乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

ドラマ『ザ・タクシー飯店』3.4★/5  2022年 脚本 横幕智裕  小嶋健作  出演者 渋川清彦  宇野祥平  他  ナレーター 伊武雅刀

2023年03月23日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

イラン シューシュタル 

古い橋(遺跡)の再建修復

 

  ドラマ『ザ・タクシー飯店』3.4★/5  2022年 脚本 横幕智裕  小嶋健作  出演者 渋川清彦  宇野祥平  他

 

 ドラマ『お先にどうぞ』が超!つまらなかったので、ドラマ『ザ・タクシー飯店』を口直しにする。

『孤独のグルメ』は洗練された人情を感じさせ、ドラマ『ザ・タクシー飯店』は泥臭さを前面に出した人情味がある。

 他人事として見た場合は、居心地の良い、微笑ましい人情芝居。

 私は『孤独のグルメ』は洒落た話の展開も好きだが、時にはこういった昭和感満載のコテコテの人情物もいいもんだと痛感する。

 

 ドラマ『ザ・タクシー飯店』を見ていると昭和にタイムスリップした様な錯覚に陥る。

 今では見ることも稀な、コテコテの人との関わり。

 メニュー、服装から所作、会話、町中華という一種の異空間。そして、その気意は、一挙にカメラアングル及び歌で盛り上がる。

 

 主題歌は最終章で歌手が画面に映し出される。

 下駄を履き、昭和のフォークを感じさせる歌い回しと戦慄。

 こういった歌手に憧れて、団塊の世代の方たちの中にはギターをかき鳴らし、ハーモニカを吹いたのだろうか、、、

 この歌手の出演のさせ方は、見事であった。

 

 ただし、古臭さを狙ったカメラアングルは好きにはなれない。

 料理を食べる一口目の渋川清彦を四方向、あるいは三方向(おそらく一方向はボツにしたのか、、、)のグローズアップ及びスローモーションにしたアングルが、くどい。

 渋川清彦をあらゆる方向から待ち構えて痛いとがうるさい。

 これは、一度あるいは多くとも二度目までを効果的に起用するべきであり、初回四度を皮切りに、何度食べても三度四度と繰り返されると退屈であり、いってしまえば白髪混じりのヒゲまでクローズアップが続き、気持ちが悪い。

 所詮洗練された『孤独のグルメ』とは違うのだから、人情芝居で突っ走った方が良かったように感じる。

 ほのぼのとし、なかなか面白いドラマだとは思うが、カメラアングルのくどさだけはいただけなかった。

 全体としては、見終わった後の幸福感が感じ取ることができ、嫌いなドラマではなく、続編が出れば見ると思う。

 伊武雅刀の声は良いなと感じ、渋川清彦の舞台が見て見たいと思わせるドラマであった。

 

 

 

 

脚本 横幕智裕  小嶋健作

監督 片桐健滋  清水勇気

出演者 渋川清彦  髙木雄也(Hey! Say! JUMP)  宇野祥平  神戸浩

ナレーター 伊武雅刀

音楽 田井モトヨシ  鈴木俊介  田井千里  石塚徹

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ドラマ『お先にどうぞ』 1.9★/5  濱田岳 石丸謙二郎 夏帆 他  2013年 全6話  作者:塩沢 航

2023年03月23日 | ドラマ

 

ドラマ『お先にどうぞ』 1.9★/5  濱田岳 石丸謙二郎 夏帆  2013年 全6話  作者:塩沢 航

 

 

 濱田岳主演の、ドラマ『お先にどうぞ』を見た。

 別段、料理が美味しそうに見えるでもなく、濱田岳の演じ方のみに頼った講釈が多く中身のないドラマのように感じる。

 それでも、1話 石丸謙二郎と6話 夏帆の設定には無理はなく、話としてもソコソコに面白い展開を見せた。

 

 このドラマ、例えば 麺なら冷麺、牛丼なら牛丼の食べ方の流儀を頑なに持論で押し付け、それに反する場合は認めない。

 一種の多様性の否定であり、威嚇攻撃でさえあるといえよう。

 そこまでなら自分たちの中で展開すればいいのだが、店内の飲食者の食べ方にまで、ことごとくケチをつける。

 第三者を否定の上に成り立つ正道というなの持論で、中身がない。

 他を拒否し、自分の意見だけが正しいと相手に求める行為、感覚は、小学生の仲良しごっこといじめに類似する。

 よって、このドラマは、筋書きが嫌いだ。

 作者は、塩沢 航。小山薫堂の一番弟子ということだが、それにしてもこのドラマは品位に欠ける。

 小山薫堂って確か、下鴨茶寮の方で、wowowで映画解説に出ておられた品の良い方だったのに、、、、。

 そういうことは師弟の間でも口出しはしないんだな、、、(笑)

 

 おまけに、上にも書いたが、それほどまでい美味しそうに描くわけでもなく、食べる幸せ感と満足感はない。

 むしろ、支配者の胃にそ食わないように気遣うといった、針のむしろ場で食う味なき料理で、見ていても楽しくない。

 初めは気をてらい面白く感じたが、パターンが同じで、退屈である。

 最終章の、おかまさんたちの話の展開の落とし方で、このドラマにピリオドが打てた。

 

