乱鳥の書きなぐり

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酒屋、二人椀久、怪談乳房榎、車引、助六、三人吉三、寺子屋、お江戸みやげ 釣女 他

2012-02-26 | TVで 歌舞伎・能楽


 酒屋、二人椀久、怪談乳房榎、車引、助六、三人吉三、寺子屋、お江戸みやげ 釣女 他


艶容女舞衣~酒屋 

出演:中村福助 片岡孝太郎 上村吉弥 坂東竹三郎 片岡我當
2010年
61分
カラー
親同士の義理と情、夫を慕う一途な女の思いが胸を打つ、上方情趣豊かな世話物。 大坂の酒屋の息子半七は、お園という妻のある身ながら、女舞の芸人三勝と深い仲にあり子までもうけたため、父半兵衛に勘当を受けている。お園の父宗岸は、一度はお園を実家へ連れ戻すが、二人の復縁を頼みに再び酒屋へお園を連れてやって来た。そんな思いをよそに、半七は人殺しを犯していたことが判明。つぎつぎと驚くような事実が明かされ悲しみに沈むお園だが、半七からの書置きが見つかり…。 東京では36年ぶりに上演された上方の芝居。お園と半七の二役を福助がつとめ、三勝を孝太郎、お園の父宗岸を我當、半七の父半兵衛を竹三郎、半七の母を吉弥が演じた。 (2010年/平成22年10月・新橋演舞場)


 中村福助 片岡孝太郎 上村吉弥 坂東竹三郎 片岡我當(さん)たち

 今月二度目。たいへん満足した。



二人椀久 <字幕付>

出演:中村富十郎 中村雀右衛門
1997年
35分
カラー
富十郎の椀久に、雀右衛門の松山というコンビによる「二人椀久」は、昭和31年の初共演以来、この二人の芸風にぴたりとはまり戦後歌舞伎の傑作舞踊の一つと言われています。心乱れてさまよう椀久、夢うつつの中に松山が現われ、ありし日の華やかな豪遊の様や、二人の色模様が思い出されます。が、それは幻。松山はいずくともなく消え、あとには茫然と佇む椀久と松風の音だけが残るのでした。 (1997年/平成9年9月・歌舞伎座)




怪談乳房榎

出演:中村勘太郎(六代目勘九郎) 中村七之助 片岡市蔵 中村獅童
2011年(全2話)
103分
カラー
父勘三郎の当り役を受け継ぎ、勘太郎が四役早替りに挑んだ白熱の舞台 三遊亭円朝の怪談噺が原作、四役早替りや本水を使った演出がみどころ。清新かつ熱い舞台 三遊亭円朝の口演をもとにした怪談噺で、<中村勘太郎四役早替りにて相勤め申し候>とうたわれているように重信・正助・三次・円朝の四役を、勘太郎がスピーディーな早替わりで演じ分ける。花道でのすれ違い様に、また滝の本水の中で、一瞬にして別人に変わる演出は見事。敵役の磯貝浪江に獅童、重信の妻お関に七之助ほかの出演で、若さ溢れる清新な舞台をお届けする。 絵師菱川重信(勘太郎)の妻お関(七之助)に惚れた浪人の磯貝浪江(獅童)は、重信が家を留守にした隙にお関を我が物にしてしまう。さらに下男の正助(勘太郎)を仲間に引き入れると重信を殺す手伝いをさせ、邪魔な赤ん坊の真与太郎を四谷角筈十二社の滝壺へ棄てに行かせるのだが…。 (2011年/平成23年8月・新橋演舞場)


 今月二度目。やはり、七之助さんは素晴らしく基本的な歌舞伎だし、美しい。市蔵さんはいつもうまい。



 高坏

出演:中村勘太郎(六代目勘九郎) 中村亀鶴 澤村宗之助 片岡亀蔵
2011年(全3話)
45分
カラー
下駄でタップという趣向が楽しい軽妙洒脱な踊り。 花見に出かけた次郎冠者は、主人から高坏(たかつき=盃をのせるための道具)を買ってくるよう命じられた。高坏がどんなものかを知らず、困った次郎冠者は「高坏買いましょう」と声をはりあげて歩き始める。するとそこへ高足売が現われて…。 高足売りが言葉巧みに騙して下駄を売りつけるところが笑いを誘う。下駄でタップという趣向が楽しく、酔っ払って転げそうになりながらも巧みに下駄を操り、拍子を取って踊る場面が最大の見せ場。初演は昭和8年、勘太郎の曽祖父に当たる六代目菊五郎が、当時流行していたタップ・ダンスの技法をとりいれて演じた。勘太郎の次郎冠者、亀鶴の高足売、宗之助の太郎冠者、亀蔵の大名某で。 (2011年/平成23年5月・明治座)



