■梨木香歩さん
最近は色々読書してて、よしもとばななに続き、梨木香歩さんにはまっています。梨木さんのレビューも時間あるときに書ければいいな。素敵な文章を書く方なのです。
『西の魔女が死んだ』(新潮文庫) って映画化もされてるんですね。梨木さんの『ぐるりのこと』って本読んで一発で好きになったんですけど、同名の映画あるなぁと思ったら、これ、全然違うみたい。
映画『ぐるりのこと』は橋口亮輔監督原作なんですね。梨木香歩さんの『ぐるりのこと』は境界にまつわる多様の話。これは相当深いし感銘・感動してしまいました。じんわりと良さが味わい染み出してくる感じ。また時間あるとき感想書きます。いつか会って話してみたい人の一人!
定期的によしもとばななや吉本隆明も読んでて、今は『風の旅人』(以前わしのブログでもとりあげた)を、もう一回全部最初から読み直してます。深い写真とか深い文章って何度読んでも味わいが違うね。
岡本太郎とかもそうです。岡本太郎の『迷宮の人生』ってのも久しぶり読んだけど(これは文字が大きくてすぐ一冊読める)、改めてこの人すごいなぁーって衝撃受けた。人間とか芸術とか物事の境界とか、なんか凄まじい次元(奥の奥の奥!)で語ってる。中学生のとき影響受けた人だけど、いまだにこの人の凄さは底知れない。改めて久しぶりに岡本太郎記念館でも行ってみようかと思った。
ちなみに、青山の裏の家具屋IDEE近くにある岡本太郎記念館。死ぬ直前まで絵を描いていた晩年のアトリエですが、ここも町並みの喧騒の中にありお勧め。カフェもいい感じなのですよ。
おっと、岡本太郎の磁場にひっぱられていつのまにか脱線。
■太鼓もち芸人
昨日のアメトークは太鼓もち芸人。面白かったー。
太鼓もち芸人とは、先輩を喜ばせるために色々奉仕して頑張る芸人のこと。
見てて、意外に深い内容だなぁと思ってしまった。
というのも、『いかに相手を喜ばせるか』『いかに相手に気持ちい時間を使ってもらうか』ということの色んな極意だったから。ものすごい巧みな心理戦を感じた。
サバンナ高橋って、いつもすごく面白い!
『2ラリー半』ってのがあって、会計のときに先輩がお金を出すとき、全部出してもらうのはありがたい。でも、全くそれに関与しないのも悪い。という、いわゆる集団のお会計のときにどういう立場をとるかっていう、巧みな心理戦の事。
『2ラリー』(お金出しますよ→いらないから気にするなよ→いやーそれはまずいですよ、少しだけ出させてくださいよ→いや、ほんといいから大丈夫だよ)というこの会話が2ラリーで、その後に余韻出すために、財布のマジックテープで、財布を開ける音だけ余韻で出すってこと。ここが2ラリー半の『半』のとこです。ここ面白かったなぁ。あまり言い過ぎてもうざがられるし、あまり言わないのもよくないし。
この辺の微妙な心理をうまくついてる!
男女関係とかも似たもんですよね。押しすぎると駄目、引きすぎると駄目。その絶妙なバランス。別に男女関係じゃなくて友人関係でも同じでしょうな。
ベタベタしすぎても駄目、サバサバしすぎるのも情がなくて駄目。
その間の微妙なバランス。その絶妙な距離感。
Is氏が以前引用していてすごく感じ入った言葉で、山崎正和っていう人が『社交する人間』って本で、【ベタベタ(村落共同体的世界)とパサパサ(近代的都市世界)ではなく、社交的世界では人間関係は、「サラサラ」なのだ】と引用していたのを覚えておりますが、そういう領域なんでしょうな。
遠からず、近からず。
遠いと近いの間。その境界。アワイ。
偶然にも、最初すこし紹介した梨木香歩『ぐるりのこと』は、まさしくその境界を語っている本で素晴らしい。日本と西洋、集団と個人、傍観者と当事者・・・とかね。生垣とか。まあんまり書くと中途半端になっちゃうんで表現の衝動を抑えましょう。
・・・・
他にも、今回のアメトークでは『森脇健児の道案内の仕方』とか『部屋を出るときにさりげなく聞こえるか聞こえないかくらいの声で「あー楽しい~」って言う』とかね。
最初、太鼓もち芸人っていうから、単に媚をうって、へーこらへーこらゴマすりをするだけなんじゃないかと思ってたんだけど、その実は人間関係の極意のようなものを垣間見た。
それは、相手が気持ちよく時間を過ごすためにはどうすればいいかってことだし、相手が楽しく気持ちよい時間を過ごせば、自分も楽しいっていう感覚なんでしょうか。そこはすごく共感できる。
普通のお笑い番組だったんだけど、なかなかに奥深い可能性を感じてしまいました。面白かった!
