乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

 近世文芸叢書 :小説第三  「角田川物語」明暦丙申歳十一月日 山田市郎兵衛版   出版者:国書刊行会 非売品  (歌舞伎『双生隅田川』との違い)

2018-11-13 | 読書全般(古典など以外の一般書)
 写真は『近松浄瑠璃集』より「双子隅田川」




 近世文芸叢書  小説第三

  近世文芸叢書 第3

  各巻書名 小説 上巻
  出版者 国書刊行会
  1910年00月
  その他 【サイズ】23cm 【ページ数】527p
 【価格】\0 【刊行形態】全集

 
 事実上貸し出し禁止のため、近隣の図書館で楽しませていただく。




『近世文芸叢書  小説第三』より「角田川物語」をメモを取りながら読む。

「角田川物語」は明暦丙申歳十一月日 山田市郎兵衛版のものを、明治四十三年九月廿五日印刷のもの。

 明治四十三年九月三十日に発行された非売品。

 
 メモを多くとったがここでは割愛します。

 
 興味深かったのは、『近世文芸叢書  小説第三』での「角田川物語」は母が隅田川に着いた時は、謡曲の『隅田川』に似ている。

 また歌舞伎の『双生隅田川』は演目の名の通り双子であったが、『近世文芸叢書  小説第三』の「角田川物語」では

      むめわか丸(梅若丸) 七歳   
      まつわか丸(松若丸) 五歳

  …ちゃくなんをばむめわか丸、次に、松わか丸とて、七つ五つに
  なりたまふ、 …


 さらに、『近世文芸叢書  小説第三』の「角田川物語」ではむめわか丸が殺され、まつわか丸があとを継ぐ設定。



『説経節』の「さんせう太夫」とぼ関連性も色濃く、色々な書物や芝居で読み比べると一層興味深く感じました。
      

 

 

 

 



1 小説 上巻
ショウセツ 1
2 伽婢子
オトギボウコ 浅井 了意/著
アサイ,リョウイ
3 恨之介
ウラミノスケ
4 七人比丘尼
シチニン ビクニ
5 二人比丘尼
ニニン ビクニ 鈴木 正三/著
スズキ,ショウサン
6 四人比丘尼
ヨニン ビクニ
7 角田川物語
スミダガワ モノガタリ

8 一本菊
ヒトモトギク
9 貧人太平記
ヒンジン タイヘイキ
10 水鳥記
ミズドリキ 地黄坊 樽次/著
ジオウボウ,タルツグ
11 あだ物語
アダ モノガタリ 三浦 為春/著
ミウラ,タメハル
12 薄雪物語
ウスユキ モノガタリ
13 薄雲物語
ウスグモ モノガタリ
14 他我身の上
タガミノウエ 山岡 元隣/著
ヤマオカ,ゲンリン





 ご覧くださいましてありがとうございます。



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2 コメント

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やはり読めません(笑) (自閑)
2018-11-13 19:40:26
乱鳥様
お風邪の具合は如何でしょうか?
やはり、読めません(笑)
専門外でもあります。
昔、寺町通りの古本屋で専門外の謡曲を買った事があります。店頭陳列廉価(百円玉数枚)品でしたが、江戸時代初期でした。金沢の宝生流の最近刊では千円でしたので良い買い物でした。
自分の関心のある部分だけ読んで、今は本棚の肥やしになっております。肥料代では高い買い物です。
拙句
おもしろい本やあるとて冬の道
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自閑さまへ (Rancho)
2018-11-14 10:29:30
自閑様
お気遣いいただき、ありがとうございます。
良い方向に向かっているようです。

昔の文字は読みにくいですね。
まして、浄瑠璃などは、浄瑠璃特有の表し方があるのでしょうか?。
調べてはいないのですが、近松浄瑠璃は横業、縦文字も揃えて記されているように思います。

なので言葉が多いと文字くらいのかな文字がマス1つに表してあったり、「し」が長く、その横に2文字が書かれていたりで戸惑っています。

近松浄瑠璃全集を手に入れたまでは良かったのですが、なかなか手強く、初めは読むことができませんでした。

今はわからない文字は前後や意味から考えてなんとか読めますが、近松浄瑠璃は進みが遅いので読んでいるうちに時を追うばかりで、話を忘れてしまいます(笑)
もう少し、力をつけたいなと思うのですが、なかなか難しい。

去年一昨年は休み休みですが、龍大の古文書講座上級(深草校)を受けていました。
恐ろしく難しい文書を取り上げられていましたので、悪戦苦闘でした。
先生はおっしゃいますには、日本で一番難しい古文書上級だそうです。
周りの方も古文書の講師が出来るような方や畑違いの大学教授などがいらっしゃいました。
議論参加型の古文書でしたので、物知りの方々の熱い意見が飛び交った3時間(2講座)でした。

古文書を読むのは好きですが、元来古典や舞台関係が好きなので、歴史となるとお手上げの私です。
和歌は好きで、パソコンの横にも机の上にもお台所にも置いています。

自閑様は多くのお宝をお持ちで羨ましいです。
私はもっぱら、博物館や図書館や影印などで楽しむくらいです。
本物を手にとってじっくりと味わう楽しみが最高なのだと思います。
お宝が身の回りにあれば、手に取らずとも、笑いかけてきてくれるのでしょうね。
まして自閑様のように読みこなされると、素晴らしいときめくようなお時間を味わえると思います。

私は宝くじを購入した試しがないのですが、そろそろ購入してみましょうかしらんと、一人ほくそ笑んでいます。

嬉しいコメントに感謝します。
ありがとうございます。
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