菅原伝授手習鑑~車引

出演:中村勘太郎(六代目勘九郎) 中村七之助 市川海老蔵 市川左團次
2005年(全2話)
34分
カラー
動く錦絵のように華やかな絵面と様式美豊かな演技が見もの。 『菅原伝授手習鑑』の三段目にあたる「車引」は、血気盛んな三つ子の兄弟が敵味方に分かれて争う荒事の一幕。菅原道真に恩ある梅王丸と桜丸が、吉田神社に参詣にきた藤原時平(道真を讒訴した人物)の供をする松王丸と、御所車の前で争うというストーリー。勘太郎の梅王丸に、七之助の桜丸、海老蔵の松王丸で、若さと熱気溢れる一幕をお届けする。 (2005年/平成17年5月・歌舞伎座)




助六由縁江戸桜

出演:市川團十郎 坂東玉三郎 中村勘三郎 坂東三津五郎 中村福助 河原崎権十郎 中村松江 市川男女蔵 坂東亀三郎 坂東亀寿
2010年
128分
カラー
出演:尾上松也、中村梅枝、坂東巳之助、坂東新悟、中村種太郎、中村萬太郎、大谷廣太郎、大谷廣松、中村玉太郎、中村歌江、片岡亀蔵、片岡市蔵、市川右之助、市村家橘、中村歌六、中村東蔵、片岡秀太郎、市川左團次、片岡仁左衛門、尾上菊五郎、市川海老蔵 16ヶ月に及んだ「歌舞伎座さよなら公演」の掉尾を飾った『助六』をお届けする。揚巻、白玉の花魁道中は大きな歌舞伎座の舞台をさらに大きく見せる豪華さで、助六の出端は劇場中の視線を一身に浴びて登場し、緊張感が一気に高まっていく。くわんぺら門兵衛や通人はコミカルさと明るさでひときわ観客を和ませ、息のあった白酒売と助六のやり取りもみどころ。劇場の想い出と共にいつまでも記憶に残る名舞台をお見逃しなく。 (2010年/平成22年4月・歌舞伎座)


『助六由縁江戸桜』はどの場を切り取っても好き名演目のひとつ。

 大向こうをはったり、覚えている台詞を一緒に言って遊んでいた。

        「またぁ、くぐれ」「からくれないに またくぐるとは…」あはは あはは

 家で見る芝居の醍醐味^^v


 江戸みやげ~狐狸狐狸ばなし

出演:中村勘九郎(現・勘三郎) 市川新之助(現・海老蔵) 市村家橘 片岡亀蔵 片岡市蔵 坂東彌十郎 中村福助
2003年
83分
カラー
まさに“狐と狸の化かし合い”のような男と女の痴話を描いた北條秀司の傑作喜劇。なよなよした伊之助(勘九郎=現・勘三郎)、あばずれのおきわ(福助)、好色な重善(新之助=現・海老蔵)、頭の弱い又市(彌十郎)。四人がくりひろげる化かし合いの芝居に、観ている側もとことんまで化かされる楽しみを味わって下さい。 吉原田圃で手拭染屋をしている伊之助は元は歌舞伎の女方。女房のおきわも元は芝居で三味線を弾いていた女だが、酒飲みで怠け者のうえに近くの閻魔堂に住む破戒坊重善と浮気をしている。伊之助はそれを知ってか知らずか、ますますおきわに執着していく…。 (2003年/平成15年12月・歌舞伎座)


 とても楽しかった。



 三人吉三巴白浪~大川端庚申塚の場 <字幕付>

 出演:尾上菊五郎 市川團十郎 中村梅枝 中村吉右衛門 
2010年
32分
カラー
ご存知「三人吉三」は河竹黙阿弥による白浪物(盗人物)の代表作で、全七幕の長編傑作。この大川端での三人の出逢いが有名で、ことにお嬢吉三の「月も朧に白魚の…」という名セリフは余りにも有名。 節分の夜更け。夜鷹のおとせが歩いてくると、美しい娘姿の盗賊お嬢吉三が近づき、懐から百両を奪い取ったうえ、おとせを大川へ突き落とす。一方、これを見ていたお坊吉三は、お嬢からその金を巻き上げようとして、ふたりは争い始めた。そこへ通りかかった和尚吉三が仲裁に入り、ふたりは金を和尚に預けることとし、今日の出会いをきっかけに三人の吉三が義兄弟の契りを交わすのだった。菊五郎のお嬢吉三、吉右衛門のお坊吉三、團十郎の和尚吉三という絶好の配役で、七五調の名台詞もおなじみの黙阿弥の名作をお届けする。 (2010年/平成22年4月・歌舞伎座)


