今日は記念すべき? 、手術より一年目の記念日。(あんまり意味のない記念日ですが)
なので本日の内容は病院風味で、少し長くなりますが、よろしければおつきあいくださいませ。
持病のため4回目の手術となった昨年の今日、私は体のメンテナンスのつもりで気楽にかまえておりました。
なんせ、もう手術に入る前のプロセスは慣れたものだったし、ここ数年、懸案事項だった体調不良の元凶を削除してもらえるんですから、どちらかといえば、楽しんでいたくらいでした。
絶食に入る前まで食欲バリバリの元気印だったもので、手術直前の安定剤の注射後も、自分でいろいろ動こうとして、看護婦さんに『動いちゃだめです!』と叱られたり、まあほんと、そんな具合だったのです。
数日前、入院手続きしてから、一時退院して展示会のため大阪に出かけたりもしており、月末の展示会には何食わぬ顔をしてお客様の相手をするつもりでした。
麻酔は全身麻酔ですが、麻酔の量を減らすため、腰椎麻酔も併用します。
事件はここで起こりました。
手術から数日が過ぎ、激しい頭痛を感じつつもちょっと起きられるようになった頃、やたら首筋から肩が凝っているのがわかりました。
ああ、ずっと寝たままだったし、肩が凝ったのかなくらいに考えていたのですが、相変わらず吐き気もしめつけられるような頭痛も続いていたので、先生に相談したところ、そういう患者さんはたまにいるので、麻酔科で処置してもらいましょうということになり、自分の血をとって腰椎に注入する処置をしました(もちろん、腰椎に注射するのはけっこう痛いですが、持病で激痛に慣れているので平気)。
でも、数日たっても頭痛は治らず、麻酔科で『2回する人は珍しいよ』と言われながらも、もう一度同じ処置を行い、その後頭痛が消え、良くなったつもりでおりました。
ですが、また次の日、嫌な頭痛が復活。痛み出すと、めまいもしてきて、食欲もわきません。
さすがに不安になり、寝ながら携帯でいろいろ調べているうちに、自分がどうも『脳脊髄液減少症』の症状に酷似していることがわかり、愕然としました。そして、自分が受けていた処置はブラッド・パッチと呼ばれていることも知りました。
この脳脊髄液減少症とは、脳脊髄液が漏れ、脊髄液に浮かんでいる脳味噌が下に引っ張られて頭蓋骨に当たり、そこから痛みや全身の不快症状が発生する病気です。
詳しくはコチラをご参照ください。
もう術後の傷はすっかりよくなり、いつ退院してもいいとまで言われていたのですが、起きているのは30分が限界で、その後激しい、鎮痛剤のきかない頭痛が襲うのです。孫悟空が頭にはめた輪でしめつけられてる感じかしら。
これは麻酔科に行って話を聞かなければ・・・そう思って頭痛をこらえて廊下を歩いているとき、今度は耳がほぼ聞こえなくなりました。自分の声も他人の声も、ラジオのチューニングが合ったりずれたりするように、途切れ途切れでほとんど聞こえないのです。
こりゃ大変なことになった、寝たままできる仕事はなんかあるかしら、テレホンアポインターみたいな仕事ならできるかしらと半ば覚悟しましたが、幸いなことに3回目の処置でどうにか治りました。(でもこのとき、処置する先生が、3回目なんていまだかつてしたことない、書物には○×cc入れてもいいって書いてありますので○×cc入れますねと言ったのがすごく怖かったけど) 私の場合は、腰椎麻酔の針が硬膜を破ったらしい、とこのときやっと説明を受けました。
後日、いろいろ調べて、自分と同じような目にあった方のブログ→コチラを発見したり、この病気に苦しんでいる方々がたくさんいらっしゃることを知り驚きました。そして医学界においても、正式な病気としてはあまり認知されていないため、気のせいだと言われてドクターショッピングを続けたり、うつ病と診断されたり、また交通事故で発症した方の場合、多くの裁判にもなっていると知り、本当にやっかいで恐ろしい病気だと痛感しました。
交通事故後のムチウチでずっと苦しんでいる方の何割かは、この病気ではないかといわれています。人間の脊髄液は、普通約200ccほどで、一日に何回か入れ替わっているそうです。そう思うと、人間の体というものは、とても微妙なバランスで成り立っているのですね。
私の場合はもう後遺症もないので、幸運だったというべきなのか、なったこと事自体が悪運だったのかとも思いますが、こういう病気が存在することを知っていただきたくて、今回詳しく書かせていただきました。
そして、このとき得た教訓・・・むやみやたらに安易に手術するべきではないということ。思わぬワナが待ち受けているかもしれません。皆様、健康には本当にお気をつけくださいね。元気で長生きして、ピンピン、コロリ!を目指しましょう。
今はすっかり元気なのでご心配なく。このときは家族には本当に心配をかけました。
積極的なお友達に情熱的に挨拶され、固まったぺこ。
←ブログランキング、皆様よろしくお願いします!(^ ^)
