乱鳥の書きなぐり

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25: 『都市と境界の民俗』  筑波大学民俗研究室 編  株 吉川弘文館

2009-02-15 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

(写真は奈良のおん祭。三日目の奉納相撲前の神事。2008,12)

 

記録だけ  

 

2009年度 25冊目  

 

 『都市と境界の民俗

 

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 筑波大学民俗研究室 編

 2001年12月10日第1版

 株 吉川弘文館

 325ページ 8725円+税

 

 以前から読んでいた 『都市と境界の民俗』を本日読了。

 この本は子どもに頼んで、大学図書からかりてもらったものだ。

 宮田登氏が2000年2月にお亡くなりになり、その追悼論文集とのこと。

 私のような一般人対象の本ではなく、専門的な内容で、手間取る。

 興味深い内容も多いが、わからない部分も多い^^;;

 

 記録のため、吉川弘文館の説明分をのせさせていただく。

 

民俗学的歴史」「都市・漁村」「日和見・王権論」「儀礼研究の展開」をテーマに、民俗学研究の最新成果を集成。沖縄の門中組織、昭和戦前期の郷土食等、宮田民俗学の継承と課題の克服を試みた多彩な論考十三編を収録。

 目次

 1 民俗学的歴史—近代の再認識(記録された系譜と記憶された系譜—沖縄における門中組織のヴァリエーション「郷土食」からの問い—昭和戦前期における地方と農村女性への視線読み書きのフォークロア—農書と私文書の検討から ほか)

 2 都市・漁村—非農業民の民俗研究(首里と那覇の都市民俗漁民の移住誌論)

 3 日和見・王権論(トキと時—熊本県五木村のトキヨコイを手がかりに日和見から血スジへ—宮田王権論、もう一つの可能性 ほか)

 4 儀礼研究の展開(村落祭祀の二つの類型淡水漁撈と儀礼—稲作社会における淡水漁撈の意義 ほか)

 

 宮田登氏などで読んだ内容もあった。また、好きな宮田登氏の追悼論文集ということで、時間をかけて頭をこんがらがし クチャクチャになりながら、最後まで読んでみた。

 読み終えてまずしたことは、おん祭の奉納相撲http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/5ce3c013fba2e691c0eaa8b454324d0eの写真と 信貴山火渡りの前に行われる山伏問答の写真を見た。

『都市と境界の民俗』に出てきた相撲の話は、興味深かった。

 

 他 気になった記述としては、南の島の肉正月。

 これは度々出てくる内容だが、気にかかる。

 

 扶鸞信仰(ふらんしんこう)から扶鸞結社運動(87ページ)は面白かった。

「扶鸞」とは「扶けい」「扶箕(ふき)」と呼ばれ、日本のこっくりさん、西洋のプランシェットと同様、自動筆記によって託宣を得るシャーマニズムの一形態だという。

 私はこっくりさんや占いをしてもらったことがない。

 しかしながら民俗学てくに考えて、次々に紹介されるいろいろな占いやことばは、また私の知らない世界であり、民と密接なつながりをもっていたことに感動した。

 

 この本は記録しはじめるととりとめもなく長くなってしまいそうなので、この辺で止めたいと思う。


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