最近は色々読書してて、よしもとばななに続き、梨木香歩さんにはまっています。梨木さんのレビューも時間あるときに書ければいいな。素敵な文章を書く方なのです。
『西の魔女が死んだ』(新潮文庫) って映画化もされてるんですね。梨木さんの『ぐるりのこと』って本読んで一発で好きになったんですけど、同名の映画あるなぁと思ったら、これ、全然違うみたい。
映画『ぐるりのこと』は橋口亮輔監督原作なんですね。梨木香歩さんの『ぐるりのこと』は境界にまつわる多様の話。これは相当深いし感銘・感動してしまいました。じんわりと良さが味わい染み出してくる感じ。また時間あるとき感想書きます。いつか会って話してみたい人の一人!
定期的によしもとばななや吉本隆明も読んでて、今は『風の旅人』(以前わしのブログでもとりあげた)を、もう一回全部最初から読み直してます。深い写真とか深い文章って何度読んでも味わいが違うね。
岡本太郎とかもそうです。岡本太郎の『迷宮の人生』ってのも久しぶり読んだけど(これは文字が大きくてすぐ一冊読める)、改めてこの人すごいなぁーって衝撃受けた。人間とか芸術とか物事の境界とか、なんか凄まじい次元(奥の奥の奥!)で語ってる。中学生のとき影響受けた人だけど、いまだにこの人の凄さは底知れない。改めて久しぶりに岡本太郎記念館でも行ってみようかと思った。
ちなみに、青山の裏の家具屋IDEE近くにある岡本太郎記念館。死ぬ直前まで絵を描いていた晩年のアトリエですが、ここも町並みの喧騒の中にありお勧め。カフェもいい感じなのですよ。
おっと、岡本太郎の磁場にひっぱられていつのまにか脱線。
■太鼓もち芸人
昨日のアメトークは太鼓もち芸人。面白かったー。
太鼓もち芸人とは、先輩を喜ばせるために色々奉仕して頑張る芸人のこと。
見てて、意外に深い内容だなぁと思ってしまった。
というのも、『いかに相手を喜ばせるか』『いかに相手に気持ちい時間を使ってもらうか』ということの色んな極意だったから。ものすごい巧みな心理戦を感じた。
サバンナ高橋って、いつもすごく面白い!
『2ラリー半』ってのがあって、会計のときに先輩がお金を出すとき、全部出してもらうのはありがたい。でも、全くそれに関与しないのも悪い。という、いわゆる集団のお会計のときにどういう立場をとるかっていう、巧みな心理戦の事。
『2ラリー』(お金出しますよ→いらないから気にするなよ→いやーそれはまずいですよ、少しだけ出させてくださいよ→いや、ほんといいから大丈夫だよ)というこの会話が2ラリーで、その後に余韻出すために、財布のマジックテープで、財布を開ける音だけ余韻で出すってこと。ここが2ラリー半の『半』のとこです。ここ面白かったなぁ。あまり言い過ぎてもうざがられるし、あまり言わないのもよくないし。
この辺の微妙な心理をうまくついてる!