 とても満足した。



 菅原伝授手習鑑~寺子屋

出演:中村吉右衛門 中村富十郎 中村東蔵  片岡芦燕 中村松江(現・魁春) 中村雀右衛門
1999年(全2話)
87分
カラー
三月の衛星劇場は歌舞伎三大名作のひとつ「菅原伝授手習鑑」を大特集。平安時代の菅原道真失脚事件や天神信仰を題材とした長編で、菅丞相(菅原道真)と周囲の人々のドラマを描いている。ことに登場人物の親子三組(菅丞相と娘苅屋姫、白太夫と息子桜丸、松王丸と息子小太郎)の別れが大きなテーマとなっており、人と人の「絆」が問われる今日、是非通して見て頂きたい長編傑作だ。 <寺子屋> 菅丞相の子、菅秀才を匿っていた武部源蔵は、秀才の首を出すよう命じられる。困り果てた源蔵は寺子屋に入門してきた小太郎という子供を身替りにするが、小太郎こそ詮議役の松王丸の息子であった…。 (1999年/平成11年4月・歌舞伎座)


 今回も、涙…



お江戸みやげ
 
出演:中村芝翫 中村梅玉 中村福助 中村松江(現・魁春) 中村富十郎
2001年(全2話)
62分
カラー
田舎から出てきた後家二人が、ふとした事から芝居役者とその恋人の揉め事に巻き込まれてしまう。心地良い後味が残る川口松太郎作の新作歌舞伎。金勘定に細かいお辻と、酒好きで万事に鷹揚なおゆう、対照的な二人のユーモラスなやりとりがみどころ。芝翫のお辻に富十郎のおゆう、梅玉の栄紫、福助のお紺、松江(現・魁春)の文字辰という配役で好評を得た舞台をお届けする。 (2001年/平成13年4月・歌舞伎座)


   「ごじゅぅうりょぉう~! という訳には、いかないがぁ……」   
                あはは 五段目

   「百両の地蔵にも五分(?)の編み笠…」
   「これがぁ~ わたしのぉぅ おえどみやげだよぉ~」

 この芝居は番組表で見つけるとテレビでの前に座るが、何度見ても楽しく、またしみじみするなぁ



釣女

出演:中村梅玉 中村歌昇(現・又五郎) 中村福助 中村吉右衛門
1998年(全2話)
36分
カラー
常磐津の舞踊曲で狂言の「釣針」を巧みに舞踊化した松羽目物。作者は河竹黙阿弥。 独身の大名と太郎冠者が、縁結びで評判の西宮の戎神社に参詣し、夢のお告げで聞いた通り西の門に行くと釣竿が落ちていた。大名が釣竿を垂らすと美女が釣れる。そこで太郎冠者も試してみると、釣れたのは世にも恐ろしい醜女だった。逃げる太郎冠者、追いかける醜女…。滑稽さを楽しめる舞踊劇。梅玉の太郎冠者に吉右衛門の醜女で。(1998年/平成10年4月・歌舞伎座)




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3 コメント

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ありがとうございます^^ (iinaさま)
2012-04-26 16:43:09
 iinaさん
 トラバ、ありがとうございます(*^D^*)
 感謝感謝でごじゃりまする☆
返信する
浅草界隈のこと (iina)
2012-04-27 09:25:19
乱鳥さん宅に、ときどきヒットします。
「梅若伝説」にちなんだ妙亀塚が、浅草の北の明治通り白髭橋手前があります。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/953ac744bf6adfe144b7323562adc876

平賀源内の墓も近くにあり、浅草界隈は作者も着目し歌舞伎等の題材に使われているようです。
民俗考・伝承・講義・講演・古墳に興味をおもちですから、ご存じかもしれませぬ。
返信する
おはようございます^^ (iinaさま)
2012-04-28 09:03:48
 iinaさん、おはようございます(^^)
 
 浅草界隈には色々な伝説があり、謡曲や芝居にも残っているのですね。
 平賀源内の墓あり、平川戸あり…
 なんだかiinaさんがうらやましいです☆
 浅草を歩くと、白波の台詞をつぶやいてしまいました^^
 吉右衛門さんそっくりのねずみ小僧もいたり、楽しいですね
 
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