乱鳥の書きなぐり

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雲南映像『孔雀舞』 大型原生恋歌舞集

2007-03-04 | 舞台・芝居

 

   雲南映像 『孔雀舞』 大型原生恋歌舞集

 

 

 雲南省の麗江で中国の国営、『孔雀舞』を観た。

 大型原生恋歌舞集は少数民族の行事や習慣、生活が生き生きと描かれてた。

 かなりこなれた演技と舞台の構成力は、演劇そのものとして満足のいくものであった。

 

 

 客席は中国人が多い中、韓国、アメリカ、ヨーロッパ人も多い。

 日本人は見る限り、私たち二人だった。

 

 

 ホテルの到着時間の関係で数分遅れて入場。

 座席は前から七番目中央、二人で三百六十元。

 この席は全体がかなり観やすく、メインの孔雀舞も良い角度。

 少し割高のこの席の周りは、身なりの良いヨーロッパ人やアメリカ人が多かった。

 

 

 隣に座る恰幅の良い金持ちらしきジェントルマンは静かに舞台を楽しんでいた。

 ただ舞台左右にある中国語だけの電子説明はヨーロッパ人には分かりづらいらしく、かなり盛り上がる場面やきわどい場面でも反応が少ない。

 後ろに座っていたアメリカ人グループは、幕間やカテコや決めでは、結構はしゃいで観ていたのが印象的。

 私は夫とヨーロッパ人の静かな観客の間で、後ろの連中と同様、幕間やカテコや決めではかなり楽しんでいた。

 但しこの孔雀舞、あまりにも露骨な表現もあるため、チケットの後ろに

  ①大拍手 不要

  ②大声 不要

  ③写真、撮影禁止  他

色々な禁止事項が書かれていた。

 舞台途中は注意が必要である。

 

 

 いくつかの舞台を中国でも観たが、京劇を省いては、中国人観客は舞台に対しては静かなことも多い。

 代わりといってはなんだが、家族やグループ同士で話し合ったり、上演中の途中のトイレはごく普通に席を立たれる場面に多く遭遇。

 舞台よりも家族等の時間を楽しんでいるといった感じが日本とは少し違うところだ。

 舞台を生活の一部として食後などに自然体で楽しまれている方が多いというのも印象的。

 観客席は日本のようにかぶりつき(最前列)は人気が少ない。舞台全体を見ることのできる席の値段が高いにも興味深い。

 サルガクやノウガク以前に舞台が確立していた中国ということを考えると、納得がいく。

 

 

 力強い打楽器から始まるこの大型原生恋歌舞集。

 男前と美人が多い。

 美しいボディラインの女性が影絵で孔雀を表現。

 自然の中、風習の中で男女は恋愛

 人間としての神への祈り、朝拝・・・

 大人、子ども、そして老人・・・

 

 

 サギ(鳥)の女への執着、人間と鳥とのかかわり。

 出産、喜び、悲しみ・・・

 そして 再び孔雀舞。

 

 

 孔雀舞は美しかった。

 

 観客席の数番目あたりから男性登場。孔雀の羽のデザインの大きな布が左右いっぱいに広げられ、男性が舞台に上がり前に進み、それにつれて孔雀の羽は大きく広がる。

 舞台上はせりあがった立体的な岡のようなつくりに作られ、孔雀の羽は客席から舞台にまで大きな立派な羽を広げる。

 

 

 男性はしばらくドラマを繰り広げた後、影絵にでてきた美しい女性がドラマティックに踊る。

 素晴らしい・・・

 この美しさには女の私ですら目を奪われる。

 プロの舞踊と美しさを兼ね備えた役者だった。

 パンプレットには書かれているのだが、名前は分からない。

 ただ人だかりのフロントには彼女の本や写真集、DVDなどが多く置かれていた。

 中国では有名な役者?らしい。

 

 

 本当は雲南省では違う舞台を観たかったのだが、時間の関係でホテルから十元程度の距離(七分位)のこの劇場を選ぶことにしたが、心地の良い舞台に出会えて満足している。

 本来観たかったサルガクやノウの原点ともいえる舞台は、今後機会があれば観てみたいと思う。

 やはりツアーを利用すると安価で回ることが、制約は間逃れない。

 ツアーと個人の旅を使い分けることが必要と痛感した。

 雲南省にもゆっくりと時間をかけて行きたいところが多い。

 


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2 コメント

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Unknown (闘いうどん)
2008-04-05 06:10:07
この人、ヤンリーピンさんではないでしょうか。つい最近、東京で公演がありました。
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ようこそお越し下さいました。 (闘いうどん様)
2008-04-05 10:03:18
教えていただいて、ありがとうございます。
名前がわかって、ほっとしました。ありがとうございます!好きな舞台だったので、感謝申し上げます。

ぺー族出身のヤンリーピンさんの人気は、中国人の中でも強烈です。公演後、老若男女の方々が、写真集やパンフレット、ポスター類を購入されているといった具合の人気ぶりです。
雲南省での会場は外国人相手というよりも、圧倒的に現地の方々が多い舞台でした。

クライマックスには彼女自信が創作した『孔雀の精霊』を踊られました。
体からつま先、指に至るまでの輪郭やシルエットの美しさには、驚きました。技術の高い幻想的なダンスが展開。最後には客席まで覆い尽くした孔雀の尾羽根を舞台中央の彼女自身が後ろ向きに下がり幕を閉じました。
あまりにも神秘的な舞台で、今も鮮明に覚えている舞台の一つです。
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