加賀女あっちゃんの晴れときどき着物

石川県加賀市で呉服店を営むあっちゃんのブログ。
きもの、お茶、お筝、そして犬も登場。

大阪はまだ夏でんがな

2008年09月05日 | 日々つれづれ
 今朝、お客様にお見せするジャケットの入荷を心待ちにしていたのですが・・・

 
 問屋から到着した箱を開けてみて、生地の厚さを確認し、『まだ暑いし、こりゃ(暑苦しくて)お客様におすすめできないわ』ということになり(初秋もので注文してあるものももちろんあるのですが、入荷日がはっきりしないのと、上がりが遅れているのです)、ほかにも注文の品物があったので、急遽サンダーバードに飛び乗って大阪に行ってきました。


 電車の中で、時間短縮のために駅弁を注文。私の好きなのはロングセラーの番匠の『かにめし』

 このレトロなプラスチックの入れ物がたまりません

 
 中身は、かに身と味噌などがたっぷり載った、かにのお出汁で炊いたごはん。付属の先割れスプーンでぱくつく私。コンパクトなので食べやすいです


 食事の後は、揺られながらきもの文化検定の問題集を解きました


 ここで、5・4級の問題をいくつかご紹介してみたいと思います。あなたは全部わかるでしょうか?


 QⅠ.合褄幅の記述で正しいものを次の中から選びなさい。

 1.きものの衿先の付け止まりでおくみの幅のこと
 2.身八つ口の下の位置からえり付けの縫い目までの幅のこと
 3.前身頃の裾の幅のこと
 4.身頃の背縫いから袖付けまでの幅のこと


 QⅡ.女性が羽織を着用できない場面を次の中から選びなさい。

 1.茶室
 2.パーティー
 3.劇場
 4.披露宴


 QⅢ.桃山時代、本来下着であったものが表着となり、定着していった衣服をなんと言いますか。次の中から選びなさい。

 1.小袖
 2.大袖
 3.詰袖
 4.広袖

     (アシェット婦人画報社 きもの文化検定問題集より抜粋)

 答えは、すべて1が正解です。ちなみにQⅠの2は抱き幅、3は前幅、4は肩幅です。

 このように、各部の名称、実践、歴史など、様々な分野から出題されるので、受験される方は公式教本を買われたほうがいいのかもしれませんね



 ちなみに、3級問題は、問題にもよりますがぐっと難しくなります


 QⅠ.蚕は孵化→蚕→繭→蛹→蛾→産卵で一生を終える。蚕のライフサイクルはどのくらいか次の中から選びなさい。


 1.約十日
 2.約二十日
 3.約一ヶ月
 4.約二ヶ月



 QⅡ.藤蔓から取った糸を機にかけ、織り上げた藤布について誤りを次の中から選びなさい。

 1.繊維を裂いて一日に績(う)める量はわずか10匁
 2.藤布の歴史は比較的新しく明治時代に始まる
 3.帯1本分の糸を作るには約3ヶ月かかる
 4.藤布の帯は縮や麻、夏紬など夏の着物に合わせるのがおしゃれ



 答えはQⅠが3、QⅡが2でした。藤布の帯はあまりお目にかかったことがないのですが、縄文時代から作られている古い歴史があるものだそうです



 また、蚕といえば、天皇家で御養蚕をされている光景をテレビで拝見することがありますが、養蚕は蚕が『お蚕さま』といわれたように、日本の伝統産業であるという観点から、明治4年にときの皇后陛下が復興して以来続けられているそうで(天皇家の蚕は小石丸という種類)、そこから仕上がった絹は正倉院の染織品復元の際に用いられたり、外国からの賓客へのお土産としても重用されているとのことです



 大阪は、今日は非常に蒸し暑く、、まだ夏といった雰囲気で戸惑い、ビルに入ってファーを見てまた戸惑い、と、調子をつかむまで時間がかかりました。夕方には雷雨になりました。


 とりあえず、すぐ着られる薄手の洒落たカットソーやジャケット、多数入荷しましたので見にいらしてください!(午後には店頭に出しますよん) 


 ~ここで、明日の演奏会の告知~

★『お筝と小唄でお月見の夕べ』

 9月6日(土) 午後8時半より 山代温泉 はづちを楽堂にて

 師匠と私がお月見をテーマにお筝を弾きますので、ご興味のある方はぜひ聴きにいらしてくださいね。(入場無料) 小唄もあります。はづちをの茶店も明日は午後10時までしておりますので、美味しい甘味も楽しめますよ~。


 今夜も、駅についてぺこを迎えにいき、そのまま合奏でした。明日、うまく弾けるといいけど~。師匠の足を引っ張らないよう気をつけます・・・
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合言葉は『日本一おいしい』

2008年09月05日 | 日々つれづれ
 今日は午前中はお客様が立て込んで忙しい一日でした



 雨が降るとどうしてもお客様の出足が鈍くなるので、そのぶんこういった晴れた日は忙しくなりありがたいです
 秋のご旅行の予定などが入りだし、蒸し暑いながらも秋物が好調です。和小物のお月見ものも好調。シルクのパワーネットのカットソーは、初回購入分は完売してしまい、再度追加を検討中です


 
 午後は自宅でお筝教室・着付け教室復活。久しぶりの生徒の皆さんのお顔、拝見できて嬉しかったです。お稽古よりもお喋りに花が咲いてしまいました



 本日のいでたち。むか~しむかしに仕立てた単衣の小紋と、最近練習用に購入した帯(夏物)。小紋、私にはもう若いわ(泣)。染め直ししようかしら
 しかしこの帯、えらい安かったと思ったら前柄ほとんどないぞい。びっくりして、前姿の寂しさを補うべく帯留めをしてみました。前に、雪の結晶の刺繍でもお願いしてみようかな



 さて、今日のタイトルですが、 お取り寄せのお好きな方なら、このタイトルで『あれだ!』とピンときた方もおられるのではないでしょうか



 いただきものの、山形・麦工房シベールのラスクフランスです。ここのラスク、『日本一おいしい』がキャッチコピーとなっています



 以前、私もはまって箱買いしていたものですが(最初は景品に使おうと思っていたが、おばさま方の共感を得られず断念)、今回久しぶりにいただいて食べてみたら美味しかった! 油っぽくなく、いくつでもサクサクいけます。金沢からの車の中で一袋完食しました


 
 自分たちで『日本一』とつけるからには、お客様を納得させるような味や工夫がなくてはなりません
 ここのラスクは原料を吟味していることと、ラスク一本に絞っていること、季節限定の商品を投入し、お客様を飽きさせないなど、様々な仕掛けがされています。でも、それが嫌味でなく暖かい雰囲気をかもし出しつつされているのがすごい



 以前泊まった加賀屋にしても、日本一といわれるからには、お客様のご要望におこたえするのは当たり前、お客様の考えの先を見越したサービスをすることで、高い評価を受けているのだと思います



 自身の店舗経営に照らしあわせると・・・いろいろ改善点が見えてきます

 できることから改善し、お客様へのサービスや商品提供という面で、原点に立ち返って考えてみたいと思わせた、このラスクなのでした



 最近、とみに人間の言葉を理解できるようになってきたぺこ。皆に怖がられています。背中のジッパーを開けたら、小さい人間が入っているのではという評判です


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