乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

法隆寺 鏡池    (2景)

2011年03月28日 | 民俗考・伝承・講演






                法隆寺 鏡池






 大辞泉によると、鏡池とは、昔の貴人・英雄などが、水面に姿を映したとか、持っていた鏡を落としたとかの伝説がある池とあります。

 鏡池は全国各地に多くあるはずです。

 大辞泉では上のように書かれていましたが、民俗学関係では加えて鏡を投げ入れて呪術的に使用したとか、池を鏡に見立てたなどとも書かれていました。

 鏡も色々な意味合いがありますから、納得がいきます。


 



 鏡といえば法隆寺の西にある西円堂の中にも無数の奉納鏡が、お堂内正面左右の柱に取り付けられています。

 暗いお堂内を目を凝らして見てみると、鏡及や絵馬や刀剣等の武具が奉納されています。

 これらは薬師如来に対する一般民俗信仰から始められた除病安楽や祈願報恩つまり厄よけ及び祈願だと思われます。

 また西円堂自体も八角形で、これはかなり西からの影響が大きいのではないかと感じています。

 西円堂について詳しく調べるのも面白いだろうと感じながら、まだ遊べていません。


 

 ところで法隆寺の鏡池にも聖徳太子の伝承が残っています。

 現在開催されている『聖徳太子一三九〇年御聖諱記念 聖徳太子の実績と信仰 法隆寺秘宝展』では35~45歳の聖徳太子座像が展示されており、説明によると、
【水鏡御影鏡池の水に自らの姿を映して描いた】
とあります。

 聖徳太子には色々な伝説が残っているのですね。


 

 鏡池は上にも書きましたが、日本全国にあります。

 中でも興味深いのは、東北地方特に岩手県に多くみられるそうです。

 これは岩手県に太子信仰が広がりをみせていたということかもしれません。


 


 最後までおつきあい下さいましてありがとうございました。

 たいへんうれしいです。


 お気づきや間違いなどがありましたら、お教え下さいましたらうれしいです。

 よろしくお願いいたします。
      




コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 法隆寺の西外壁を北西角まで... | トップ |  »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (pinky)
2011-03-28 22:54:47
今日もとっても興味深いお話をありがとうございました。

鏡池というものが、聖徳太子に繋がっているなんて
歴史のロマンですね~♪
もし時代を遡れるものなら、是非お会いしてみたい方です。

小学校の修学旅行以来、訪ねたことは無いですが
赤壁の塀に囲まれたRanchoさんの冒険にご一緒させていただいているうちに、
聖徳太子が現れそうな気がしてきて、わくわくしてしまいました。

またいつか訪ねてみたいものです
返信する
こんばんは~☆ (pinkyさんへ☆)
2011-03-29 03:10:55
pinkyさん、うれしいコメントをありがとうございま~す
 とってもうれしい(*^.^*)デス☆感謝感謝感謝^^

 pinkyさん
 いつも見て下さって、ありがとうございます☆しっかり調べて書けばいいのですが、^^;;→m__m。
 奈良や大阪(四天王寺)ではお太子様とか聖徳太子様と言われる方も多くいらっしゃいます。
 聖徳太子は神化されていて、その事自体が興味深いなと感じます。肖像画に多く残されているのはそのためなのでしょうね。
 
 伝承と言うと奈良では桃太郎(田原本)やかぐや姫(広陵町)が一人歩きしています。竹取りの翁が住んでいた所(竹取物語出)まであって、一部の人たちにとっては実在の人物になっています(^^)業平道(屏風)にしても伝承が意識の上で具象化するのって楽しいものですね(*^-^*)
 
 いつものことですが@^^@ですよね(*^D^*)気が向けば探検ごっこをして遊んでいます。
 
 pinkyさん、いつもブログを楽しませていただいています。お花がいっぱいで、しあわせな気分になれます。ありがとうございます。pinkyさんのようなお優しい方々のお気持ちが、日本中に届いていくような気がします
返信する

コメントを投稿

民俗考・伝承・講演」カテゴリの最新記事