 しかし、食べ物で自分の流儀に合わないと全否定とは恐れ行き屋の鬼子母神!である。

 そしてその食べ方に感心するどころか、共感を呼べない箇所もいくつかあったのは、お笑いぐさである。

 

 食べ物は美味しく食べるのが一番である。

 食べる行為は楽しくある方が良いだろう。

 しかし、相手の意に反さないように、顔色を伺い食べる。

 

 相手は自分の流儀を押し付け要求し、間違うと存在そのものを否定するが、肝心のご自分は、相手からは食事という行為のあり方の基本を剥奪し、いってしまえば、食事という名の拷問を可す。

 ある意味度を過ぎたいじめであり、人権の否定でさえあると言える。

 

 スプーンを使おうが箸を使おうが、手づかみであろうが、楽しくて美味しけりゃそれで良い。

 栄養バランスがよけりゃ、なお最高。

 

 端から食おうが真ん中から食おうが、野菜から食べようが肉魚から食べ等が、一緒に食べろうが、そんなことは知っちゃいない。

 体のための野菜から、、、といった言葉、別問題なのでここでは省きたい。

 食べ方の流儀、所作を一つとし、それを最高という、物語に出てくる人物たちに、私は不愉快さを感じたがために、その顔を見届けてやりたく、最後まで見た。

 

 役者はどのような脚本でも引き受けるんだといった例の一つだと感じた。

 

 

 

 

 

【主演】:濱田岳

 

【ゲスト出演】:石丸謙二郎(第1話)、高梨臨(第2話)、関めぐみ(第3話)、池田鉄洋(第4話)、大政絢(第5話)、夏帆(第6話)

制作年

2013年初放送

話数

全6話

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松乃屋 デビュー

2023年03月23日 | 外メシ、うまし。家メシ、うまし。昼弁当は、尚も良し。

松乃屋 デビュー

 

 

 某所に予定があり、帰りに初めて松乃屋に入る。

 ここは券売機でめぼしいお料理を注文する。

 メニューを見渡すと、お財布に優しい品々が多い。

 また、エビフライやカキフライなどといった美味しそうな料理もある。

 エビフライ二本添えられたロースカツといった豪華なものに目を奪われたが、只今中性脂肪と格闘中の身なので、大根おろしがけとんかつを選ぶことにした。

 

 とんかつ定食には、ご飯と味噌汁がついている。

 しかも、ご飯と味噌汁は食べ放題らしい。

 なんだかモタモタしているなと、自分でも感じながら、ご飯のサイズを選ぶ。

     小

     並

     大

 いやはや、ここはこれしか無いででしょう、、、とばかりに、自信を持ってボタンをおす。

     

 

 食券を無事に購入。

 やれたや、とばかりに、席に着く。

 時計を見ると、12時を回っている。

 周りを見渡すと、

     親子連れ     1組

     夫婦連れ     2組

     お一人さま 男性 3組

     お一人さま 女性 2組

     仕事姿の男性   5組

 

 店員が食券を切離しにくる。

 同時に、番号を渡される。

 

 掲示板には、出来上がった料理の番号札が映し出される。

 また、口頭でも元気よくメニュー名を言い放つ。

 活気のある店だ。

 

 周りの方の行動を見ていると、ここは、お茶を自分で取りに行くらしい。

 また、食べ終わりの皿は、返却コーナーに持って行く。

 これは、学生食堂を思わせる、合理的システムだと感心、そして同時に懐かしさを覚える。

 

 ようやく、大根おろしがけとんかつ定食が出来上がる。

 私はうひゃひゃ うひょひょと、席に運ぶ。

 運びながら、お膳に目をやる。(転けるなよ!)

 

「いただきます。」

と内心挨拶し、箸をとる。

 

 うんりゃ!まぁ!

 ご飯の多いごと、ある、、、、

 私は中ば、べそをかいている、、、

「大」では無く「並」を頼んだのに、ご飯はお茶碗2杯分ほど、よそわれていた。

 

 こんなに多くては食べられないが、残したくも無い。

     ポリシーとの格闘

     中性脂肪との対話

 そして、ついに、ポリシーが勝利を収めた。

 反して、腹は出っ張り、後味の悪い結果となった。

 

 大根おろし添えとんかつ定食のとんかつは普通にそこそこ美味しかった。

 キャベツもおいしかった。

 味噌汁はバカほどは辛く無く、美味しかった。

 だが、大根おろし添えでは無く、私の好みから言えば、大根おろしは単品で選ぶべき。

 大根おろしととんかつ定食にすればよかったと、激しく後悔した。

 また、大盛りに装ったご飯のお味は、そこそこまぁまぁ、こんなものでしょうかね、、、といった感じだった。

 当たり前だが、ご飯と味噌汁はお代わり無し。

 サクサクに上がったとんかつに乗せられた大根おろしのとんかつ定食

 これでなんと、590円!

 

 ありがたいのは、からしの小袋が多くテーブルに添えられていること。

 とんかつには和がらしでしょう!くらいに好きなので、気分はゴッホのオーレオリン。

 ひまわり畑をふわふわと歩く気分で、食器を返却口に置き、初めての松乃屋を後にした。

 

     ごちそうさまでした〜!

 

 

 

 

コメント (2)
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