「100%の女の子 / パン屋襲撃」
と言えば春樹ファンには分かりますが、村上春樹さん原作の小説。
それにインスピレーションを受けて作られた10分程度の短編映画のDVDを見ました。それぞれ10分くらい。
家の中で偶然発見しました。(^^; 昔、神保町で買ったような・・。
100%の女の子は、『カンガルー日和』(講談社文庫)に載っている話。
原題は『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』。これがまた素晴らしい短編。軽やかで。現代の松尾芭蕉風。
<100%の女の子 / パン屋襲撃>のDVDは山川直人さんが監督。若き日の室井滋さんも出ている。
かなり昔に撮られた映画だと思う。DVDのライナーノーツにも、当時まだそこまで有名ではなかった春樹さんに直接お願いして映画をとらせてもらったと書いてあった。
春樹さんの作品世界を尊重しながら作られていると思いました。
10分くらいですぐ見れる。
そういえば、映画『ノルウェイの森』もかなりいい出来だと自分は思ったので、これも是非。
⇒映画「ノルウェイの森」(2011-02-26)
村上春樹さんの作品は、定期的に読みたくなる。
不思議なものだ。
小説世界で最近心を奪われるのは稀だけど(SF小説や漫画はものすごくのめり込むけど)、村上春樹さんやよしもとばななさんは自分にとって別格の没入の仕方をする。
特に村上春樹さんの『ねじまき鳥』を読んだとき、自分の身体感覚が消失して意識だけの存在のような感じで読書世界に没入したのは不思議だった(体外離脱?)。
先日も、不意に。衝動的に。
『村上ラヂオ (新潮文庫)』 村上 春樹、 大橋 歩 (2003/6)
『神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)』 村上 春樹 (2002/2/28)
を読んでしまったし。
ということで。
何かしらで定期的に春樹さんの作品に触れてます。
そういえば。
文藝春秋2013年12月号に村上春樹さんの書き下ろし小説<ドライブ・マイ・カー>が載ってるらしい。読んでみないと。
********************
村上春樹「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」(『カンガルー日和』より)
『四月のある晴れた朝、原宿の裏通りで僕は100パーセントの女の子とすれ違う。
たいして綺麗な女の子ではない。素敵な服を着ているわけでもない。
髪の後ろの方には寝ぐせがついたままだし、歳だっておそらくもう三十に近いはずだ。
しかし五十メートルも先から僕にはちゃんとわかっていた。』
********************
『もちろん今では、その時彼女に向ってどんな風に話しかけるべきであったのか、僕にはちゃんとわかっている。
しかし何にしても あまりに長い科白だから、きっと上手くはしゃべれなかったに違いない。
このように、僕が思いつくことはいつも実用的ではないのだ 。
とにかくその科白は「昔々」で始まり「悲しい話だと思いませんか」で終わる。』
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と言えば春樹ファンには分かりますが、村上春樹さん原作の小説。
それにインスピレーションを受けて作られた10分程度の短編映画のDVDを見ました。それぞれ10分くらい。
家の中で偶然発見しました。(^^; 昔、神保町で買ったような・・。
100%の女の子は、『カンガルー日和』(講談社文庫)に載っている話。
原題は『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』。これがまた素晴らしい短編。軽やかで。現代の松尾芭蕉風。
<100%の女の子 / パン屋襲撃>のDVDは山川直人さんが監督。若き日の室井滋さんも出ている。
かなり昔に撮られた映画だと思う。DVDのライナーノーツにも、当時まだそこまで有名ではなかった春樹さんに直接お願いして映画をとらせてもらったと書いてあった。
春樹さんの作品世界を尊重しながら作られていると思いました。
10分くらいですぐ見れる。
そういえば、映画『ノルウェイの森』もかなりいい出来だと自分は思ったので、これも是非。
⇒映画「ノルウェイの森」(2011-02-26)
村上春樹さんの作品は、定期的に読みたくなる。
不思議なものだ。
小説世界で最近心を奪われるのは稀だけど(SF小説や漫画はものすごくのめり込むけど)、村上春樹さんやよしもとばななさんは自分にとって別格の没入の仕方をする。
特に村上春樹さんの『ねじまき鳥』を読んだとき、自分の身体感覚が消失して意識だけの存在のような感じで読書世界に没入したのは不思議だった(体外離脱?)。
先日も、不意に。衝動的に。
『村上ラヂオ (新潮文庫)』 村上 春樹、 大橋 歩 (2003/6)
『神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)』 村上 春樹 (2002/2/28)
を読んでしまったし。
ということで。
何かしらで定期的に春樹さんの作品に触れてます。
そういえば。
文藝春秋2013年12月号に村上春樹さんの書き下ろし小説<ドライブ・マイ・カー>が載ってるらしい。読んでみないと。
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村上春樹「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」(『カンガルー日和』より)
『四月のある晴れた朝、原宿の裏通りで僕は100パーセントの女の子とすれ違う。
たいして綺麗な女の子ではない。素敵な服を着ているわけでもない。
髪の後ろの方には寝ぐせがついたままだし、歳だっておそらくもう三十に近いはずだ。
しかし五十メートルも先から僕にはちゃんとわかっていた。』
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『もちろん今では、その時彼女に向ってどんな風に話しかけるべきであったのか、僕にはちゃんとわかっている。
しかし何にしても あまりに長い科白だから、きっと上手くはしゃべれなかったに違いない。
このように、僕が思いつくことはいつも実用的ではないのだ 。
とにかくその科白は「昔々」で始まり「悲しい話だと思いませんか」で終わる。』
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