乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

30:『平安 春暁斉画図 浪華 松川半山補画 小笠原諸禮重宝記』

2013年05月15日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 今年に入って読書記録をスルヌはしているのですが、例年に比べて読み込みが遅い。
 そうなんです。
 何を隠そう、この乱鳥、今も読書スランプから抜け出してないのです。
 こんなに長いのは初めてです。

 今年の読書記録に限っては、まとめて五冊の本を書いて一冊分としたり、長い読み物だと部分的にカウントして記録するといった場合もある。(これでは本年度は冊数や作品数が数字ではわからないなぁ…)

 今読んでいるのは 『平安 春暁斉画図 浪華 松川半山補画  小笠原諸禮重宝記』を読んでいて、コピーを取らせて頂きました70枚中の22枚の資料を書き込みながら読んでいます。
 1ページは開きで、重宝記にページ文です。なので44ページ、礼法の話を読み進めていることになります。

  宝記資料集成
医方・薬方.
長友千代治編. 臨川書店, 2006-2007 (重宝記資料集成:第23-27巻).
参考資料 031.3-チヨウ
往来物.
長友千代治編. 臨川書店, 2005-2005 (重宝記資料集成:第6-9巻).
参考資料 031.3-チヨウ
教養・教習.
長友千代治編. 臨川書店, 2006 (重宝記資料集成:第10-11巻).
参考資料 031.3-チヨウ
算法・経世.
長友千代治編. 臨川書店, 2006-2008 (重宝記資料集成:第20-22巻).
参考資料 031.3-チヨウ
商業・地誌.
長友千代治編. 臨川書店, 2007 (重宝記資料集成:第31-32巻).
参考資料 031.3-チヨウ
俗信・年暦.
長友千代治編. 臨川書店, 2006-2008 (重宝記資料集成:第16-19巻).
参考資料 031.3-チヨウ
重宝記資料集成.
長友千代治編. 臨川書店, 2004-2009.
参考資料 031.3-チヨウ
日用事典.
長友千代治編. 臨川書店, 2004-2006 (重宝記資料集成:第1-5巻).
参考資料 031.3-チヨウ
農業・工業.
長友千代治編. 臨川書店, 2007 (重宝記資料集成:第28-30巻).
参考資料 031.3-チヨウ
明治以降.
長友千代治編. 臨川書店, 2005-2007 (重宝記資料集成:第39-45巻).
参考資料 031.3-チヨウ
文字尽.
長友千代治編. 臨川書店, 2004-2005 (重宝記資料集成:第12-13巻).
参考資料 031.3-チヨウ
遊芸・遊里.
長友千代治編. 臨川書店, 2007-2008 (重宝記資料集成:第36-38巻).
参考資料 031.3-チヨウ
料理・食物.
長友千代治編. 臨川書店, 2004-2005 (重宝記資料集成:第33-35巻).
参考資料 031.3-チヨウ
礼法・服飾.
長友千代治編. 臨川書店, 2005 (重宝記資料集成:第14-15巻).
参考資料 031.3-チヨウ



 
 
『平安 春暁斉画図 浪華 松川半山補画  小笠原諸禮重宝記』ばかリでは、目的を果たすことができません。

『小笠原諸禮重宝記』に加え,授業をうける為に必ず読んでおきたい書物をピックアップしておきたい。

『方丈記』『源氏物語「桐壺」』『二種類の古文書の少し眺めの半年分の資料 (一年分)』『犬鷹大切物語 生類哀れみの命下る』

 また授業以外で読みたいもの

『仮名草子』『絵巻物』『内田百﨤』諸々の図録など ことのほかいっぱいあるが,少しずつ読み進めていきたい☆











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29:『大江山絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』 (甦る絵巻・絵本) 影印 十段まで

2013年05月15日 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸


   29:『大江山絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』 (甦る絵巻・絵本) 影印






『大江山絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』


 甦る絵巻・絵本 [大型本]

 石黒吉次郎・志村有弘 解説

 チェスター・ビーティー・ライブラリィ 監訳

 勉誠出版 

 2006/10

 179ページ 定価 18,900円 (本体18,000円)





目次
大江山絵巻
 書誌・凡例
 上巻
 中巻
 下巻

現代語訳・解説
 現代語訳 大江山物語/石黒吉次郎
 解題/石黒吉次郎
 『大江山絵巻』の物語世界/志村有弘

The Tale of Oeyama 
Commentary
The World of the Oeyama Picture Scrolls

  勉誠出版データーベースより ▼

源頼光ら四天王が酒呑童子を退治する一部始終を描いた『大江山物語』を極彩色の奈良絵とともに綴った在外貴重絵巻をフルカラーで影印。
物語理解を助ける釈文・現代語訳・解説を収載。また、CLB監修による英訳を附した。


 去年の七月に読んだ『大江山絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』を今回は詞書十段まで読了。
 一旦返却せねばならないので、その後もう一度お借りするか或は自宅でコピーさせて頂くかわ思案中。
 以前に読んだ絵巻物だが、今後は十一段からの続きを読みたい。

 
 

上巻 詞書一






 清明七日七夜おこなひて………大江山………頼光を召されたり………。

上巻 詞書三



 頼光勅を受けて………八幡の宮に参り,三日三夜籠り………。






 


     

   

           
  


    


 先々週の金曜日に『俵藤太物語絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』 (甦る絵巻・絵本) 影印と『大江山絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』をお借りし、ほぼ脇目も振らずに読み続け、本日ようやく読了。

 とても面白かった。



『大江山絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』の詞書は『俵藤太物語絵巻』に比べて感じが多く,時も小さく、初心者のわたくしには読みづらい。

 まずは巻末の現代語訳と解説を丹念に読み,それから 影印を読み,わからない漢字は影印下の説明を見つつ、ゆっくりと読み進むことにした。


 絵はチェスター・ビーティー・ライブラリィで修正されているらしいが、もともとはっきりとした色合いだという。

 デッサン力に長け、怖い話しなのに鬼の表情などコミカルだ。


 頼光らが勅を受けている時、中には
「難儀なことをいうなぁ」
という表情が見られたり、毒手を次いでいる最中に支度ができた者は旅支度を終え行く先を指さして見つめていたり…
 酒呑童子が毒手で横になり女達十人に体をさすらせている時,一人の女だけは鬼の指先に自分の指を触れ重ねてみたり…それを見て笑う女がいたり…。
 とにかく表情が豊
 それを助長するのが、「人差し指」この絵巻物では,何かを指さして,視線をそちらに向けるといった手法が多用されている。
『大江山絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』は物語性が細やかに仕立てられた絵巻のように感じる。


 また 『大江山絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』を見て読んでいると,音が聞こえてくる。
 それは法螺貝であったり船の上の男が吹く笛の音であったり…
 波のせせらぎや滝や梢や鳥…こんなに景色の音が出てくる絵巻物はわたしは初めて見たが,不思議なことに酒呑童子が出てきてからは意図的にかえられた絵の描き方の違いで、音はぴったりと止まる。
 鬼が出てくると音に変わり、酒や血の生臭さや鬼どもの体臭まで匂って来るから不思議。
   

 見方もわからずわたしなりに楽しんでいるのだが、絵巻物はおもしろいなぁ~とつくづく思う。

 大江山も興味深いので次は絵巻ではないが九州大学所蔵一般公開の『しゅてんどうじ』でも読もうかな…。

 


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