映画『護られなかった者たちへ』 映画:2.3★/5 役者:3.9★/5 2021年 134分
映画『護られなかった者たちへ』を見た。
震災の話を織り込希て話は展開する。
震災の話題が軸となっているので、評価を高く描かねばいけないだろうとは感じつつも、ここはひとまず正直な評価の星をつけたい。
調べてみると、実に評価の高い感想が多い。
確かに、役者群は大変良かった。
テーマの着眼点はいいのだが、持って行き方がテーマが分散され、弱い。
しょっぱな、どちらのテーマを見ればいいのかわからず、迷ってしまった。
テーマが揺らぎ、定まらないことをおいても、説教くさく、くどい。
もっと震災の本質多苦悩や人情を全面的に表に出していく方が良かったのではないかと感じる。
倍賞美津子と女優の演技や起用の仕方は良かったが、これでは、阿部寛という役者の宝も持ち腐れてある。
この説教くささとくどさは、私たちの民族性によって好まれる分野であり、ドラマや映画に多々起用される。
もっとも、我が国には説経節や浪花節と言った文化があったのだから、致し方がない。
ただ言えることは、『説経節』は【説経】節と題されてはいるが、この映画のようにくどさと説教くささは見られず、筋書きで納得させると言った満足のいく内容である。
震災を軸に描かれた映画なので、多くの皆様の、この記録に対するお怒りや批判を承知で、正直に描かせていただきたい。
テーマは深く、高評価をつけたいところだが、つまらなかった。
そう、純粋に、色眼鏡なしで映画作品として鑑賞した場合、つまらなかった。
この程度の内容なら、宣伝込み2時間テレビドラマで十分な気がした。
俳優たちが揃っているだけに、そして話題作であっただけに、期待とのギャップはぬぐいきれなかった。
小振れせず、テーマをしっかり見据えて、本軸を作った上で、役者たちの演技を乗せれば、このメンバーならもっといい映画が作れたと感じた。
言いたいことを言っておりますが、これはあくまでも私の感想です。
皆様との感想のギャップがあることを前提の上で、正直に書かせていただいております。
何卒、お許しください。
皆様、いつも有難うございます。
感謝、感謝でございます。
東日本大震災から時を経た現代の宮城県内の都市で全身を縛られたまま放置され、餓死させられるという凄惨な 連続殺人事件が発生する。
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