なので本日の内容は病院風味で、少し長くなりますが、よろしければおつきあいくださいませ。
持病のため4回目の手術となった昨年の今日、私は体のメンテナンスのつもりで気楽にかまえておりました。
なんせ、もう手術に入る前のプロセスは慣れたものだったし、ここ数年、懸案事項だった体調不良の元凶を削除してもらえるんですから、どちらかといえば、楽しんでいたくらいでした。
絶食に入る前まで食欲バリバリの元気印だったもので、手術直前の安定剤の注射後も、自分でいろいろ動こうとして、看護婦さんに『動いちゃだめです!』と叱られたり、まあほんと、そんな具合だったのです。
数日前、入院手続きしてから、一時退院して展示会のため大阪に出かけたりもしており、月末の展示会には何食わぬ顔をしてお客様の相手をするつもりでした。
麻酔は全身麻酔ですが、麻酔の量を減らすため、腰椎麻酔も併用します。
事件はここで起こりました。
手術から数日が過ぎ、激しい頭痛を感じつつもちょっと起きられるようになった頃、やたら首筋から肩が凝っているのがわかりました。
ああ、ずっと寝たままだったし、肩が凝ったのかなくらいに考えていたのですが、相変わらず吐き気もしめつけられるような頭痛も続いていたので、先生に相談したところ、そういう患者さんはたまにいるので、麻酔科で処置してもらいましょうということになり、自分の血をとって腰椎に注入する処置をしました(もちろん、腰椎に注射するのはけっこう痛いですが、持病で激痛に慣れているので平気)。
でも、数日たっても頭痛は治らず、麻酔科で『2回する人は珍しいよ』と言われながらも、もう一度同じ処置を行い、その後頭痛が消え、良くなったつもりでおりました。
ですが、また次の日、嫌な頭痛が復活。痛み出すと、めまいもしてきて、食欲もわきません。
さすがに不安になり、寝ながら携帯でいろいろ調べているうちに、自分がどうも『脳脊髄液減少症』の症状に酷似していることがわかり、愕然としました。そして、自分が受けていた処置はブラッド・パッチと呼ばれていることも知りました。
この脳脊髄液減少症とは、脳脊髄液が漏れ、脊髄液に浮かんでいる脳味噌が下に引っ張られて頭蓋骨に当たり、そこから痛みや全身の不快症状が発生する病気です。
詳しくはコチラをご参照ください。
もう術後の傷はすっかりよくなり、いつ退院してもいいとまで言われていたのですが、起きているのは30分が限界で、その後激しい、鎮痛剤のきかない頭痛が襲うのです。孫悟空が頭にはめた輪でしめつけられてる感じかしら。
これは麻酔科に行って話を聞かなければ・・・そう思って頭痛をこらえて廊下を歩いているとき、今度は耳がほぼ聞こえなくなりました。自分の声も他人の声も、ラジオのチューニングが合ったりずれたりするように、途切れ途切れでほとんど聞こえないのです。
こりゃ大変なことになった、寝たままできる仕事はなんかあるかしら、テレホンアポインターみたいな仕事ならできるかしらと半ば覚悟しましたが、幸いなことに3回目の処置でどうにか治りました。(でもこのとき、処置する先生が、3回目なんていまだかつてしたことない、書物には○×cc入れてもいいって書いてありますので○×cc入れますねと言ったのがすごく怖かったけど) 私の場合は、腰椎麻酔の針が硬膜を破ったらしい、とこのときやっと説明を受けました。
後日、いろいろ調べて、自分と同じような目にあった方のブログ→コチラを発見したり、この病気に苦しんでいる方々がたくさんいらっしゃることを知り驚きました。そして医学界においても、正式な病気としてはあまり認知されていないため、気のせいだと言われてドクターショッピングを続けたり、うつ病と診断されたり、また交通事故で発症した方の場合、多くの裁判にもなっていると知り、本当にやっかいで恐ろしい病気だと痛感しました。
交通事故後のムチウチでずっと苦しんでいる方の何割かは、この病気ではないかといわれています。人間の脊髄液は、普通約200ccほどで、一日に何回か入れ替わっているそうです。そう思うと、人間の体というものは、とても微妙なバランスで成り立っているのですね。
私の場合はもう後遺症もないので、幸運だったというべきなのか、なったこと事自体が悪運だったのかとも思いますが、こういう病気が存在することを知っていただきたくて、今回詳しく書かせていただきました。
そして、このとき得た教訓・・・むやみやたらに安易に手術するべきではないということ。思わぬワナが待ち受けているかもしれません。皆様、健康には本当にお気をつけくださいね。元気で長生きして、ピンピン、コロリ!を目指しましょう。
今はすっかり元気なのでご心配なく。このときは家族には本当に心配をかけました。
積極的なお友達に情熱的に挨拶され、固まったぺこ。
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