餃子にしてもいいそうなのですが、やっぱりかりっと焼いたのが美味しいです



 その他には、八宝菜(私担当)、切干大根と揚げの煮物(母担当)。そしてケーニヒスクローネのなんとかというスポンジケーキ。ばりばり食べて体力つけねば・・・八宝菜、いつもはヤングコーンも入れるのですが、忘れてしまったわ



 夜は11月の文化祭に向けてのお筝のお稽古。はづちをの舞台が無事終わったので、少し気が楽になりました。まだはっきりとは決めていませんが、また平井康三郎の関連の曲になりそうです。ちょっと和音が難しいから練習しないとなあ



 ここで、きもの文化検定2級の予想問題をひとつ・・・(美しいキモノ2008年秋号より抜粋させていただきました)

Q.石川県金沢で作られる(ア)。色に特徴があり、加賀五彩という(イ)、黄土、臙脂、緑、古代紫を基調色としています。模様の外側から内側へ向かって濃い色を薄い色にしていく(ウ)や、木の葉などの模様に墨色の点で描く(エ)の表現が独特です。

1・金沢友禅  2・虫食い 3・先ぼかし 4・赤  5・加賀友禅  6・藍





A.ア-5 イ-6 ウ-3 エ-2


 皆様、いかがでしたか? これは2級の割に簡単な問題なのでは?と思います。特に石川県内にお住まいの方にはラッキー問題だったのでは? 意外にも、3級より2級のほうが答えやすい問題が多いように思います。また、明日も問題出しますね!



 涼しい場所を発見したぺこ。もう秋だよ。


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親子水いらず

2008年09月10日 | 日々つれづれ
 今日の定休日、気持ちよく晴れてドライブ日和でした。今日は両親を金沢へエスコート。(といっても、問屋めぐりもありましたが


 母が味噌蔵町小学校出身だったので、なつかしいというその付近を車で回りました。まだ、兄弟でも『男女7歳にして席を同じくせず』とかなんとかいう時代で、お兄さんは材木町小学校だったそうです
 『あのころが自分の人生の一番いい時代だったかも~』と自虐的な冗談を言いながらの、半世紀あまりぶりの生まれ故郷の散策。なかなか、時間がないと来れない場所なので回れてよかったとのことでした




 その後は護国神社へお参り。父親が軍人だった母は、護国神社にはけっこうまめにお参りにきていたのですが、今回は3年ぶりの参詣となり感無量の様子でした。なかなか、体も思うように動かなくなり、つい足が重くなってしまって来れなかったのでした



 護国神社で販売していた絵馬。思いっきり、右がかってます・・・・右から空軍用、陸軍用、海軍用かしら

 その後は、初めて立ち寄った石川県立伝統産業工芸館へ。兼六園に隣接し、兼六坂上の交差点脇にある、ちょっとわかりにくい場所で存在自体知りませんでしたが、ここ、おすすめです




 この施設では、現代の暮らしに生きる、石川県内の伝統的工芸品の展示が行われています。ラインナップは次の通り。

・九谷焼  ・加賀友禅  ・輪島塗   ・山中漆器 ・金沢仏壇
・金沢箔  ・七尾仏壇  ・金沢漆器  ・牛首紬  ・加賀繍
・和紙   ・美川仏壇  ・桐工芸   ・檜細工  ・珠洲焼
・加賀毛針 ・大樋焼   ・加賀竿   ・加賀獅子頭  
・加賀象嵌 ・加賀提灯  ・加賀水引細工  
・金沢表具 ・金沢和傘  ・郷土玩具  ・琴    ・三弦  
・太鼓   ・竹細工   ・茶の湯釜  ・鶴来打刃物・手捺染型彫刻 
・銅鑼   ・七尾和ろうそく      ・能登上布 ・能登花火


 これらの品物が展示され、毎週土日には実演・体験コーナーも設けられているそうです(ただし、電話で要確認)。そして、大人250円という入館料の安さも嬉しいところ
加賀繍の名古屋帯
紋の型紙。柿渋で染めてある
お茶室も展示してあります
なぜか、これは二十絃筝。
加賀友禅製作行程
毛針のブローチその他
右が上絵付け終了後、左が釜で焼いたもの
加賀友禅
加賀水引



 その後は、兼六園中ほどのさくら茶屋

 こちらは、金沢さくら亭の姉妹館になり、カフェがメインですがお食事もいただけます。5月21日にオープンしたばかりの、綺麗な建物
 最初はお茶だけの予定でしたが、お腹もすいてきたのでお弁当のお食事をいただきました。八寸・お刺身・炊き合わせ・治部煮・天麩羅・茶碗蒸し・ごはん・味噌汁・デザートで3千円なり。他におかゆやお蕎麦など、リーズナブルなメニューもありました。さすがに新しい施設は器も美しく、掘りごたつ形式でゆったり食事が取れました



 夕方5時から夜のお食事ができますので、早めに済ませたい方にはぴったり。(調べてみましたが、5時半や6時から開始のお店が多いのです) お着物で着ても似合いそうな素敵な空間でした(このとき、デジカメを車内に忘れて撮れなくて残念無念)。私が思うに、さくら亭より使い勝手がいい点でおすすめかも・・・



 夜は、6時半より金沢文化ホールの『桂文珍独演会』を見てきました。時事ネタもうまく盛り込んだ楽しい内容で(相撲協会ネタとか食いだおれ人形ネタとか)、父母はお腹がよじれそうなくらい笑っておりました。来れなかった相方には申し訳ないのですが、定休日、親を連れてこれてよかったです。




 親が年を取ると、なかなか二人で自力で行かせるのは心配でもあり、自分達も不安なものがあるらしく、私がエスコート役となることが多いです。スポンサーはまだいまだに親ではありますが・・・ 



 文珍師匠がぽつりと言った『美しく老いるというのは人生の大事なテーマです』という言葉、なかなか深いものがありました。
 美しくというのは主観的な考えも入りますが、前向きに楽しく、生き生きとしていれば、それで美しい老い方なのではないかと思います。親にはいつまでも老いることなくいて欲しいのが一番ですが、せっかくならそういう人生を送ってほしいと思いました


 帰り道、また行こうね、と約束しました

 午前中、車の中で待機中のぺこ。生首状態です
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