恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 68 三十丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9
富田高至 編者
和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年
下 68 三十丁表
◯をかし、男、和泉の國へ行きけり、住吉の郡、住吉
の里、すみよしの濱を行に、いとひたるけれハ、休つゝ
行ある人、住吉の濱とよめといふ、
から行て 気くたひれしにあもくふと
腹のへりたも すみよしのはま
とよめりけれハ、みな人、尤といひけり、
『仁勢物語』和泉書院影印業刊
から行て 気くたひれしにあもくふと
腹のへりたも すみよしのはま
『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す
雁なきて 菊の花さく秋あれど
春の海邉に すみよしの濱
いとひたるけれハ
いとひだるければ、
から行て(からいきて) 気くたひれしにあもくふと
→(岩波 赤 歩み行て 気くたひれしにあもくふと)
あも
餅の女性語、児童語
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