加賀女あっちゃんの晴れときどき着物

石川県加賀市で呉服店を営むあっちゃんのブログ。
きもの、お茶、お筝、そして犬も登場。

十三参り、そして気疲れ

2008年03月11日 | 日々つれづれ
 今日は通常営業、そして午前中はお茶のお稽古日でした。でも朝から組合と問屋のことでいろいろ長電話、私は組合の代表をしているため奔走役なのですが、トラブル解決までしばらくかかりそうでぐったりです


 電話の後、お客様の応対をして、気を取り直してお茶のお稽古へ。今日のお手前は真の行台子手前。艶々の台子に皆具が美しい。
 いつも上手なSさんのお手前を見ていたのですが、このお手前、長い長い、いつもの3倍はあるかもです。ふくさもいろんな畳み方にするし、茶巾も幅広いのが出てくるし、お茶碗は天目茶碗で袋に入っているしとちんぷんかんぷんです。


 やっとお手前が終わり、私の番が来たのですがもうさっきのお手前は記憶の彼方に・・・結局最後までよく把握できないまま終わってしまいました


 お茶の先生って本当に凄い。あんなに長いお手前の流れが全て頭に入っているなんて。自分の頭の悪さを思い知らされます


忙しい一日でしたがちゃっかりお菓子は食べる私。こちらはしもつねさんの花見だんご。春だねえ~
   

こちらは小山芳月堂さんのいちご大福。これまた、春だ、いちご大好き~

 

 ところで先日、私の着付けの先生が十三参りの資料を持ってご来店されました


 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、十三参りとは、陰暦で3月13日、今の4月13日に、数えで十三歳になる男女が健やかな成長を願って神社仏閣へお参りをする行事です。本来は京都嵯峨の法輪寺の虚空蔵菩薩に参詣する行事であったもので、関西発祥
 

 この十三歳を迎える歳は、体が子供から大人へ変わる頃で、生まれた干支が一周し昔は元服を迎えた歳でもあり、今までの無事な成長に感謝して、今後の厄払いの意味も兼ねてお参りをするそうです


 かの空海が虚空蔵菩薩にお参りして飛躍的に記憶力を増大させたといわれており、この行事を『知恵詣り』『智恵もらい』とも言うそうで、お参りすることで知恵や福を授かるといわれております


 そのため、行きは良いのですが、帰りはせっかく授かった福や知恵を返すことになるので、京都では渡月橋を渡り終えるまで振り向いてはいけないそうです。そのほかの神社仏閣では、帰りの階段を下りるまでとか、鳥居をくぐり終えるまで振り向かないのがよいとのこと。


 また、参拝の最初に自分が大切にしている漢字を半紙に毛筆でしたためるという慣習もあるそうで、これは一文字祈願と言うそうです。女性なら、美とか心などが良いらしい。まあ、男女同権の時代ですから力や剛でも良いと思いますが・・・


 和装が日本の文化として見直されつつある今、この十三参りをぜひ地元で広めたいと師匠は頑張っていらっしゃるので、私もポスターなどで協力。


 この年齢は初めて本裁ちの着物を肩揚げして着るということで、大人の仲間入りの儀式でもありますね。お母様の着物で良いので、ぜひご興味のある方はご参加ください。

  開催日時 4月13日 日曜日
     午前8時より 山中温泉山中座でお着付け
     午前10時  山中座出発、徒歩で医王寺へ
     午前11時  医王寺にて特別祈願、ご住職の講話

 対象となるのはこの春中学にご入学される平成7、8年生まれの方です。
 今回は3月31日締め切りとなります。なお、着付料・祈願料合わせて5千円となっております。ご参加の方は前日に山中座へお着物をご持参くださいませ。なお、よろしければご興味のある方は、私のメールアドレスutatsuru☆joy.ocn.ne.jp (←☆を@に置き換えてください)までお問い合わせくださいませ


ぺこの普通の表情。


おでこの皮を下げるとこんな感じ。犬の皮膚って伸びるのね。(注:虐待ではありません)


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