男女関係とかも似たもんですよね。押しすぎると駄目、引きすぎると駄目。その絶妙なバランス。別に男女関係じゃなくて友人関係でも同じでしょうな。
ベタベタしすぎても駄目、サバサバしすぎるのも情がなくて駄目。
その間の微妙なバランス。その絶妙な距離感。
Is氏が以前引用していてすごく感じ入った言葉で、山崎正和っていう人が『社交する人間』って本で、【ベタベタ(村落共同体的世界)とパサパサ(近代的都市世界)ではなく、社交的世界では人間関係は、「サラサラ」なのだ】と引用していたのを覚えておりますが、そういう領域なんでしょうな。
遠からず、近からず。
遠いと近いの間。その境界。アワイ。
偶然にも、最初すこし紹介した梨木香歩『ぐるりのこと』は、まさしくその境界を語っている本で素晴らしい。日本と西洋、集団と個人、傍観者と当事者・・・とかね。生垣とか。まあんまり書くと中途半端になっちゃうんで表現の衝動を抑えましょう。
・・・・
他にも、今回のアメトークでは『森脇健児の道案内の仕方』とか『部屋を出るときにさりげなく聞こえるか聞こえないかくらいの声で「あー楽しい~」って言う』とかね。
最初、太鼓もち芸人っていうから、単に媚をうって、へーこらへーこらゴマすりをするだけなんじゃないかと思ってたんだけど、その実は人間関係の極意のようなものを垣間見た。
それは、相手が気持ちよく時間を過ごすためにはどうすればいいかってことだし、相手が楽しく気持ちよい時間を過ごせば、自分も楽しいっていう感覚なんでしょうか。そこはすごく共感できる。
普通のお笑い番組だったんだけど、なかなかに奥深い可能性を感じてしまいました。面白かった!
で、まず、梨木さん。ぼくもタイトル、すごい惹かれながら、読んだことはないのです。『ぐるり』読んでみようかな。
岡本太郎…川崎のやつもいいですよね。隣に民家園あったりもして、今度、青山の記念館で岡本論など聞ければいいですなー。
いやー、アメトーク、おすすめされてすっかりハマリですよ。クオリティ高い!。これあ、プロデューサーとかもいいのかな?企画自体が既に斬新だよね。レットカーペットにちょっと飽きかけてたので、最近はこちら。
山崎正和さんは、ホント、もう相当の年齢の人だと思うけど、文章自体もサラサラでいいんだよなー。どの派閥にも依存してない毅然とした感じがします。
http://blog.livedoor.jp/daiyoji/archives/64940204.html
ちなみに、ぼくは、「不即不離ビジネス」ってのが今後くるのではないかと踏んでます。
「密着ビジネス」っていっぱいあるでしょ。
でも、熟年夫婦とかに、離れる(…別れるではなく)言い訳を与えてあげるような商売あればニーズあるとおもうんだよなー。例えば、定年ご主人、都内から三時間くらいの距離(=通うのはつらいけど、週に一度、月に一度くらいは帰れる)で、何かを学びながら、共同生活もして、たまに都内の妻のところに、そこで身に付けた技術を自慢げにもちかえるみたいなのとか。
そして、小室ネタ。
これはこれで、一晩ネタですね。
ワイドショーで、ただただ叩いてるのは、ちょっとだなー。エイベックスの松浦社長とかが微妙な回答だしてたけど、あれがホントのとこじゃないかと思う。ぼくも、自業自得だよと思うとこもありつつも、…と同時に、中高生のころの文化のかなりの部分は小室さんに作ってもらったのだから。
カラオケ楽しかったです。ありがとうございます!
で、華原のともちゃん。
そうなのよ、ともちゃんは、好きだったな-。
遠峯ありさ名で、山本太郎にバナナ鼻に突っ込まれてたころから(今田と東野の、渋谷系裏リンゴって夕方の番組でだっけかな?)好きだったかも。
なんか、あのはしゃぎ方は、今の小林麻耶アナをちょっと彷彿させません?
あと、ひなのって、今になって思うと、意外と年近いんだなと。出てきた当時って、もっとずっと下かと思ってた。
人気が一巡して安定した人の美しさに改めて気づくとき…、自分、大人になったと思います!
