乱鳥の書きなぐり

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『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 四ウ 右上部分

2020年05月05日 | 滝沢馬琴


      『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 四ウ 右上部分




図  右上部分

上 四ウ(右) 
【発端の巻第三】むかしむろ町持ぐんのすその世にやま(、、、)
やせのさとに矢瀬(やせ)文具(ぶんぐ)兵衞大」むらの浅里(ふべぐ)孫といふ
百姓はらからありけり、先祖(せんそ)ハよしあるの郎ふにてやせ大
はらのやらう者也けるに、みだれたる世のならにて子
孫(そん)、そのちをうしなひハよりつひに民間(ミんかん)かつくだり
三四代いぜんのよりたが中人になりざれども
なほむかしのなごりにて、兄ぶんぐ
兵衞あのやせのむらをさを
つとめけり、されバ矢瀬も
大むらも初代(しょだい)ハする
いちはらからにてなかん
づく、大むらハその
ちやく家(か)也けるに
ちかごろそのいへさへ
たりければ文具兵衞
おやのときになん文具兵衞に大むらの
いへをつがせて、やがて大原氏を名のる
そのいへ先祖(せんそ)相博(さらでん)の田むら
三町八たんハすなハち(、)もち義が所
帯(しよたい)としてながく相続(さうぞく)すべしとて、一家(いつけ)は
るい連名(れんめう)の証文(あかしふミ)をぞわたしおきける、
しかれども、文具兵衞ハいまだ分家(ふんけ)以
ざりしに、ちゝ母うちつゞきて倒
まづもつ、且らく中洛外
(らくぐわい)としてはて
かひはばく
なるにより
こゝち






 

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