…以上。
松っちゃんが、一年休業に入るとか入らないとかで
話題になってますねー。
http://www.tfm.co.jp/hoso/
この後のラジオ、
どうなるんだろう!?
絵本作家なので、人の情緒とか色合いや熱とかそういう皮膚感覚を伴うものをすごく大事にしている方です。
今後はマッチョ主義よりもこういう流れが大事にされる世の中になるって思いますね。
>>>岡本太郎
今度青山の岡本記念館ででも、みんなで話しますか。あそこ少し狭いんだけどね。まあ時間とか空間を共にした上で話すと、話は格段に深まりますからね。
>>>アメトーク
面白いでしょ!
俺は今のテレビの中で毎週一番楽しみにしておるのですよ。なんか狭いとこついてくるんだけど、でも笑いの原点って、学校の休み時間にちょっと話す感覚なんじゃないかなぁって思うんですよね。それはエロ話も恋話も同じようなもんなんじゃないかと思っちゃう。
>>>「不即不離ビジネス」
面白いね。
そこで本質的に出てくる問題って、他者と関係性をつくるときの距離感っていうとこだよね。これは昔から勉強会でも手を変え品をかえ扱ってた問題だなぁ。色んな文学もこの辺りのテーマって多いと思う。
距離感に関してはいろいろ考えるポイントあるねー。夫婦なんて何十年も共同生活するわけだし、ほどよい最も居心地の良いバランスって、百人いれば百ケース全部違うだろうしパターン化は無理かもね。
>>>小室
テレビのバッシングというか、なんか一時億万長者になった人が転落するのをあざけ笑うような報道が多くて、それはもうやめてほしいね。ほんと、マスコミって容易にそういう空気を世界に流すから恐ろしい存在だと思うよ。戦争の時とかもこうやってまるで自然に空気感をつくっていったんだろうけど。マスコミにいる硬派な人は反面教師にしてほしいよ。
自業自得が半分、でもその自業自得の流れに持って行ったのは回りも同じように浮かれていたんじゃないかってのが半分。と、同時にある時代を間違いなく作ったってのも半分。その辺は時間軸と共に変化したかもしれんけど、全部ホントだと思うな。
>>>華原朋美
華原朋美:ともちゃんは、確かに小林麻耶アナ(実物見たけど)の元気さを彷彿とさせる。あの元気さとか無邪気さって、普通の人には少し過剰に感じるかもしれんけど、でも、あの無条件な無邪気さってある人にはすごく希望になるんだと思うんだよね。
戦争の中で見る子供の笑顔のようなもの?(少し話が大きい?)
ともちゃん、今はすごく大人っぽくなってキレイになってたよ(電波少年とかでもアメリカに単身で渡ってたり頑張ってたね。ウルルン滞在記にも出たりしてね)。ああやって辛さとか切なさとか、自分なりにたちむかって、自分なりの消化方法で消化して、ほんとの意味での自分の一部分になったとき、人って一つ大きくなれるんだと思いますね。過去を過去としてとらえるというより、永遠に現在の中に定着させるってこと。これは、わしの中で神話とか古典を読む意義だってことにつながってるんだけどね。
この辺はこの前のメールにも書きましたけどね。
【参考文献】
『風の旅人 Vol.29 2007年12月号 Life Principle
P17 永遠の現在ということ』(前田英樹)
『風の旅人 Vol.28 2007年10月号 Fine Existence
P81 神の沈黙と生の顕現』(酒井健)
『風の旅人 Vol.30 2008年2月号 Human Reality
P17 迦微(カミ)と申す名義(ナノココロ)は未思得ず(イマダオモヒエズ)』(前田英樹)
『風の旅人 Vol.31 2008年4月号 時と命
P20 物の道徳』(前田英樹)
>>>>>>松っちゃん休業話
まあこの辺もネタかもしれんけどね。
でも、新しいこと始めてくれると嬉しいよね。笑いをさらに追究してほしい!そして東京でライブとかやりそうなら、是非一緒に見に行きましょう。せっかく同時代に松本人志も生きているから、生のLIVEお笑いとか見てみたいなぁ。